とろける生ハムと牡蠣の相性がたまらない! 神楽坂に日本酒バー『SAKE BAR オトナリ』オープン

2016年08月12日
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とろける生ハムと牡蠣の相性がたまらない! 神楽坂に日本酒バー『SAKE BAR オトナリ』オープン
Summary
1.ただの日本酒BARとは全然違う! ハイクオリティな日本酒と料理のラインナップ
2.日本酒になぜ生ハム? パリで食べたアレがヒントに
3.日本酒担当のエリナ女将と生ハム担当の藤本パルマさんの二枚看板

ちょっと立ち寄るつもりがつい長居してしまう魅力的な店

『SAKE BAR オトナリ』とはなんとも面白い店名ではないか。その理由も知りたくて訪れたのだが、店の前に来てその謎は解明した。なんと6月に同時オープンした『なきざかな』のお隣なのである。エントランスは一緒、そこから右が『SAKE BAR オトナリ』、左が『なきざかな』と分かれる。カウンター12席、7坪のこじんまりした店はやや照明を落としてちょっぴり大人な雰囲気を醸し出す。

神楽坂という街のせいか外国人もちらほら。アペリティフで立ち寄った人、隣から流れてきた人、そして意外にもガッツリ食べながら飲んでいる人とさまざまだ。なんだかこの店、面白い。

黒板には「生ハムに合う日本酒」、「オトナリの生ハム」、「オトナリのオススメ」、「オトナリのおとなり出前」の4つのカテゴリーがあり、生ハムと日本酒がメインなのは一目瞭然。料理は「トマトとキュウリのオトナリ漬け」など軽めのものから「カニクリームコロッケ」や「海鮮漬け巻」などがあり、ここで食事をする人のお腹も満足させてくれる。

それでは早速、生ハムと日本酒のマリアージュを楽しんでみるとしよう。

新しい日本酒BARに合う生ハムとは?

きっかけは隣の店舗『なきざかな』の設計上、スペースができたことだった。運営する株式会社エー・ピー・カンパニー企画部の里見順子さんは、「最近の日本酒ブームによって情報量が増えましたよね。それは素晴らしいことなのですが、日本酒を難しく考えるようになってしまったのかなと。ただ単純に“おいしい”って飲める店があっても良いのではと思いました」と語る。そんな矢先に『サルメリア69』の新町賀信氏と彼の作る生ハムと出逢った。これしかない、とサルメリアと同じスライサーで日本一極薄に切れる「HOBART」を購入。それから毎日ものすごい数のサンプルを試食して塩分と旨みと薄さにこだわり、やっと日本酒に合う生ハムを完成させたのである。

ふわっとした口当たり、ほのかな塩気が日本酒の旨みにふくよかな色気をもたらす。メロンを思わせる香りをもつ高知・仙頭酒造場の「洒落衛門」とマリアージュさせてみる。そう! まさに生ハムメロンってわけ。日本酒と生ハムが合うことをイメージしていただけただろうか。

本日の「生ハム3種盛合せ」は「パルマ産24カ月プロシュートレガート」、「ミラノサラミ」、「グァンチャーレ」で、どれもその薄さと良質の脂との割合が素晴らしい。もちろんそれぞれに合う日本酒も用意されている。「ミラノサラミ」には「七本鎗/低精米80%」、「グァンチャーレ」には「山形正宗 まろら」がお勧めだそう。

今が旬の「夢牡蠣」は宮城県雄勝の4年ものだ。とにかく大きい。その重さにおいしさがいっぱい詰まっているに違いない。口にしてみる…、ミルキーでとろんとしていて夢のような牡蠣である。「生ハムと一緒にどうぞ」と勧められたままのせてみると、これがまた面白いマリアージュ。

里見さんがパリのレストランで「スモークラルド」と牡蠣を合わせていたのがあまりにもおいしかったので、ラルドの溶けるような脂と似た生ハムなら絶対にイケる!と思ったという。この薄さだから良いのだろう。牡蠣に優しい風味が寄り添う。

まだまだある『SAKE BAR オトナリ』の逸品料理

生ハム以外の料理では隣の『なきざかな』から出前できるものや、オリジナルのものが日替わりで用意されている。気になった「ポテなら」と「最上鴨のカレー」を頼んでみた。予想ではポテトサラダに奈良漬なのだが一見普通のポテトサラダである。

