極厚パティからあふれ出る肉汁!素材のうまみ爆発なハンバーガー店 神楽坂『マティーニバーガー』

2016年07月05日
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極厚パティからあふれ出る肉汁!素材のうまみ爆発なハンバーガー店 神楽坂『マティーニバーガー』
Summary
1.神楽坂のリトルニューヨーク『MARTINIBURGER』
2. ニューヨーク育ちのオーナーがオリジナルレシピで作る
3.ビーフ100%のバーガーをカクテルorコーヒーでいただくのがマティーニ流

神楽坂矢来口方面の“リトルニューヨーク”へ

すらりと身に纏ったブランドスーツ、新聞を小脇にはさみ、ホットドッグにかじりつく…
ファッションや経済、多方面の文化に影響を与え続ける刺激的な街、ニューヨークでは、映画のワンシーンのような光景を、街中のいたるところで目にする。そんなスタイリッシュなNYに、憧れを抱く人はいつの時代だって少なくないはずだ。

日本にもニューヨークのようなスタイリッシュなお店がないものかとリサーチすると、意外にもフレンチ激戦区としても知られる“神楽坂”にあるという。リアルニューヨークスタイルバーガー『MARTINIBURGER』にさっそく足を運ぶことに。

同店オーナーのエリオット・バーグマン氏は、ニューヨーク州マンハッタン出身の生粋のニューヨーカー。前職はグラフィックデザイナーでTIME誌や音楽雑誌のデザインを手がけた経歴を持つ。ミュージシャン、ライター、デザイナーなどの多彩な友人らに囲まれ、ニューヨークの文化のど真ん中で活躍していた。

90年代から日本へ旅行や仕事で行き来するようになり、知人も増えていった。そこで伴侶と出会い結婚。2004年から日本で生活をし、2010年10月16日に同店をオープンさせ、今年で6年目を迎える。

「いつか自分のお店を持ってみたかった」と言い、作るならニューヨーカーの自分らしく、日本に浸透していないものをと考え、故郷のスタイルを貫けるハンバーガー店に行き着いた。

シンプル・シックはニューヨーカーの基本マインド! 食事、内装、ふるまいのすべてをNYスタイルで

ニューヨークスタイルとは、シンプルかつシック(大人っぽさ)であること。店内のインテリアにも統一感があり、よけいな装飾をいっさい省く。日本にない感覚だ。

入店してすぐ目の前に広がるバーが非常に印象的。カクテル×バーガーの組み合わせは、マティーニ流のおもてなしだ。ニューヨークで生まれ育ったバーグマン氏にとって、お気に入りのバーとバーガーは切っても切り離せないもの。とくに店名にもある”マティーニ”とバーガーの組み合わせを好むニューヨーカーも多いという。

実際、同店を訪れたアメリカ人ツーリストに「なぜお店のことを知ったのか」と質問してみたところ、「マティーニを飲めて、バーガーを食べられる店をインターネットで検索したらヒットした」と答えたほど。カクテルとバーガーの組み合わせはニューヨーク・スタンダードなのだ。

そして店内で流れるのは50年代にヒットしたマイルス・デイビスやフランク・シナトラなどの名曲の数々。シックというのは見た目だけでなく、ニューヨーカーの思考、マインドにも当てはまるのだ。

バンズ、パティ、ソースの三位一体! 素材のこだわり方はバーガーも寿司も変わらない

バーガーはバンズ、パティ、野菜、ソースのごくシンプルな素材で構成される料理だ。バーグマン氏は、「日本のお寿司はとてもシンプル。素材にこだわりますよね。バーガーも一緒だとは思いませんか?」と微笑む。

はっとさせられる一言ではないだろうか。日本人にとって、ハンバーガーはスナックの感覚が強い。しかし、アメリカ人にとって元々ハンバーガーというのは家庭料理だ。母が子どもに安全で、栄養もあり、おいしいものを、と作るおふくろの味なのだ。

しかし、バーガー文化は日本へファストフードとして渡ってきた。そのためか近年のグルメバーガーの台頭に伴い、「バーガーに1,000円以上も出すなんて」と抵抗を示す人がいるのも“ジャンク”なイメージが強いからだろう。そんな人にこそ、ぜひ生粋のニューヨーカーであるバーグマン氏の作るバーガーを食べてもらいたい。

日本グルメバーガー界の先駆者が奔走! 日本人に本物のバーガーを知ってもらうためには

「当初は一種類のバーガーしかなかったんですよ」とバーグマン氏。創業当初からあるのは、同店の看板バーガー「マティーニバーガー」だ。バンズがマフィンという目新しいルックスに、ソースを自分好みにチョイスできるというスタイルだった。しかし、当時グルメハンバーガーに馴染みのなかった日本人には少々ハードルが高かったという。

