2015年、本当に流行ったグルメとお酒を総まとめ!

【ぐるなび旬ワード】|飲食店情報検索サイト「ぐ るなび」に蓄積された飲食店のメニューデータやユーザーが検索したワードをはじめ、TVやWEBニュースからも抽出した料理・食材を、dressing編集部が独自に調査・分析。さらにぐるなびユーザーへのアンケート調査で精査し、次にブームになりそうなグルメトレンドを「旬ワード」として発表しています。今回は2015年の総括版としてご紹介していきます!

2015年12月30日
カテゴリ
コラム
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2015年、本当に流行ったグルメとお酒を総まとめ!
Summary
・現代人のライフスタイルが生み出した、ワンハンドフード『タコス』
・SNS映えするだけでなく、実用性も高い『ジャーサラダ』
・ウイスキーは"お宝"を、ビールは料理との"マリアージュ"を求めて

「旬ワード」としてぐるなびがピックアップした数々のグルメワードの中でも、特に2015年のトレンドを牽引したメニューをご紹介。今回は「総合的に大きな話題となったメニュー」と「お酒」のジャンルに絞って、流行の兆しが見えた当時の状況を振り返るとともに、2015年を象徴するメニューにまでなった背景を探っていく。2016年の新たなブームの芽を予測する意味でも必見だ!

片手にスマホ、片手に『タコス』! 2015年に流行したワンハンドフードの代表格

まず2015年、グルメニュースとして若者から年配まで、幅広い層を虜にしたのは「TACO BELL(タコベル)」の話題ではないだろうか。日本では約20年ぶりのチェーン展開となる同店は、二つ折りにしたトルティーヤの皮で肉や野菜を包んでいただく『タコス』を代表メニューとするファストフード。1月に再上陸のニュースが流れ、4月21日には渋谷で開店。オープン後、行列が絶えない状況が続いたことから、6月には『タコス』を旬ワードとしてぐるなびが紹介した。

また、この『タコス』とともに2015年のメキシカンブームの火つけ役となったとされているのが、『ブリトー』だ。タコスに近い料理だが、こちらはトルティーヤで具材をくるくると巻いたもの。オーストラリア発のメキシカンダイナー「Guzman y Gomez(グズマン・イー・ゴメズ)」が4月にラフォーレ原宿に初出店したことで、メキシカンブームは本格化したのだ。こちらも6月に旬ワードとして紹介した。

なぜ『タコス』や『ブリトー』がここまでのブームとなったのかを振り返ると、片手で持ち歩ける手軽さが支持され、ワンハンドフードというジャンルが確立したことが一番の要因だろう。2015年に日本初上陸し話題を呼んだものを振り返ってみると、NY仕込みのロブスターロール専門店「LUKE'S(ルークス)」や、オーストラリア発のミートパイ専門店「パイ・フェイス」、ブリオッシュ・コン・ジェラート専門店「ブリジェラ」など、ほとんどがワンハンドフードだったことに気づかされる。

ではなぜ、こうまでして「ワンハンドフード」が次々と登場するのか?
様々な要因が背景としてある中で、もっとも大きな理由はそう、今あなたも片手に持っているのでは? スマホを見ながら食べられる、現代人のライフスタイルを掴んだ食トレンドだったからではないだろうか。

2015年はスマートフォンの所有率が5割を超えたとされており、さらに増加傾向にある。世間では社会現象のひとつとして取り上げられる“ながらスマホ”も、“歩きながら”はすすめられないが、『タコス』や『ブリトー』の“食べながら”は、2016年以降も継続の兆しにあるようだ。

SNS映えする可愛さだけでなく、保存ができて持ち運べる実用性の高い『ジャーサラダ』

次に、ぐるなびのデータに大きなうねりを打ち出したのが『ジャーサラダ』。NYのおしゃれワーカーから火がついた作り置きできるサラダで、「沼サン」「おにぎらず」とともに2015年を代表する流行レシピとなった。

「メイソンジャー」というアメリカのメーカーが販売しているガラス保存容器でサラダを作るのが原点だが、その特徴はなんといっても、約5日間冷蔵庫で保存可能なうえ、野菜のシャキシャキとした食感も持続するという利点。もちろん、ガラス製で煮沸消毒できる保存容器であることが条件だが、「日持ちができない、持ち運べない」という、これまでのサラダの欠点を真逆の発想にならわしたのが、ブームの秘訣だろうか。(※正しい煮沸消毒や保存方法を守らないと食中毒を起こす危険性があるので注意)

そのため、日曜日の夜に、一週間分のサラダランチを作るキャリアウーマンが増えるという現象も起こり、“意識高い系女子”が流行りに一役買っている。インテリアのDIYブームに沸き、自分の好きなようにカスタマイズできる楽しみを得る意識高い系男子の感覚にも近いかもしれない。

作り方はいたって簡単。一番下にドレッシング、二層目に豆や実などのかための野菜、三層目にトマトなど柔らかめのもの、最後に葉ものを入れれば完成だ。赤・黄・緑とカラフルな並べ方にセンスが問われることもあり、SNSを中心に拡散したのは、想像に難くない。新生活スタートにあたり、「毎日きちんと生野菜を」という女性が増えたからか、3月のぐるなびのデータに多く登場したため旬ワードとして選抜されたが、継続的にSNSで投稿があがっているため、定番レシピ化が見込まれている。

ウイスキーは“お宝発見”を、ビールは料理との“マリアージュ”を求めて

継続していたハイボール人気に加え、ニッカウヰスキーの創業者をモデルとしたNHK連続テレビ小説「マッサン」が、国産ウイスキーのブームを創ったのはいうまでもない。平均視聴率21.1%というのは、社会現象をも巻き起こした「あまちゃん」同平均20.6%を超えるほど、国民を熱狂させたということだ。

ドラマが3月末で最終回を迎えると、「マッサンロス」が囁かれ、個人でマイウイスキーを探し求める人が続出したのだろう。5月にはぐるなびデータに多く登場した『地ウイスキー』が旬ワードとして選出された。『地ウイスキー』とは、小規模蒸留所・醸造所で作られるウイスキーのこと。

そもそもウイスキー市場は、サントリー、ニッカウヰスキーの2社で約9割を占めており、ほか「地ウイスキーメーカー」と呼ばれる数は少なく、10社ほどに絞られる。市場低迷期に粘り強く事業を続けたことで、むしろ原酒の長期貯蔵がより品質を高めた、という見方もあり、隠れたお宝原酒を探し求める人は今後も後を絶たなそうだ。

また、昨今のアルコール市場といえば、「クラフトビール」ブームや、「オクトーバーフェス」などが定着し、ビールのバラエティや新発見を楽しむ人たちが増えている傾向に。それは少なからず、飲みやすくなったことでビール党になった女性たちの行動推移も反映されているはずだ。

その追い風を受け、フルーティーな風味が爽やかな『ホワイトビール』(ウィートビール)は、春の訪れを感じさせてくれるメニューとして、今年3月のぐるなびデータに多く登場したため旬ワードとして選出された。通常ビールの原料となる大麦に加えて、生の小麦や小麦麦芽を大量に使用した、ベルギービールの代表格だ。

その特有の酸味が喉の渇きを癒す働きがあるため、ぐるなびのユーザーアンケートのなかには「焼肉に合わせて」や「鳥刺しに合わせて」と、食事をより楽しむために飲んだという意見も多かった。料理とのマリアージュの楽しみ方は果てしなく広がるため、今後お食事ビールとして定番化していくことも期待だ。

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岩瀬大二
ワインナビゲーター/酒旅ライター/MC