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ウイスキーの味を決めるのは歴史。
“シングルモルト”を語れる大人になろうじゃないか

[2015年10月20日]

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ウイスキーの味を決めるのは歴史。“シングルモルト”を語れる大人になろうじゃないか
なんの映画だっただろう。昔に観た映画で、タキシードに身を包んだ主人公がウイスキーを飲むシーンがあった。バーのカウンターにひとりで腰かけ、バーテンダーに注文する。その一連の流れはバーに相応しく、実にスマートだった。

“バーでひとり、ウイスキーを愉しむ” 大人なら、一度は憧れるシチュエーションではないだろうか。

一人でバーに行くことくらい、容易くできる年になった。ただ、いつもどんな風に頼むのが正解か分からずに、マスターに促されるままにウイスキーを飲んでいるような方も多いかもしれない。

今回は、「うまいウイスキーの愉しみ方」をご紹介。

ウイスキーの種類を知る

実は、ウイスキーと一口に言っても、その種類は様々。ウイスキーの奥深さは、大人が知っておくべき教養のひとつだ。

ウイスキー

ウイスキーは大きく、「シングルモルト・ウイスキー」と「ブレンデッド・ウイスキー」の2つに分けられる。そもそも“モルト”とは、大麦麦芽のこと。モルトウイスキーの原料は、麦芽なのだ。

そしてシングルモルト・ウイスキーとは、麦芽のみを原料としたモルトウイスキーのうち、1つの蒸留所のみでつくられたものを指す。
「蒸留」とは、アルコールが80度で沸騰する性質を利用し、必要な成分だけを取り出す作業のこと。蒸気を冷却することで液体から気体へ、その気体をまた液体へと姿を変化させ、原酒を作り上げていく。

そうやって出来た原酒は無色透明。原酒は樽の中で寝かされるうちに、徐々に琥珀色へと変化していく。

ウイスキー

また、原料やつくり方以外にも、産地によって味が変わるのがウイスキーの面白いところ。

どこで育った麦芽を使うか、どんな作り方をするか。加えて、最後の仕上げである原酒を樽の中で寝かせるその間にも、土地の空気や気候が染み込み、個性豊かな味わいを生み出していくのだ。

同じシングルモルト・ウイスキーでも産地によって味が大きく異なるのは、それゆえ。たとえば、スコットランド最古のシングルモルト・ウイスキー「ボウモア」の産地は、海に囲まれたアイラ島。原料となる麦芽は波しぶきを浴びた土壌で育つため、潮の香りを感じるような独特の香りをウイスキーにもたらすのだという。

ウイスキーが手に届くまでに辿った歴史が、味を決めるのだ。

ウイスキー

一方のブレンデッド・ウイスキーは、トウモロコシなど麦芽以外の穀物からつくられるグレーンウイスキーにモルトウイスキーを混ぜたもの。香りが強くないことから、通常は風味のあるモルトウイスキーで味を足し、ブレンデッド・ウイスキーとなって出荷される。

つまりは、一箇所で製造されたものが「モルトウイスキー」、複数箇所でつくられたウイスキーを混ぜ合わせたものが「ブレンデッド・ウイスキー」なのだ。

「シングルモルト」を愉しむ

1杯目はストレートで

違いを知ったうえで、「シングルモルトを」と注文できれば、オトコの嗜みとしては十分。次に告げるべきは「飲み方」だ。ウイスキーを愉しむならば、最初はストレートで。

ウイスキー

「ストレート」は、ウイスキーが持つ個性を存分に愉しむことができる飲み方だ。

まずは香りを。香ってくる風味は強く、それでいてしつこくない。このウイスキーは、どこからどんな風にここまでやって来たのか……。そう想像を巡らせるのも悪くないだろう。

ウイスキー

2杯目はロック

2杯目は何にしようか。 迷ったときに注文したいのは「ロック」だ。

ウイスキーロック


「カランッ」

厳粛なバーに鳴り響く、グラスとふれあう氷の音。丁寧につくられた丸氷がシングルモルトを程よく冷やしていく。
舌がシングルモルトを味わい、風味からわずかに広がる想像が異国へと連れて行ってくれる。その時間を愉しむことができれば、これ以上の“正しさ”は存在しない。

