モッチモチの食感がクセになる! 餃子マニアも認めた、ロシア&トルコの絶品餃子

餃子で巡る世界の旅in東京 #03

2016年06月30日
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モッチモチの食感がクセになる! 餃子マニアも認めた、ロシア&トルコの絶品餃子
Summary
1. ロシアやトルコ、ウズベキスタンの料理が味わえる『ALOHIDDIN 八丁堀店』
2. サワークリーム&ヨーグルトの酸味が餃子の餡とベストマッチ!
3. ロシア流BBQ「シャシリク」が、BBQインストラクターも唸るおいしさ

こんにちは! 料理芸人の『クック井上。』です。料理は食べるのも作るのも好きですが、中でも一番こだわりがある料理が餃子。今までの人生で食べた餃子はざっと2~3万個でしょうか。この連載【餃子で巡る世界の旅in東京】は、餃子好きの僕が、世界の餃子を食べて旅をする企画です。前回は、イタリアを旅し、「チャルソンス」というほんのり甘い餃子をいただきました。今回旅をするのは…

■ウズベキスタン出身のオーナーが手掛ける『ALOHIDDIN 八丁堀店』

やってきたのは、八丁堀駅から徒歩4分にある『ALOHIDDIN 八丁堀店』。ロシアやトルコ、ウズベキスタンなどの料理が味わえるお店です。約2年前に、餃子好きの知人に連れられてやってきたのが、このお店との出逢い。お店に1歩入っただけで、異国の香りがたまらなかった思い出があります。

オーナーは、ウズベキスタン出身のファズリディン・アモノフさん。やさしい雰囲気で笑顔が素敵♪ そして日本語がめちゃ達者! 8年前に留学で来日し、4年前に『ALOHIDDIN 八丁堀店』をオープンさせたそうです。今はすぐ近くに『ALOHIDDIN 日本橋店』もあるそうです。

■牛挽き肉の餡とサワークリームの酸味が特長! ロシアの水餃子「ペリメニ」

今回まず紹介するのは、ロシアン餃子。ロシア料理といえば、「ピロシキ」や「ボルシチ」などが有名ですが 、ロシアには「ペリメニ(Pelmeni)」という名の餃子があって、美味!ピロシキやボルシチにも勝るとも劣らぬ定番メニューです。という事で、ペリメニを注文。

うぉー、美味そう! 一口サイズで可愛い。トマトソースとサワークリームがかかっていて、ハーブのディルが乗ってる! とてもオシャレな餃子だなあ。

そして湯気からディルのいい香りがします。もう我慢できない! 食べていいですか? 四の五の言わずに、いただきま~す!

美味い! 美味すぎる! 

皮がつるっとしていて存在感あり。皮は強力粉・塩・水、あと日本の餃子の皮とは違って卵も入るそうですが、味わいも食感も日本の水餃子にかなり近い。

餡が牛肉100%っていうのが日本とは違うけど、トマトソース・サワークリームがさっぱりとさせてくれて、肉だけでも軽いししつこくない。この一口のサイズ感も絶妙です! そして、ハーブのディルがとってもいいアクセントです。普通、ディルは魚に合わせるものだと思っていましたが、異国の食べ物を食べるとこういう発見や感動があるからたまらないです。



一説によると、モンゴルのチンギスハーンが攻め入った時にロシアに伝わったとされ、今では家庭料理の定番として食べられているそう。家庭では1度に大量に作って冷凍保存しておくのが習慣らしいです。で、ロシアでも日本の餃子みたいに冷凍食品としてスーパーなどで販売されているらしいです。ロシアでも餃子は大人気なんですね。


ペリメニはロシア料理ですが、こちらのレシピは現在ウズベキスタン辺りで食べられているものだそうです。ウズベキスタンはイスラム教徒が多いので、豚肉は食べられないから牛肉を使うというわけ。ウズベキスタンって、元々はソ連の領土だったんですよね。それがソ連の解体とともに、1991年に独立。旧ソ連(ロシア)は国土が大きいから、地域によってペリメニの味つけも少し変わるんですね。日本で言うご当地餃子ですね。“宇都宮vs浜松”みたいな感覚、あるのかな? トマトソースで食べるのがオーソドックスのようですが、他にもスープに入れたり、バターで味付けしたりと地域柄があるそうです。

