「またこの子と来たいなあ...」焼肉デート必勝法は一流秘書に学べ

dressing編集部では、デキるオトナを目指すあなたのために、どんなシーンでも通用する実践的なお食事マナーをお届けしていきます。今回は、従業員1,000名以上の大手企業や法律事務所など、様々な企業の役員以上の秘書業務を取り仕切る一流秘書60名にヒアリングを行い、集めた意見をもとに調査分析。マナーのプロフェッショナルである秘書の意見を参考にして、自分自身をさらに磨き上げましょう。

2015年12月14日
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「またこの子と来たいなあ...」焼肉デート必勝法は一流秘書に学べ
Summary
・デキる女性の代表格である「秘書」が、食事シーンでの対策法を教授。
・敵は臭いだけではない!? 最低限のマナーが必要な焼肉デートを成功させるには
・こんな服装や心配りに、男性はグッとくる!

焼肉といえば、みんなでワイワイ食べられる楽しい料理のひとつ。男性との距離が縮まってくれば、デートで焼肉店を訪れることもあるだろう。あまり堅苦しいマナーがなく、気軽に食べられるのが焼肉の魅力ではあるが、食事中はちょっとしたことで相手をイラッとさせてしまうこともある。

食事のマナーはその人の品格を表す尺度にもなるもの。気になる彼とのデートとなればなおさら、不快感を与えるわけにはいかない。
「相手がイラッとするようなことを、無意識に自分もやっているかも…」。肉を焼きながら、食べながら、そんな不安を感じることもあるだろう。

そこで今回は、従業員1,000名以上の大手企業や法律事務所など、様々な企業の役員以上の秘書のみなさんにアンケートを行い、「焼肉の席で気をつけていること」を伺ってみた。
テーブルマナーや気配りの達人であるみなさんの意見を参考にすれば、「自分は大丈夫?」と不安になることなく焼肉を楽しめ、さらに相手に好感を持ってもらえる素敵なデートになるはずだ。

臭い&汚れ対策だけじゃない、自分を美しく魅せる服選び

秘書のみなさんの意見でもっとも多く見られたのは、服装や髪型の対策について。
「服装は臭いがついても洗えるものにします。髪はなるべくまとめていきます(小売流通秘書」
「食後はどうしても匂いが気になりますので、帰り際、化粧室にて携帯用消臭スプレーを利用したり、口臭もガムなどで対策しています。(メーカー秘書)」
臭いに対するエチケットを怠らないのは、女性として最低限のマナーだ。

さらに、秘書らしい気遣いがみられる、こんな意見も。
「焼き作業の時に邪魔にならないよう、袖のすっきりしたもの、まくれるもの、冬でも半袖などをチョイスしています(通信秘書)」
「焼肉に限らずですが、今日は沢山食べると予想される会食・飲み会にはお腹がきつくならないワンピースやウエストゴムの服が必須です(情報通信秘書)」
お腹がポコッとなるのを気にして、少ししか食べないのはある意味マナー違反。みんなでワイワイやりながらガッツリ食べるのが焼肉の醍醐味なだけに、たくさん食べる女性のほうが、男性も連れてきたかいがあるというものだろう。

相手の男性に好感を持ってもらえるよう、臭いや汚れ対策だけではなく、食べるシーンや相手からの見え方を意識した服装選びを心がけたい。

女性として見苦しい、タレの飛びはねには要注意!

焼肉のタレは、服やテーブルなどにつくと汚れが目立ってしまい厄介なもの。秘書のみなさんは、飛びはねを抑えることは最低限のマナーであり、清潔な印象をキープするための鉄則と考えているようだ。

「箸に汚れが付きやすいものが多いので、いただく時には箸の先1.5cmを意識してなるべく汚れが目立たないようにしています。また、タレの入っている器にお肉を置くとお皿周りが汚れるので、なるべくお肉は直ぐに口に運ぶようにしています(会計事務所秘書)」
食事中のお皿の汚れまで意識しているとはさすが…!たしかに、お皿がタレでベトベトしていると美しい印象は持たれない。これは盲点だった女性も多いのではないだろうか。(筆者含め)

「焼けたお肉を、一口で食べられないからとお箸で切ろうとすると、タレが飛んだりするので思い切って一口で食べています(情報・通信秘書)」
いくら紙エプロンをしていても、エプロンにタレが飛び散っていてはだらしなく見えるもの。また、二口で食べようとするも意外と噛み切れない…という悲しい且つ恥ずかしいパターンも“あるある”なので、ここは豪快に一口で行くのが正解なのかもしれない。