やはり奈良漬だ! しかしうまい! 玉ネギスライス、キュウリ、クリームチーズも入って味はマイルド。ほんの少しの酒の香りと食感が奈良漬の役割なのだがこれはなくてはならないものだった。奈良漬嫌いでもそのおいしさに驚くだろう。

お次は「最上鴨のカレー」。日本酒にカレー? と思ったがこれがなかなか良いのである。欧風カレーのようにコクがあり、大きめにカットした鴨もほろほろになるまで煮込まれていてルーとマッチし、辛味の山椒がまた非常にいい塩梅なのである。これはBARのカレーにしておくにはもったいないくらいだ。つまみとしてのサイズ感もちょうどいい。

隣の客が食べていた「チーズトースト」もおいしそうだった。ふとキッチンを見るとトースターに革命を起こしたBALMUDAが置いてある。どうやら単なるBARメニューではなさそうだ!

日本酒と生ハム、女性ふたりが二枚看板

この店はふたりの女性が日本酒と生ハムをそれぞれ担当している。女将の鶴田エリナさん(右)は学生の頃から大の日本酒好き。何軒かの店を経験し、念願だった日本酒専門店を担当することになり、今は毎日が楽しくて仕方がないと言う。日本酒はあのイケメンソムリエ大越基裕氏が監修しており、この店らしさを大切にした初心者から玄人まで楽しめるさすがのラインナップである。せっかくなので女将に“いま飲むならコレ”というものを4本選んでもらった。左から紹介しよう。

石川県「天狗舞/純米生」はエリナ女将が日本橋『墨之栄』にいる時にコラボして造った限定のもの。メジャーな銘柄であるがコラボは初めてという貴重なもので、“お刺身に合う1年経ってもおいしく飲める”自慢の酒だ。

「仙禽/ナチュールdue」はナチュールシリーズ6タンク中の2番目。イギリスのイラストレーター、マッケンジー・ソープ氏が描いたタンクごとに違う可愛らしいラベルにファンが多い。無濾過生原酒、生もと酒母、酵母無添加、生もと造りをしていている、なかなかお目にかかれない酒。みずみずしい香りに、きれいな旨みと酸味がある。「希少性と白ワインのような甘酸っぱさが今までの日本酒になかった」と女将。

ラベルがいまの季節にぴったりの長野「御湖鶴 諏訪湖の花火」はしっかりキリッと辛口。男性好みとも言える夏酒で女将の好きな蔵元のひとつ。旨みの余韻が続くのでぜひ出汁巻き卵と合わせたい。

「山川光男」は実在の人物ではない。山形県内の4つの蔵元(山形正宗、楯野川、東光、羽陽男山)の銘柄の一文字ずつをとって名づけられた。ラベルに描かれたシュールなおじさんは山川光男という名前のキャラクター。彼のPRムービーがYouTubeで流れたり、山形正宗の蔵元さんが生ハムが好きという情報もあり、女将は気に入っているそうだ。きれいな甘さと酸味があり、爽快ですっきりキレのいい酒だ。

生ハム担当は藤本パルマさん(左)。生ハムに情熱をそそぎこの度めでたく襲名した。彼女の手で美しく極薄にスライスされると確かにひと味違うように感じる。ハムについて語らせると止まらないのでこれはぜひ店で聞いていただきたい。
思い立ったらふらっと寄ってみる、神楽坂に大人が集う居心地の良い店が誕生した。

(メニュー)
生ハム3種盛り合わせ/1,000円
ポテなら/500円
最上鴨のカレー/650円
宮城県雄勝の夢牡蠣(1ケ)/700円
生レモンサワー/550円
日本酒(90ml/グラス)/500〜700円
※裏酒、シャンパン、果実酒などもあり
※価格全て税抜き

SAKE BAR オトナリ

住所
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-35 おおとりビルB1
電話番号
050-5281-6297
営業時間
月〜金17:00〜24:00、土日祝15:00〜23:00(L.O.00:00)
定休日
定休日 火曜日
公式サイト
https://www.facebook.com/sakebar.otonari/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。