余ったソースをナン(自家製パン)につけて食べるのもオススメ。中央アジア全体で食べられているというナンは、強力粉とドライイースト、塩でできたシンプルな作り方で、塩味が効いています。子どものときに駄菓子屋で食べた、串に刺さったカステーラのような、どことなく懐かしい味がするなあ。ウズベキスタンは主食がパンだから、ご飯とパンを一緒に食べたりするそうで、これまたもしかして、関西人が“お好み焼きをおかずにご飯を食べる”感じかな!?

ペリメニのお供には、ロシアビールの「Baltika No.9(バルチカ9)」をチョイス。見た目と違って、すごく濃くて、アルコール度数も8%と飲みごたえたっぷり。バルチカはNo.0~No.9まであって、No.3が日本のビールに近くて飲みやすいってよ! 『ALOHIDDIN 八丁堀店』では、No.3とNo.9の2種類が置いてあります。

■ヨーグルトとスイートチリが食欲をそそる! トルコの水餃子「マントゥ」

さて、メニューを見てみると、「マントゥ ヨーグルトソースの水餃子」の文字を発見。なんと『ALOHIDDIN 八丁堀店』では、トルコの餃子も提供している! ということで、間違いなく追加オーダー!

マントゥ(Mantu)の皮と餡は、ペリメニと同じ材料だそう。ただ違いは味つけと包み方。トルコのマントゥは、ひよこ豆がトッピングされていて、ヨーグルトソース、スイートチリ、バター、ミントで味つけします。スイートチリがラー油みたいで、ちょっとピリ辛。ひとつ食べてみると最初はヨーグルト風味になじみが薄いから少し違和感があるけど、3個くらい食べたあたりから、完全にハマっちゃって、食べる手が止まらなくなる! こちらもたまらん!

皮の材料はペリメニと同じですが、噛んだときにマントゥのほうがもちもちした食感がします。「マントゥは生地を薄く伸ばし、半月型に折ってから、さらにもう1回折って、両端をくっつけてある。生地が二重になっているから、歯ごたえがあるんだよ」とアモノフさん。


ちなみにペリメニはまず半月型に折ってから、両端をくっつけるようにして丸型にします。
写真左がマントゥ、右側がペリメニ。

ぺリメニよりマントゥのほうが皮は薄いのに、包み方の関係でマントゥの方がもちもち感がある! 包み方一つで触感が全然違う。やっぱり餃子は奥が深いなぁ…

ちなみにアモノフさんによると、ウズベキスタンにもマントゥはあるんだって! ただ同じ「マントゥ」でも指す料理が違うそうで、小籠包のように大きくて、牛肉ではなくて羊のぶつ切り肉が使われるんだとか。それも食べてみたいなぁ。アモノフさん、ウズベキスタンのマントゥもメニューに加えてくれませんか?

ちなみに、トルコのマントゥには、トルコで一番人気のビール「Efes pilsener beer(エフィスビール)」を。炭酸が少なくて、舌の奥のほうで感じる苦味が日本のビールとはちょっと違って、すっきりした飲み心地。嗚呼、いま僕は間違いなくトルコにいます!

ロシアの餃子を求めに来たのに、1店で2カ国の餃子を味わえちゃった。長い休みを取ってロシア・トルコの2カ国に旅行するのはなかなか難しいけど、ここならトランジットもなしで各国へ旅行できちゃう! 素敵過ぎる!!

■BBQインストラクターも認める味 ウズベキスタン発祥BBQ「シャシリク」

2カ国の餃子を満喫しましたが、 最後にもう1品どうしても食べておきたいメニューがあるんです…。それが「シャシリク盛り合わせ」です。

初めて聞いた方も多いかもしれませんが、シャシリク(Shashilik)とは肉をマリネして串にさして焼いたロシアンBBQのこと。実は僕、「BBQインストラクター」という資格を持っていまして餃子に勝るとも劣らないBBQ野郎。そんな話をアモノフさんにすると、「元々はウズベキスタン辺りが発祥なんだよ」と。勉強になるわー! そして祖国ウズベキスタンへの愛、感じるわー!

