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鎌倉文士たちが残した文化が息づく街・鎌倉
気の赴くままに「自由な旅」を満喫する

[2016年08月23日]

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鎌倉文士たちが残した文化が息づく街・鎌倉気の赴くままに「自由な旅」を満喫する
古都には趣がある。
歴史を積み重ね、落ち着いた風合いになった寺社や民家。大正から明治期に建てられたレトロな石造りの建物。街を歩いていると現れる老舗の看板。ちょっとした路地に息づく暮らし。

ここ、鎌倉も例外ではない。大正・昭和と「鎌倉文士」とよばれる作家や文化人が集まった街として知られる鎌倉は、どこか懐かしく感じる佇まいと、ほどよい緑があふれ、静かで落ち着きのある雰囲気が流れている。

その雰囲気を感じたいと、雑多な日常から離れて、あてもなく、気の赴くままに、ただ淡々と鎌倉の街を歩き回ってみることにした。

鎌倉の古民家カフェ「大佛茶廊」

鶴岡八幡宮からほど近い「文豪の家」で飲む、ほろ苦いアイスコーヒー

文豪の家

鎌倉駅に降り立つと、駅周辺は相変わらず人波がすごい。私はそれを気にも留めず、手始めに鶴岡八幡宮に参拝に向かった。季節は初夏に入り、境内の池には蓮の花が咲いている。

参拝を終えると、強い日差しのせいか喉が渇いていた。そこで、八幡宮から徒歩5分のカフェ大佛茶廊(おさらぎさろう)に足を運ぼうと思い立った。

古民家

大佛茶廊の店になっている古民家は、大正から昭和にかけて鎌倉に集まった作家や文化人「鎌倉文士」のひとり、大佛次郎(おさらぎじろう)の別邸として使われていたものだ。このカフェのオーナーは大佛次郎の養女を母に持ち、13年前から古民家をカフェとして運営しているという。

茅葺屋根

大正8年に建てられた建物は、茅葺屋根の数寄屋造り。ところどころに生けられた花や、調度品のしつらいから感じるものだろうか、建物の中は先ほどの八幡宮の賑わいを感じさせない落ち着いた時間が流れている。

大佛茶廊

文机に向かいながら、ほろ苦いアイスコーヒー片手に庭を眺め、手帳を開いていると作家気分になってきた。このまま物語でもしたためてみようかと思いついたけれど、文豪の家でそんなことを思うのもおこがましい。私は少しだけ日記をつけて手帳を閉じ、またゆっくりとした時間を楽しむことにした。

施設名:大佛茶廊
住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市 雪ノ下1丁目11−22
電話番号:0467-22-8175
営業時間:土日祝日の正午前より日没まで
URL:http://www.1938.jp/osaragi/ (公式)

 http://r.gnavi.co.jp/5rccezkb0000/ (ぐるなび)

鎌倉文士を垣間見る「鎌倉文学館」

鎌倉文士ゆかりの品が展示された洋館

鎌倉文学館

大佛茶廊で涼んだ後、「鎌倉文士」に興味を持った私は、江ノ電「由比ヶ浜」駅から徒歩5分の鎌倉文学館に向かう。ここ鎌倉文学館には、文士ゆかりの品が展示されているそうだ。

駅から山に向かって歩いて行くと、深い森に入り、同時に蝉時雨が聞こえてくる。そのまま石畳の道を歩くと、木々に囲まれたトンネルが見えてきた。

トンネル

トンネルを抜けると、青い屋根にベージュの外壁、窓のところどころにステンドグラスが見える洋館が現れる。現在、鎌倉文学館として使われているこの洋館は旧前田伯爵の別邸として建てられ、佐藤栄作元首相の別荘として使われていたこともあるという。

鎌倉文学館

文豪たちが書いた原稿や書籍を眺めながら館内をめぐりテラスに出ると、目の前に由比ヶ浜の海が見える。山の「緑」と、海の「青」のコントラストは美しく、文士達がこの地に移り住み、創作を始めた理由が少しだけ理解できたような気がした。

さぁ、この後はどこに行こう。日はまだ高い。今日はせかせかと動かなくてもいいのだ。

施設名:鎌倉文学館
住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3
電話番号:0467-23-3911
営業時間:月曜、年末年始(12月29日~1月3日)休館
 3月~9月 9:00~17:00(入館は16:30まで)
 10月~2月 9:00~16:30(入館は16:00まで)
URL:http://kamakurabungaku.com/index.html

夕日が輝く「鎌倉高校前」

目の前には江ノ島があるだけ。なにもない駅舎で夕日を見る

江ノ島

文学館を後にした後は、江ノ電に乗り、途中下車をして通りをぶらつくことを繰り返した。時には海に足を運び、たばこ片手にぼんやりしながら、あてもない小旅行は続く。目的もなく、その時々に気が向いた場所に足を運ぶ中で、頭と心はしだいに緩んでいく。その心地よさに身を委ねていると、気づけばもう夕暮れ時だ。

鎌倉高校前

その時、私は江ノ電に乗っていて、偶然停まった駅は、ドラマや映画のロケ地として有名な「鎌倉高校前」駅だった。

ここでは江ノ島を染めるきれいな夕日が見えるらしい。それならば見てみようかと電車を降りると、目の前に海が見えるだけの簡素な駅舎があった。駅を降り、周りを歩いていても何かがあるわけではない、けれど、沈む夕日に照らされた江ノ島と海はとても美しい。

空の色

たばこに火をつけて海を見ると、オレンジから紫色に刻々と空の色が変わっていく。海に漂うサーファーを見ながら今日一日のことを振り返ると、特に何をしたわけではないけれど、体の中に充実感が満ちていくのを感じられた。

海

人は目的がなければ生きられない、しかし目的に追われすぎると消耗してしまう。今回の小旅行は無目的に徹してみたけれど、普段仕事の中で目的に追われている自分には心と頭のバランスを取る良い機会だったのだろう。

先ほど感じた充実感の理由を自分なりに再確認して、家に帰ることにした。
また時間が取れたら、気の赴くまま、小旅行に興じてみることにしよう。

ライター:鈴木雅矩

※2016年8月23日時点の情報です

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