サードウェーブコーヒーの聖地・清澄白河に元工場をリノベした『iki ESPRESSO』がオープン

2016年03月20日
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サードウェーブコーヒーの聖地・清澄白河に元工場をリノベした『iki ESPRESSO』がオープン
Summary
1.ニュージーランドでバリスタの経験を積み、焙煎会社の社長を務めた人がオーナー
2.スペシャリティコーヒー豆を使ったエスプレッソのまろやかな口当たりに感動
3.エッグベネディクトからフレンチトーストまで専属シェフが作るカフェメニューが勢ぞろい

コーヒーの聖地、清澄白河エリアに新たなオセアニアスタイルのカフェが誕生

清澄白河といえば「ブルーボトルコーヒー」の1号店の登場以来、サードウェーブ系のカフェが次々と誕生し、今ではコーヒーの聖地と呼ばれるほどの注目タウン。そんなカフェの街に、茅ヶ崎の人気エスプレッソスタンド「iki ESPRESSO」が移転オープンし、コーヒー通の間で話題となっている。実は「iki ESPRESSO」のオーナー、原瀬輝久さんが移転を決めたのは、清澄白河が注目され始める前のことだった。

原瀬輝久さんは、大学卒業後単身ニュージーランドへ渡り、最大都市・オークランドでラグビー選手として活躍。引退後、現地のカフェ文化に惹かれ、バリスタとして働き始めた。そしてニュージーランドのコーヒー会社「ALLPRESS ESPRESSO」とビジネスパートナーを組み、オセアニアのカフェ文化を日本に発信するために帰国。日本法人の社長に就任し、2014年8月、清澄白河に「ALLPRESS ESPRESSO 東京ロースタリー&カフェ」をオープン。そう、ブルーボトルコーヒーがオープンする10カ月も前のこと。清澄白河エリアのコーヒー文化の先駆けとして、今もなおコーヒー通に愛されている名店である。

「ニュージーランドでは、カフェがコミュニティスペースなんです。早朝から夜まで、人種も老若男女問わず、いろんな人が集まって、1杯のコーヒーを楽しんだり、食事をしたり、会話を楽しんだり…。カフェは、日常に溶け込んでいるものでした。帰国後、そんな地域に根ざすライフスタイルカフェを東京で開くなら、人と人とのつながりが深い下町しかない、と思ったんです。さらに昔から住んでいる人が多いだけでなく、東京都現代美術館をはじめ、現代アートのギャラリーがたくさんあり、クリエイターも多く住む清澄白河に目を付けたのです。ここはかつて工場も多く、使われていない古い倉庫がたくさんあるから、開放的な倉庫をリノベーションしたら理想のカフェが作れるんじゃないかなと…。」と原瀬さん。

その後、オセアニアのカフェ文化をもっともっと広めたいという思いから、「ALLPRESS ESPRESSO」の日本支社長を退き、独立。その頃、茅ヶ崎にオープンした「iki ESPRESSO」のマネージャー、小林修人さんと意気投合。タッグを組むことになり、原瀬さんの想いの強さから、東京・清澄白河に移転することが決まったのだ。

エスプレッソベースのコーヒーとバラエティ豊かな料理たち

元工場をリノベーションした店内は、開放的でシンプルかつスタイリッシュ。白い壁には、ニュージーランドの風景を写した写真が飾られている。今後は、さまざまなアーティストの作品を飾っていく予定だとか。

ドリンクは、もちろんオセアニアスタイルで、エスプレッソベースのコーヒーが主流。まずはベースとなるエスプレッソを飲んでみてほしい。まずその優しい口当たりにビックリ。苦みも酸味もほどよく、芳醇な香りと爽やかな後味が長く残る。ブラジル、コロンビア、スマトラ、グアテマラなどの名産地の高品質なアラビカ種のみを厳選したスペシャリティコーヒー豆を使用しているので、豆の味わいを存分に感じられるのだが、ストロング過ぎず、非常にまろやか! エスプレッソは苦くて苦手…という人にもぜひ一度試してもらいたい。

そして南半球でポピュラーなコーヒー、フラットホワイトもぜひ。これはエスプレッソに、きめ細かく泡立てたフォームミルクを注いだもの。エスプレッソの苦みに、ミルクのクリーミーでほどよい甘さが寄り添い、一瞬で虜になる味わい。そのほか、ニュージーランド産のワインなど、アルコール類も豊富に揃っている。

「ニュージーランドのカフェは、料理も充実しているんです。コーヒーと一緒に、ブレックファースト、ランチ、ディナー、そしてもちろんデザートも食べられるところが多く、専属のシェフがいるお店がほとんど。そして何を食べてもおいしいんです。うちも何を食べてもおいしいって言ってもらえるように、経験豊富な専属シェフがいます。素材を活かしたイタリアンやフレンチ料理が得意な門倉シェフが腕を振るいます」と原瀬さん。
パスタやハンバーガー、エッグベネディクト、フレンチトースト、パンケーキなど、人気の高いカフェメニューは一通りおさえてあり、どれもコーヒーと相性抜群! そのほか、都内のケーキショップで10年以上務めた細川シェフが作るマフィンやケーキ、キッシュなどのペイストリーの評判も高い。

ここに来ればおいしいコーヒー&食事が味わえるのはもちろん、スタッフたちが笑顔で出迎えてくれる。オープンしてまだ1カ月半だが、子どもからシニアまで、あらゆる人々のライフスタイルにそっと寄り添うカフェになりつつある。また今春、早くも渋谷に2号店がオープン決定。こちらも注目を浴びること間違いナシ。
(取材・文/鈴木恵美)


(メニュー)
エスプレッソ/380円
フラットホワイト/450円
フレンチトースト/1,250円
リコッタチーズパンケーキ/1,300円
エッグベネディクト/1,350円
※すべて税込

iki ESPRESSO

住所
〒135-0006  東京都江東区常盤2-2-12
電話番号
03-6659-4654
営業時間
8:00~20:00
定休日
定休日 無休
公式サイト
http://www.ikiespresso.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。