20〜60代ほぼ全ての年代の男性から大きな支持を集めた中京地区の「ご当地グルメ」２選に加え、料理の隠し味としても重宝する食材『海老味噌』をご紹介。男性が興味を持ちそうな、ビールや日本酒との相性が良いグルメワードばかりだ。年末年始に飲み会の店選びを上司に頼まれて困っている……という女子の皆さん必見! これさえチェックしておけば「おっ、いいメニュー知ってるね」とあなたの株も上がるかも!?
ジンギスカンをルーツに持つ岐阜県の『鶏ちゃん焼き』とは!?
『鶏ちゃん焼き』これは「とりちゃん」ではなく「けいちゃん」と読む。その名の通り、鶏肉を使った料理であり、岐阜県のご当地グルメとしてジワジワと人気が全国に広まりつつある。大手居酒屋チェーンでメニュー化されたことにより一層知名度が高くなった。味噌や醤油ベースのタレに漬け込み、野菜と一緒に炒めたシンプルな料理で、お酒が進む一品だ。
元々は飛騨地方などの家庭料理だったものを、1960年頃から地元の精肉屋や居酒屋が独自に改良を加えたと言われているが、歴史をもっと遡るとそのルーツは「ジンギスカン」。1900年代初頭、日本でウールを自給自足しようという動きとともに、羊肉も食料として活用しようとした結果生まれたのがジンギスカンとされているが、岐阜県の郡上市でも戦後に羊の畜産が奨励されたことからジンギスカンが一時普及したという。ただし、羊肉を食べる習慣自体は浸透せず、羊に替わって定着した養鶏の広がりとともに、ジンギスカンのようにタレに漬け込んだ鶏肉を焼くという調理法だけが残る結果に。ちなみに『鶏ちゃん焼き』の「ちゃん」は「とんちゃん」同様、「臓」を意味するという説や、タレの「醤（ジャン）」を語源とする説などがある。
濃厚なタレの味付けがビールや日本酒に合うため、「つまみになりそう。子供も好きそう」(30代・男性)、「味噌のこげ具合が香ばしくてよさそう」(40代・男性)など、晩酌のお供にしたいという声が多く聞かれた。
『台湾まぜそば』と台湾は関係ない!? 新・名古屋めしの秘密に迫る
味噌カツや天むすに代表される「名古屋めし」だが、近年『台湾まぜそば』が「新・名古屋めし」として脚光を浴びている。名前に台湾とあるものの発祥は台湾ではなく、名古屋にある中国台湾料理店「味仙(みせん)」の台湾人店主が考案したものだ。
鷹の爪とニンニクをたっぷり効かせた、醤油味のピリ辛挽き肉を具材に使用しており、「ピリ辛が魅力的」(30代・男性)、「旨味と辛味が絶妙。飲んだ後の〆にも合う」(40代・男性)といった声が多く聞かれた。汁無しなので、麺を食べ終わった後にご飯を投入し、混ぜご飯を作れることも魅力のひとつとして挙げられる。
また、ぐるなびのデータからも現在では東京をはじめ全国的に取り扱う飲食店も増えており、味付けも各地でヴァリエーションを広げつつある。「台湾ラーメンは知っていたけど、まぜそばは知らなかったから、ぜひ食べてみたい」(40代・女性)という意見があったように、ブレイク間近なメニューとして期待されている。
汎用性が高く、少量で深いうまみとコクが広がる『海老味噌』がブームの兆し
『海老味噌』は「味噌」という名前はついているものの、実際には人間で言うところの肝臓と膵臓を合わせたような機能の部位にあたり、脳みそのことではない。馴染みが深いものだと、蟹味噌や烏賊ワタが同じ種類のもの。少し料理にプラスするだけで濃厚な味わいになり、魚介のうまみが堪能できる貴重な食材だ。
日本のラーメンや鍋にも『海老味噌』は重宝しており、すでに大手食品メーカーから家庭でできる「海老味噌鍋」のスープが発売されていたり、大手居酒屋チェーンでも「海老味噌鍋」がメニューに並び、人気ラーメン店では「海老味噌ラーメン」に行列ができている。
こちらも幅広い年代の男性から支持を得ており、「海老味噌とか、マストでしょ」(20代・男性)、「甲殻類の味噌が好きだから」(30代・男性)と無条件にラブコールを送る声から、「以前、北海道で海老味噌をベースにしたラーメンを食べてすごくおいしかった」(30代・男性)「珍味である甲殻類のワタを入れることによりおいしい料理が楽しめそう」(40代・男性)とすでに具体的にどのような食べ方をするかを考えている人も多く見られた。実際に中華料理からフレンチ、日本食、鍋、ラーメン……と汎用性は高く、少量入れるだけでも効果絶大なところにも注目したい。
ユーザーアンケート
対象条件：ぐるなび会員20～69歳男女
調査手法：webアンケート調査
実施期間：2015年11月24～26日
サンプル数：1978人