この方法なら失敗なし!「豚の生姜焼き」を柔らかジューシーに仕上げるコツとアレンジレシピ3選

2016年09月27日
カテゴリ
レシピ・キッチン
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この方法なら失敗なし!「豚の生姜焼き」を柔らかジューシーに仕上げるコツとアレンジレシピ3選
Summary
1.パサつきがちな生姜焼きも、火入れのタイミングを守れば柔らか&ジューシーに
2.ハチミツを加えるだけで、タレがお肉とよく絡むように
3.イタリアンにすき焼き風…いつもとはひと味違う変わり種アレンジは必見

ジューシーな豚肉に生姜のパンチがきいた、愛されおかず「生姜焼き」。食卓の定番として長年親しまれており、簡単そうなイメージがあるが、実際に作ってみるとお肉が縮んでしまったり、パサパサしてしまったり……定番であるがゆえに人知れず悩みを抱えている方もいるのでは?
そこで今回は、失敗なしでジューシー&おいしい生姜焼きを作る方法と、いつもとは一風変わったアレンジ生姜焼きレシピを紹介する。

まずは、おさえておきたい生姜焼きづくりのポイントから!

<その1>お肉は「豚ロース薄切り肉」を選ぶ。きめ細かく、柔らかな赤身の外側に脂身が程よくついているので生姜焼きにぴったり。

<その2>1枚ずつしっかりと筋切りをする。このひと手間で、焼いたときに肉が縮みにくくなる。

<その3>焼く前に、お肉に片栗粉をふる。そうすることでタレが絡みやすくなる。

<その4>お肉はあらかじめ常温に戻し、フライパンに乗せてから火をつける。そうすることで、急激な温度変化によってタンパク質が凝固し、お肉が縮んで硬くなるのを防ぐことができる。

<その5>タレにハチミツを使うことでタレが肉と絡みやすく、奥深い甘みとコクがでる。

<その6>お肉に火が通ったらフライパンから取り出し、タレを煮詰めた後にお肉を戻し入れ絡める。この方法であればお肉に火が通りすぎて固くなることが少ない。

ポイントをおさえたらさっそく実践!「基本の生姜焼き」

隠し味にハチミツを使った甘辛ダレに、ジューシーで柔らかな豚肉がよく合う。噛むたびに豚肉のうまみと甘みを感じることができ、ついついご飯が進んでしまうおいしさ。お肉に火を通しすぎると固くなるため、豚肉に火が通ったら一旦取り出し、あとからタレを絡ませる方法が失敗が少ないのでおすすめ。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・豚ロース薄切り肉 … 200g
・片栗粉 … 適量
・千切りキャベツ … ・適量
・ミニトマト … 2個
・ゴマ油 … 適量
・[A]すりおろし生姜 … 小さじ1
・[A]しょうゆ … 大さじ2
・[A]みりん … 大さじ1
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]ハチミツ … 大さじ1/2

▼作り方(調理時間:15分)
①【下準備】豚肉はあらかじめ常温に戻して筋切りをし、片栗粉を振る。Aは合わせておく。
② フライパンにゴマ油をひき、豚肉をのせたら火をつけ、中火で焼き色がつくまで焼き、一度取り出す。
③ ②にAを入れ、煮詰まったら②を戻し入れ、タレを絡める。
④ 皿に千切りキャベツ、ミニトマトをのせて③を盛り付ける。



基本の生姜焼きの作り方をマスターしたら、アレンジレシピにも挑戦!
ベースは生姜焼きだが、それぞれに個性のある進化系アレンジ。さっそくチェックしてみよう。

1.甘辛ダレとアボカドの濃厚タルタルでマイルドに!「アボタル生姜焼き」

基本の生姜焼きに、味噌風味のアボカドタルタルソースをからませて食べる満足度の高い一皿。アボカド特有のまろやかさとまったりとした食感がプラスされるので、いつもの生姜焼きよりも濃厚でリッチな味わいに。鮮やかなソースの色がテーブルを彩ってくれるので、この一皿だけでも十分華やか。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・豚ロース薄切り肉 … 200g
・片栗粉 … 適量
・千切りキャベツ … ・適量
・ミニトマト … 2個
・ゴマ油 … 適量
・[A]すりおろし生姜 … 小さじ1
・[A]しょうゆ … 大さじ2
・[A]みりん … 大さじ1
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]ハチミツ … 大さじ1/2
・[B]アボカド … 1/2個
・[B]ゆで卵 … 1個
・[B]玉ねぎ(みじん切り) … ・1/4個
・[B]マヨネーズ … ・大さじ1
・[B]味噌 … 小さじ1
・[B]塩コショウ … 少々

