ビール好きな国のひとつとして知られる、ドイツ。ドイツでは、「デュッセルスタイル」とよばれる、伝統的なビールの飲み方がある。これは例えるならば日本のわんこそばのようなシステムで、「もう充分です」と意思表示をするまでひたすらにおかわりが続いていく飲み方なんだそう。
そんなデュッセルスタイルを体験できるお店が、赤坂にあるカジュアルビアダイニング『SCHMATZ BEER DINING（シュマッツビアダイニング）』。このお店では、ドイツのドラフトビールを8種取り揃えている。
今回デュッセルスタイルで楽しめるのが、新作オリジナルクラフトビールの「VON VON（フォンフォン）」だ。
モルトには、マイルドな甘みのあるピルス、ミュンヘンモルト、さらにドイツ産のスペシャリティ・モルトを、ホップにはほどよい苦味を感じるドイツ産のスパルトセレクトを使用している。『SCHMATZ BEER DINING』創業者のドイツ人3人が何度も改良を重ねて作ったという、アルトというジャンルのクラフトビールとなっている。
アルトはドイツ語で「古い」という意味があり、日本で一番多く飲まれているピルスナーよりも古くから作られてきたエールビール。新鮮さを重視するビールで、香りが華やぐ上面発酵ビールのひとつだ。
さっそく、VON VONをデュッセルスタイルで楽しんでみよう！
注文すると、まずはスタッフがKRANTZ（クランツ）という専用のトレーでVON VONを次々と運んできてくれる。
飲んでみると、モルトのマイルドな甘さと、苦味のバランスがほどよくとれており非常に飲みやすい。たとえるなら、グレープフルーツのような爽やかな苦味みとほのかな甘さを感じる。何杯でも飲めてしまいそうな気がしてきた！
すぐに飲みきれるよう小さめ（160ml）のグラスなので、時間がたってぬるくなってしまったビールが苦手という人にもうれしい。ちなみに現地で推奨されているアルトビールの温度は10〜12度とのことだが、こちらでは日本人の好みに合わせて6〜7度で提供している。
グラスが空になると、すぐにスタッフがおかわりを持ってきてくれる。「もう充分楽しんだ」と思ったならば、コースターをコップの上に置こう。わんこビールをストップできる。
ビールにあうおつまみも充実！ 秋の新メニューと人気NO.1メニューを紹介
VON VONとともに発売となる秋の新メニューが、「オイスターとハーブのアヒージョ」。
ローズマリー、ピンクペッパー、唐辛子とともにたっぷりのオリーヴオイルに浸った広島県産牡蠣は、ガーリックの風味豊かなビールのおともにたまらない一品だ。
他にも、「激辛カリーヴルスト」「旬のグリル野菜」「シュニッツェル パルメジャーナ」などが人気メニューとのこと。
2種の唐辛子の辛さがガツンときいた、カレー風味の大きなヴルスト（ソーセージ）は、辛さとしょっぱさのハーモニーが絶妙でついついビールに手が伸びてしまう。
グリル野菜は日によってラインナップが変わるそうだが、この日はナス、長ネギ、タマネギ、舞茸、エリンギ、パプリカ。しっかりとグリルされた野菜は、みずみずしさをキープしたままでジューシー。お好みで特製のカレーソースをかけて食べよう。
この店で不動の人気ナンバーワンが「シュニッツェル パルメジャーナ」。
ドイツ風のカツレツ・シュニッツェルにトマトソースとチーズを乗せたボリューム満点のメニューだ。トマト＆チーズの組み合わせは抜群！
どれもこれも、ドイツビールにしっかりと合う料理ばかり。せっかくドイツビールが充実している店に来たのだから、別のビールも頼んでみた。
黄金色に輝くこちらのビールが、『SCHMATZ BEER DINING』人気ナンバーワンの「エルディンガー」。VON VONと比べると苦味が少なくとてもまろやかな味わい。ウィートビアというスタイルで、小麦の香りが心を躍らせるような爽やかで口当たりのよいビールだ。
『SCHMATZ BEER DINING』は、いつだってオクトーバーフェストの気分が味わえるような明るい雰囲気の店。この秋はVON VONで仲間とわいわいデュッセルスタイルを楽しんだり、ドイツビールとフードのペアリングに舌鼓を打ってみてはいかが？
（取材・文／雨宮美奈子）
（メニュー）
VON VON （160ml） 250円
激辛カリーヴルスト 880円
オイスターとハーブのアヒージョ 720円
旬のグリル野菜 980円
エルディンガー ミドルサイズ650円
※価格すべて税別
クラフトビールダイニング
- 電話番号
- 050-3491-1691
- 営業時間
- 月～木 ディナー：17:00～23:00(L.O.22:30) 金 ディナー：17:00～23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.22:30) 土 15:00～23:00(L.O.22:30) 日・祝日 15:00～22:30(L.O.22:00)
- 定休日
- 不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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