そこで、限定的にバーガーのメニューを増やし、文字だけの説明だったメニュー表に写真やイラストを載せるようにしたところ一気に来客が増え、多くの雑誌やメディアに取り上げられるようになった。大手出版社やプロダクションのひしめくエリアのため、ランチ時には多くのワーカーが訪れる。

「本当はメニュー表にも写真を載せないのがニューヨーク流なのだけど、それだと日本の方々に知ってもらえなかったから」と唯一妥協した点でもある。

寿司が食材にこだわるように、マティーニのバーガーは素材にとことんこだわる

先にも記したように、バーガーは日本の寿司と同じように、シンプルで素材の味をダイレクトに感じられるものだ。だから、同店のパティはビーフ100%。オージービーフを使用し、その日使う分だけ精肉店にミンチしてもらう。とにかく肉も鮮度が命。質の落ちた味の悪いビーフを使うことは、客に対して不誠実だとバーグマン氏は力を込める。

“良いものを手ごろな価格で”をモットーに、良い素材のものを惜しみなく使用。野菜は毎朝フレッシュなものを仕入れ、ソースはすべて自家製だ。チーズもチェダーやモッツァレラなどのリアルチーズを使用し、マニファクチュアというベーカリーでマティーニ用の甘さを省いたバンズを作ってもらっている。

こだわりぬいたバーガーは1,600円前後。パティは180gと他店の2倍に相当する。神楽坂下のメイン通りからはずれているからこそこの価格帯を実現している。もし六本木でお店をやれば2倍近い値段になってしまうとか。誰でも気軽に本物の味を楽しんでもらいたいという強い思いがあるのだ。

バーガー界のエンパイアステートビル! ニューヨークの摩天楼に食らいつけ

一度は食べてほしいのが、同店で一番大きいサイズの「摩天楼バーガー」。

かぶりついたときに鼻に抜けるビーフの香りとうまみ、そしてミディアムレアに焼かれたパティからは肉汁が溢れ出る。それを追うようにチリソースのスパイシーさ、チーズのマイルド感、アボカドの風味、マッシュルームの歯触り、かりっと焼かれたベーコン、香ばしいフライドオニオン。多様な具が口の中を踊り、脳に鮮烈なイメージを与える。「バーガーってこんなにおいしい食べ物だったのか」と。

個性的な具にもかかわらず、濃厚でジューシーなビーフパティとナチュラルにマッチしている。具、ソースともにパティのおいしさを一層引き立てている。バーグマン氏の持つ味のバランス感覚に脱帽だ。

大きなバーガーだが上手に食べるコツを伺うと、「バンズ、ソース、パティ、野菜がすべて口に入るように食べてください。だってお寿司はシャリからネタをはずさないでしょ? バーガーはカジュアルな食べもの。恥ずかしがらずにかぶりついて!」とのこと。その思いから、同店ではハンバーガー袋を用意し、ナイフは提供しない。その方がバーガーのおいしさを増長させるのだ。

今回はお店のおすすめの焼き具合とソースをご用意いただいたが、好みのソース、焼き加減、チーズで注文することも可能だ。マティーニと共に極上のバーガータイムを。

バーガーの名前からどんな味になるか、想像力を巡らせるのもニューヨークスタイル

バーガーの名前がとてもユニーク。都市名やストリートなどすべてニューヨークに関係のある名前になっており、地名のイメージとバーガーの味がリンクしている。例えば、クイーンズはラテン系のバーガーを、6thストリートはインド料理店が多いのでカレー系のバーガーで表現している。

日本人はメニューの名前よりも、写真に注目して食べたい料理を選びがちだ。一方、ニューヨーカーは文字だけのメニュー表を見て、料理の完成図をイメージする。想像できるということは、自分なりに好みの味、組み合わせを知っているからだろう。ニューヨーカーのように肩の力を抜き、自身の決定と想像力を愛すること、グルメ大国を生きる日本人にとっても必要なことかもしれない。

(取材・文/カメイアコ)


【メニュー】
摩天楼バーガー 2,190円
マティーニバーガー 1,100円
ブルックリン 1,690円
ウォッカクランベリー 790円
※価格全て税別

MARTINIBURGER

住所
東京都新宿区中里町31
電話番号
050-3313-3219
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間
火~金
11:30~23:00
(L.O.22:00)

土・日・祝日
11:00~23:00
(L.O.22:00)
定休日
月曜日
※月曜祝日の場合は月曜営業、翌火曜定休
ぐるなび
http://r.gnavi.co.jp/9yh0fs720000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。