度数の弱い「ハイボール」も

ちなみに度数の強いお酒が苦手な方は、ウイスキーを炭酸で割った「ハイボール」にすれば飲みやすくなる。 ウイスキーの飲み方として、ハイボールは非常にポピュラーな飲み方だ。たまにはスッキリとハイボールでウイスキーを愉しむのも、アリ。

行きつけのバーを見つける

飲み方にスマートさが出てくれば、あとは気に入ったバーを見つけるのがいい。ふらっと入ったそのバーを好きになれたときほど、幸せな瞬間はないだろう。加えて、お気に入りのバーテンダーがいれば、お酒を愉しむ時間はより豊かなものとなる。

ウイスキー

「お仕事帰りですか?」 カウンター越しのバーテンダーに声をかけられる。そこからバーテンダーと客の何気ない会話は始まる。常連の客は、バーテンダーとの会話目当てで来ることも多いそうだ。

ウイスキー

バーのマスターと話し込めば、ウイスキーの味はよりうまさを増す。

「このウイスキーは、いままで飲んだ中で一番うまい」

そんな風に思えるのは、自分が見つけたお気に入りのバーで、いつも出迎えてくれるマスターがいるからに他ならない。

おわりに

つまり、うまい酒は酒の味だけでは決まらないということだ。

もしも、目の前のウイスキーの歴史を知っていたら。
目をつぶれば、スコットランドの潮風になびく麦芽が広がり、ひとくち飲めば、麦芽が育った土の味、保管されていた樽の味までもが脳裏に浮かぶ。

もしも、昔観た映画に憧れを持っていたら。
そのシーンと自分を重ねる瞬間を味わうことができるだろう。

もしも、時間をかけてみつけたバーのマスターと気が合えば。
彼との話までもが、ウイスキーの味を昇華させるだろう。

積み重ねてきた人生経験がそのまま味に反映される、そんな飲み物がウイスキーなのかもしれない。 そしてなにより、ウイスキーをうまく飲むには“スマート”であることが重要だ。

今日はバーでこう頼もう。 「シングルモルトを、ストレートで」

店舗情報

店名:bar segredo
住所:〒108-0074 東京都港区高輪3丁目13−3 SHINAGAWA GOOS 2F
営業時間:17:00〜27:00 平日前の休日 17:00〜24:00
電話:03-5422-7891
URL:http://bar-segredo.com/(公式へ)
http://r.gnavi.co.jp/gaxf500/(ぐるなびへ)

※2015年10月20日時点の情報です

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うまいシングルモルトを愉しめる大人のBAR

隠れ家BARで愉しむシングルモルト
アクセス:
JR新宿駅 徒歩2分
営業時間:
月~金 18:00~翌1:00(L.O.24:30)
土・祝日 18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 :
毎週日曜日 その他(2019年4月29日・2019年5月6日)
平均予算:
3,000円  (宴会平均:5,000円)
[バー]
恵比寿に佇むオートロックの秘密のバーで東京を見渡す
アクセス:
JR恵比寿駅恵比寿駅西口 徒歩3分
営業時間:
月~土 19:00~翌4:00(L.O.3:20)
[オーセンティックバー]
[オーセンティックバー]
ヴィンテージのシングルモルトは銀座の路地裏で
アクセス:
JR有楽町駅中央口 徒歩5分
営業時間:
月~土 18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 :
毎週日曜日 祝日 年末年始(2017年12月30日~2018年1月3日) ※※GW
平均予算:
4,000円
[二毛作バー]
[二毛作バー]
早い時間はバルで、夜が更けたらBARでシングルモルトを愉しむ
アクセス:
JR総武線錦糸町駅北口 徒歩3分
営業時間:
火~土 16:00~翌2:00
日・祝日 16:00~24:00
定休日 :
毎週月曜日
平均予算:
2,500円
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