今回はまだ一般的な認知度は高くないが、特に男性から食べてみたいというニーズが高かったメニュー２品を紹介する。
宮崎県のご当地グルメであり、テレビ番組で大学医学部の教授が血管年齢を若くするという結果が紹介した「魚うどん」も、うどんという親しみやすさとその目新しさに、健康志向な30代以上の男性を中心に、食べてみたいという声が多数挙がった。
また、天ぷらなどの揚げ物料理を様々な食感やバリエーションで楽しみたい、という男性からの支持を集めたのが「変わり揚げ」。家庭での揚げ物調理は手間も後片付けも大変だという理由から、女性からの支持も高かった。
魚のすり身をそのまま麺にした宮崎県のご当地グルメ「魚うどん」は驚きのヘルシーさ
宮崎県のご当地健康グルメ「魚うどん」はトビウオなどの魚のすり身に小麦粉や卵、片栗粉などを混ぜて練り込んだ麺を使用したもの。元々は戦時中の小麦粉が手に入りにくい時期に代用食として考え出されたメニューだ。麺を見ても魚の姿はどこにも見当たらないのだが、麺からはしっかりと魚の味がする。茹でたときに魚の出汁が出るので、そのままおつゆごといただくスタイルが浸透している。ちなみに「魚うどん」は「ぎょうどん」と読む。
日常的に食べている宮崎県の一部地域の住民の血管年齢が若いというデータを、健康系テレビ番組で大学医学部の教授が紹介した影響もあり、ぐるなびのアンケートでは特に健康に気を遣う30代以上の男性を中心に注目度が特に高まった。「どんな味がするのか興味がある」(30代・男性)「魚の良い成分や栄養が摂れそう」(40代・男性)「テレビで見て気になっていた。出汁が美味しそう」(30代・女性)といった意見があった。
近年、香川県の「讃岐うどん」を提供する飲食店が東京をはじめ全国に進出したことをきっかけに、大阪府の「かすうどん」や愛知県の「味噌煮込みうどん」などのご当地うどんが、ご当地以外のエリアでも飲食店で楽しめる環境が整いつつある。この宮崎県の「魚うどん」も、新たな人気ご当地うどんとして市民権を獲得するかもしれない。
バリエーション豊富な「変わり揚げ」は食感の変化を楽しみたいという声が多数
揚げ物の衣に様々な食材を組み合わせた「変わり揚げ」。代表的な変わり揚げと言えば青海苔を揚げ衣に混ぜた「磯辺揚げ」があるが、さらに衣のバリエーションが増えており「コーンフレーク揚げ」「素麺揚げ」「春雨揚げ」など、特に食感に変化をつけたものが高い支持を集めているようだ。例えば衣にコーンフレークを混ぜて揚げたものなら、ザクザクっとした食感が楽しめたりと、いつもの揚げ物がまったく違った食感になる。また、春雨なら揚げるとふくらむ性質があるため、揚げずに食べるときとは全く異なる仕上がりに。
「通常の揚げ物よりも風味が良さそうだから」(30代・男性)「歯ごたえが面白そう」(30代・男性)という食感そのものの変化に期待する声と「上品で高級感がある」(40代・女性)といった特別感を重視する声があった。
このようなニーズに応えるように、飲食店でもメニューに取り入れるケースが増えてきており、「ぐるなび」に登録された飲食店のメニューデータを見ても、この半年間で120％取り扱い店舗数が増えている（2015年11月時点）。
ユーザーアンケート
対象条件：ぐるなび会員20～69歳男女
調査手法：webアンケート調査
実施期間：10/20（火）～10/21（水）
サンプル数：総サンプル 1,810件