秋の旬食材のうまみたっぷり!炊き込みご飯をもっとおいしくするための基本のコツと絶品アレンジレシピ3選

2016年09月20日
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秋の旬食材のうまみたっぷり!炊き込みご飯をもっとおいしくするための基本のコツと絶品アレンジレシピ3選
Summary
1.「5つのコツ」さえ押さえれば、炊き込みご飯も失敗知らず
2.隠し味に味噌やバターを使ったうまみたっぷりのアレンジは必見
3.炊き込みご飯にトマトとチーズ!?実は洋風で仕上げてもおいしい

食欲の秋の到来! おいしい食材がたくさん楽しめる今の時季に作りたいのは、やっぱり「炊き込みご飯」。旬食材のうまみたっぷりの香り豊かな炊き込みご飯は、食卓に並べるだけで季節感も演出してくれる。
しかし、いざ作ってみると炊きあがりがベチャッとしてしまったり、色ムラができてしまったり、味が薄くて物足りなかったり……と、おいしく作るには意外とコツがいる。そこで今回は、炊き込みご飯を確実においしく仕上げるためのコツと、季節の食材を使った簡単&絶品な炊き込みご飯アレンジを紹介する。

まずは基本から! 押さえておきたい炊き込みご飯作りのコツは5つ!

おいしい炊き込みご飯を作るためのコツはたった5つ。このコツさえ押さえておけば、あとは炊飯器におまかせでOK! 香り豊かでうまみたっぷり、見た目も美しい炊き込みご飯を作ることができる。

1.真水で30分以上浸水すること。

米に水を含ませてやわらかくし、熱を通しやすくするため。しっかりと浸水することで、お米の内部まで火が通り、ふっくらとしたご飯に仕上がる。

2.しっかりと水気を切った後に味付けをすること。

水気をちゃんと切ることで、お米の表面の水分が内側に浸透し、全体が均等に水分を含むようになる。

3.調味液を入れたらすぐに炊飯すること。

すぐに炊飯しないと、ご飯に色ムラができやすくなってしまうため。

4.具材は混ぜずに上において炊飯し、炊き上がったあとに混ぜること。

具材をご飯の上にのせたままにすることで、お米の炊きムラがなく均一にふっくらとしたご飯を炊くことができる。

5.水分が出る具材(大根、トマト、きのこ類など)を使用する際は水分量を少なめにすること。

具材から出る水分によって、炊きあがりがベチャッとするのを防ぐため。

炊き込みご飯づくりのコツをおさえたところで、次はおすすめアレンジレシピのご紹介!

ジューシー豚バラと舞茸が相性バツグン!「舞茸と豚肉のスタミナニンニク炊き込みご飯」

豚バラの甘くジューシーな脂に、舞茸の心地良い香りが抜群な組み合わせのスタミナ系炊き込みご飯。炊き上げる際にバターとニンニクを入れることで、コクとパンチのある味わいに。舞茸のシャキシャキ食感も楽しく、食べごたえも十分にあるので、男性も大満足な一品。

<レシピ>

▼材料(2〜3人分)
・豚バラ肉 … 200g
・舞茸 … 1株
・ニンニク … 2かけ
・ショウガ … 1かけ
・万能ネギ … 適量
・お米 … 2合
・バター … 1かけ
・黒胡椒 … 少々
・[A]だし汁 … 350cc
・[A]しょうゆ … 大さじ2
・[A]酒 … 大さじ2
・[A]みりん … 大さじ2
・[A]塩 … 少々

▼作り方(調理時間:60分 ※浸水時間は含まない)
① お米は洗い、真水で最低30分は浸水させたら、ざるに上げよく水気を切る。
② 豚バラ肉は食べやすい大きさに切る。ニンニク、ショウガはみじん切りにする。舞茸は一口サイズに手でちぎる。万能ネギは小口切りにする。Aは合わせておく。
③ 炊飯器にお米、A、ショウガ、ニンニク、舞茸、豚バラ肉をいれて炊飯する。
④ ③が炊き上がったらバターを加えてまぜる。
⑤ 万能ネギを散らし黒胡椒をふる。

ピリ辛味があとを引く!「鮭と明太子の他人炊き込みご飯」

イクラと鮭の親子炊き込みご飯はよく見かけるが、イクラよりも手頃で手に入りやすい明太子を入れるのもおすすめ。プチプチ食感とピリ辛味のアクセントを楽しみながら、最後まで飽きずにいただくことができる。秋の鮭はさっぱりと脂が少ないのが特徴だが、隠し味に味噌を入れることで深みある味わいに。仕上げに大葉と明太子をトッピングすれば見た目も◎。食卓が一気に華やかな印象に。

<レシピ>

▼材料(3〜4人分)
・鮭 … 2切れ
・明太子 … 3本
・大葉 … 5枚
・白いりゴマ … 適量
・お米 … 2合
・ゴマ油 … 適量
・[A]だし汁 … 350cc
・[A]しょうゆ … 大さじ1
・[A]酒 … 大さじ3
・[A]みりん … 大さじ2
・[A]味噌 … 小さじ1

▼作り方(調理時間:60分 ※浸水時間は含まない)
① お米は洗い、真水で最低30分は浸水させたら、ザルに上げよく水気を切る。
② 明太子は1本を皮から出し2本はぶつ切りにする。大葉は千切りにする。Aは合わせておく。
③ 炊飯器にお米、A、鮭、明太子(ぶつ切りにした2本分)をいれて炊飯する。
④ ③に明太子(皮から出したもの)をのせてゴマ油をまわしかけ大葉を飾る。

実は洋風もおいしい!「イワシと丸ごとトマトのイタリアン炊き込みご飯」

炊き込みご飯といえば「和」なイメージが強いが、実は「洋」な炊き込みご飯もおすすめ。脂がのった旬の真イワシと酸味のあるトマトは意外にもよく合う。
オリーブオイル、パルメザンチーズをかけるといつもの炊き込みご飯とは一味違ったコクのある味わいに。トマトは水分の多い野菜なので、炊く時の水分量には気をつけて。

<レシピ>

▼材料(2〜3人分)
・イワシ … 2尾
・トマト … 1個
・パセリ … 適量
・パルメザンチーズ … 適量
・お米 … 2合
・オリーブオイル … 適量
・[A]水 … 280cc
・[A]しょうゆ … 大さじ2
・[A]酒 … 大さじ2
・[A]みりん … 大さじ2
・[A]顆粒コンソメ … 小さじ2

▼作り方(調理時間:60分 ※浸水時間は含まない)
① 米は洗い、真水で最低30分は浸水させたら、ザルに上げよく水気を切る。
② イワシは頭と内臓をとる。パセリはみじん切りにする。Aは合わせておく。
③ 炊飯器にお米、A、イワシ、トマトをいれて炊飯する。
④ ③にパルメザンチーズ、パセリ、オリーブオイルをかける。

深まる秋に食べたくなる、うまみたっぷりの炊き込みご飯も、簡単なコツさえ知っておけば失敗知らず。行楽シーズンのお弁当にもぴったりなので、ひと工夫加えたアレンジレシピをぜひ試してみて。



<レシピ作者プロフィール>
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属
「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わる様々な活動を行う。2014年7月よりフードクリエイティブファクトリーの執筆プロデューサーに就任し、月間40本の記事をプロデュース。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
Blog:http://lineblog.me/linakawase/
HP:http://foodcreativefactory.com/
Twitter:ttps://twitter.com/linasuke0508