服が汚れてしまうと自分のテンションも落ちてしまうし、汚れを気にして会話に集中していない状態も相手からすると残念な印象。楽しい時間を過ごすためにも、汚れは極力回避しておきたいところだ。

焼き担当になった場合はこんなところに気をつけるべし

“食事の世話をするのは女性の役割”という責任感の強い女性も多い。だからこそ、相手を気遣って焼き担当を買って出る人もいるだろう。しかし、焼肉を食べるペースは人それぞれ。焼き担当になったことで自分のタイミングで食べられなくなり、大役を引き受けたことを後悔することも少なくない。

もし可能であれば、
「おのおの好きなものを好きなタイミングで焼いて食べようと、あらかじめ話しておきます(スポーツ用品メーカー)」
「焼き方にこだわりがある方と同席した場合は、その方におまかせします(法律事務所秘書)」
事前にこのような言葉をかけるだけで、大役を負わずに済み、こだわりがある方に対してもイライラさせずに済む。

しかし、そうも言ってはいられず、自分が焼き担当を引き受けざるを得ない場合ももちろんある。
「焼く時は網いっぱいに広げず、人数分のお肉だけのせます。やたらとひっくり返さず、基本は片面1回ずつで(電子部品メーカー秘書)」
「焼きすぎて焦がしたり、お皿にお肉が山盛りになってしまわないよう、手元にお肉が1枚あるか無いか程度のタイミングで新しいお肉を焼くようにしています(アパレルブランド秘書)」。
「私は焼肉奉行ですが、お肉の焼き方には人それぞれ好みがあるので、お皿に乗せるときには焼き加減の確認で声をかけるようにしています(運輸秘書)」

秘書のみなさんは、「肉をさわりすぎない」という基本はおさえつつ、それぞれのペースや焼き加減を考えながら、目配り、気配りで乗り切っているようだ。
(※肉の焼き方についてはこちらの記事もぜひ参考に!)

一流秘書がおすすめする、おいしくいただくテクニック

焼肉をよりおいしくいただくために、注文の順番、バランスなど、秘書のみなさんのこだわりは多岐に渡る。
「まずキムチやカクテキは必須。その後は……やはり最初はタン塩→カルビ→ハラミ→ロース→ご飯もの→デザート(映像秘書)」
「サラダやサンチュをお肉以上に注文し、くどくならないようにします (電子部品メーカー秘書)」
お肉は大好きだが、やはり体型維持にも余念のない秘書たち。「バランスよく野菜も多く注文する」という意見が多くみられた。

そんな中、こちらの秘書は野菜を焼く際のテクニックも教えてくれた。
「玉葱の焼き具合には自信があります。おいしく焼くコツは、焼けて食べごろの肉が網の上にあるのに、誰も手を出さない時、その肉を玉葱の上に仮置きしておきます。そうすると肉の脂で玉葱がおいしく焼けるだけでなく、肉もこげなくて良いみたいです。玉葱以外にも、かぼちゃとかサツマイモの上に肉を仮置きするとおいしく焼けます(運輸秘書)」
誰もが肉に夢中になってしまい、気がつくと真っ黒になっていることが多い野菜類。それをおいしく焼けたら、気配りのレベルの高さをアピールできるだろう。「肉の脂でおいしく焼ける」というちょっとした豆知識も、男性に教えたら喜んでもらえそうだ。

「ライスは普通サイズを食べたくても小を頼むか、クッパやビビンバにして量がわからないようにしています(通信秘書)」
本当は白ごはんをかきこみたいところだが、猫をかぶっている間は大食いのイメージは避けたいというのが女ゴコロというもの。しかしここで「我慢する」という選択肢を選ばないところがさすが秘書。デキる女性はちがう。

「でもここ数年はおいしい希少部位を一切れづついただく店に行くことが多いので、あまり普通の焼肉屋さんにはいかなかくなってしまいました(映像秘書)」
なるほど。うらやましい。

周囲を気にせずガツガツ食べたい焼肉だが、デートとなると最低限のマナーが必要。タレが飛び散った姿、気遣いのない焼き方、「焼肉にその服装!?」という場違いなスタイル。そんな些細なことひとつで、気持ちが一気に冷めてしまう可能性もある。

難しいマナーがないのが焼肉のありがたいところではあるが、できるかぎり“品”はキープしておきたい。カジュアルな食事シーンの中に垣間見える女性らしい振る舞いは、きっと男性の印象にも残るはず。
「またいっしょに食べに来たいな」と心から思ってもらえるよう秘書のみなさんの意見を取り入れ、女性としての品とルールを守りつつ、テクニックを散りばめつつ…楽しい焼肉デートの時間を過ごしてほしい。




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