手前からラム、チキン、牛挽き肉。剣のような串に刺してあって、ワイルドです。現地ではラムが定番ですが、日本人にはチキンが人気だそう。では、かぶりつきたいと思います。

うんめぇ~!!!

ラムは独特のくさみがあるから苦手な人が多い食材。だけど、これは顔を近づけても全然くさみがなくて、ただただ旨味しかない! 黙って食べたら、ラムってことに気がつかない人もいるんじゃないかな?僕も正直ラム肉が得意な方じゃなかったけど、人生で1,2を争うほど衝撃の美味さです! やっぱり、ラム肉文化の国の人の方が、旨みを残して臭みだけ取る方法を知ってるんだね! ラムもチキンも、ぷりっぷり。食べごたえ最高!

お肉はタレに2~3日漬け込んであるそうで、しっかり味がしみ込んでいます。ラム肉は塩、コショウ、タマネギ、ミルク、リンゴ酢、油で、ちょっと酸味があり、くさみを消してくれている。チキンは塩、コショウ、ニンニク、ヨーグルト、醤油、油で爽やかな味わい。牛挽き肉からはクミンの香りがして、スパイシーでこれまた食欲をそそられる!


ちなみにシャシリクは各家庭でも味つけは異なるそうです。おそらくロシアやウズベキスタンにBBQっぽい料理があるということを知らない方も多いと思うのですが、これを食べたら絶対虜になる! 薄切り肉を焼く、“焼肉的BBQ”はできなくなりますね!つまり何を言いたいかと言いますと、今年の夏のBBQはシャシリクで決まり!!

そんなシャシリクには、キプロスの赤ワイン「Semeli(セメリ)」を。渋みはあるけど、フレッシュな味わいです。キプロスは、トルコとシリアの間に位置する島国なんだって。シリア辺りは、いまかなり情勢が不安定ですが、こういう料理を食べると、そこにも穏やかで普通の生活があったんだと気づかされます。早くこんな美味しいお酒とお料理を囲めるような平和が訪れて欲しいです。


気を取り直して! 『ALOHIDDIN 八丁堀店』では、いろんなウォッカが揃っています。シトラスやレモンのフレーバーのついたタイプも。お試しあれ!

・STOLICHNAYA PREMIUM VODKA(ストリチナヤ プレミアムウォッカ)
・LIMONNAYA(リモンナヤ)

■まさに旅! 混然一体な感じを東京で味わえた

ロシアとトルコはサッカーのW杯予選だとヨーロッパに分類されるけど、ウズベキスタンはアジアなんですよね。でもロシアもトルコもEUではないという。近くの国同士で食が似ていたりしますが、辿ってきた歴史も、宗教も文化も少しずつ違う。そのあたり、日本人の僕らには少しわかりづらい事も多い。でも、東京に居ながらにして餃子を通じて、色んな国の食・お酒・歴史・文化、またその国の想いに触れることができました。


お次はどこの国の餃子を食そうか、どこの国の餃子を通じて旅をしようか…。次回の【餃子で巡る世界の旅in東京】もお楽しみに!


<メニュー>
・ペリメニ 970円
・マントゥ 970円
・シャシリク盛り合わせ 2,300円
・バルチカ9 750円
・エフィスビール 650円
・セメリ 4,900円/ボトル
※価格全て税込

編集協力:名久井梨香
撮影:吉田朱里

ウズベク・トルコ料理専門店

住所
〒104-0032 東京都中央区八丁堀1-4-8 森田ビルB1
電話番号
050-3462-3514
営業時間
月~金 ディナー:17:00~23:00(L.O.22:30) 月~金 ランチ:11:00~14:00(L.O.13:45) 土・祝日 ディナー:17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日
毎週日曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/1ctnnpp80000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。