▼作り方(調理時間:25分)
①【下準備】豚肉はあらかじめ常温に戻して筋切りをし、片栗粉を振る。A、Bはそれぞれ合わせておく。
② フライパンにゴマ油をひき、豚肉をのせたら火をつけ、中火で焼き色がつくまで焼き、一度取り出す。
③ フライパンにAを入れ、煮詰まったら②を戻し入れてタレを絡める。
④ 皿に千切りキャベツ、ミニトマトをのせて③を盛り付け、Bをかける。

2.トマトの酸味とバジルの香りが甘辛ダレにマッチ!「イタリアントマト生姜焼き」

生姜焼きのタレにトマトを加え、パルメザンチーズとバジルを散らしたイタリアンな生姜焼き。甘辛ダレにトマトの酸味が良く合い、爽やかな香りのバジルとも相性抜群。より洋風な雰囲気を出すために、千切りキャベツではなくミックスグリーンを使用するのがおすすめ。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・豚ロース薄切り肉 … 200g
・片栗粉 … 適量
・ミックスグリーン … 適量
・オリーブオイル … 適量
・バジル … 適量
・パルメザンチーズ … 適量
・[A]トマト(角切り) … 1/2個
・[A]すりおろし生姜 … 小さじ1
・[A]オイスターソース … 大さじ1
・[A]しょうゆ … 大さじ1
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]ハチミツ … 大さじ1/2

▼作り方(調理時間:15分)
①【下準備】豚肉はあらかじめ常温に戻して筋切りをし、片栗粉を振る。Aを合わせておく。バジルはちぎっておく。
② フライパンにオリーブオイルをひき、豚肉をのせたら火をつけ、中火で焼き色がつくまで焼き、一度取り出しておく。
③ ②にAを入れ、煮詰まったら②を戻し入れ、タレと絡める。
④ 皿にミックスグリーンをのせて③を盛り付けバジル、パルメザンチーズをちらす。

3.濃厚ダレにとろ~り卵! 丼ぶりにもおすすめな「すき焼き風生姜焼き」

ハチミツ多めで濃厚に仕上げた甘辛ダレに、ネギとゴマをたっぷりとのせた生姜焼きは、とろ〜り卵黄を絡ませながら食べるとまるですき焼きのような味わいに! キャベツを添えるのではなく、ご飯にのせて丼ぶりにするのもおすすめ。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・豚ロース薄切り肉 … 200g
・片栗粉 … 適量
・白髪ネギ … 適量
・万能ネギ … 適量
・ゴマ油 … 適量
・卵黄 … 1個
・白いりゴマ … 適量
・[A]すりおろし生姜 … 小さじ1
・[A]しょうゆ … 大さじ2
・[A]みりん … 大さじ1
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]ハチミツ … 大さじ1

▼作り方(調理時間:15分)
①【下準備】豚肉はあらかじめ常温に戻し、筋切りをしてから片栗粉を振る。万能ネギは小口切りにする。Aは合わせておく。
② フライパンにゴマ油をひき、豚肉をのせたら火をつけ、中火で焼き色がつくまで焼いたら一度取り出しておく。
③ フライパンにAを入れ、煮詰まったら②を戻し入れ、タレと絡める。
④ 皿に③を盛り、真ん中に白髪ネギ、万能ネギを盛り付け真ん中に卵黄を落とし白いりゴマをふる。


ポイントさえおさえれば、だれでもジューシーで柔らかな生姜焼きをつくることができる。基本の生姜焼きを上手に作ることができれば、アイディア次第でアレンジは無限。今回紹介したレシピはどれも個性があり、味も印象もまったく異なるので、気分に合わせて試してみてほしい。




<レシピ作者プロフィール>
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属
「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わる様々な活動を行う。2014年7月よりフードクリエイティブファクトリーの執筆プロデューサーに就任し、月間40本の記事をプロデュース。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
Blog:http://lineblog.me/linakawase/
HP:http://foodcreativefactory.com/
Twitter:ttps://twitter.com/linasuke0508