新進シェフや国外シェフの料理を期間限定で楽しめるレストラン
グルメフード雑誌の「フード&ワイン」は、全米のレストランを回って見つけた注目新進シェフたちを、Best New Chefsとして毎年数名ずつ選出して発表している。そうしたシェフは全米に散らばっているから、その地に住んでいなかったら、旅行にでも行かない限り食べる機会はない。そこで、「ここに来ればBest New Chefsに選ばれたシェフたちの料理を試すことができる」というアイデアを実現したのがChefs Clubだ。
1号店はコロラド州アスペンに2012年にオープン。2014年秋に、ニューヨークのノリータ地区に2号店がオープンした。オーナーは投資家のStephane De Baetsで、彼がフード&ワイン誌とパートナーシップを組んで運営している。
ニューヨーク店は、外観は目だたないが、中に入ると大きなバー、そして92席をもつメインダイニングルームが広がる。メインダイニングルームでひときわ目をひくのは、天井から吊り下げられた約590kgのピンクヒマラヤンソルトの塊。カウンターに座って、シェフたちが料理する様子を間近に見るのも楽しい。
Best New Chefsたちの代表的メニューは随時、メインダイニングルームのメニューに組み込まれる。従ってメインダイニングルームのメニューはコンスタントに変わるが、最近人気があったメニューの1つは、サンフランシスコのイタリアンレストラン『SPQR』のシェフ、Matthew AccarrinoによるFluke Crudo “Puttanesca”。ヒラメにトマトや黒オリーブ、ケイパーなどを合わせた1品だ。
メインダイニングルームとは別に24席のプライベートダイニングルームChefs Club Studioもあって、そこでは国外から呼びよせたゲストシェフが腕をふるうイベントが随時開催されている。
チケットを事前に買うシステムで、日本からやってきたシェフが料理することもある。ゲストシェフのメニューが、レギュラーメニューに組み込まれることもある。
そのうちの1つは香港のレストラン『Ho Lee Fook』のシェフJowett YuのPrawn Toast x Okonomiyaki。オープントーストだが味はお好み焼きというユニークな料理で、なかなか美味しかった。
常勤シェフもいて、Culinary Director のDider Elenaによる人気メニューのうち、Dutch Baby(パンケーキ)とCrushed Avocado Tartine(アボカドトースト)を試してみたが、どちらも美味しかった。コーヒーも美味。雰囲気も洗練されていて、また訪れたいと思えるレストランだ。
Chefs Club by F&W NY
- 電話番号
- 212-941-1100
- 営業時間
- 月~木17:30~23:30、金・土0~00:30、日曜11:00~16:00、17:30~22:30
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。