NYイチは世界一!あの『ピーター・ルーガー』を超えたと評判の熟成肉ステーキハウスが人気沸騰中

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2016年10月15日
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NYイチは世界一!あの『ピーター・ルーガー』を超えたと評判の熟成肉ステーキハウスが人気沸騰中
Summary
1.ハイレベルなステーキハウスの密集地帯、ニューヨーク
2.2011年6月にオープンした、45席という界隈ではこじんまりとした店
3.翌日になってもおいしいというステーキを求めて週末は2時間待ちもざら

ニューヨークには、いくつか美味しいステーキハウスがある。
個人的には、日本にも進出したチェーン店の『ウルフギャング・ステーキハウス』と、以前紹介したラルフローレンの『The POLO Bar』がお勧めだ。久しく行っていないが、グランドセントラルステーションの中にあるマイケル・ジョーダン経営のステーキハウスもかなり美味しかった。

ブルックリンでは、老舗の『ピーター・ルーガー』が有名だ。
個人的には特別美味しいという印象がなかったのだが、ファッション業界のある大物バイヤーが数カ月前に「僕は『ピーター・ルーガー』よりもこっちの方が美味しいと思うよ」と教えてくれたステーキハウスがある。

それが、ブルックリンのウイリアムズバーグにある『St. Anselm』。
ニューヨーク市地下鉄のベッドフォード・アヴェニュー駅からもロリマー・ストリート(メトロポリタン・アベニュー)駅からも徒歩圏内で、最近レストランが増えているエリアだ。

『St. Anselm』がオープンしたのは2011年6月。
店内は1930年代から40年代の木造の内装をそのまま生かしている。
のこぎりや旗など、インテリアに使っている小道具は、自宅で遺品を販売するエステートセールで見つけてきたそうだ。古びた雰囲気と45席というこじんまりした佇まいが、なんとも心地よい。

私は連れとAx Handle Ribeyeを頼んだのだが、かなり美味しかった。

これはシェアするサイズだと言われたのでステーキはこれしか頼まなかったが、2人でも食べきれず、残りはお持ち帰り用に包んでもらった。

そして翌日温めていただいたのだが、それでもまだとても美味しくて感激したほど。人気メニューの1つというのもうなずける。

1人分のステーキなら、Hanger Steak(Butchers Steak)が一番人気が高い。

買い付けている牧場の多くは中西部とカリフォルニアにある小さな牧場で、ホルモンや抗生物質を使っていないことを条件にしている。

ビーフ以外では、甘めのお茶でブラインした若鶏が特に人気があるそうだ。『St. Anselm』で嬉しいのは、肉以外の料理もとても美味しいこと。


私はアーティチョークとカリフラワーを頼んだが、シンプルでとても美味しく、また食べたい味だった。


オーナーのジョー・キャロルは、元々音楽関係の仕事をしていたが、食べることと飲むことが大好きで、バーやレストランをオープンするようになったという。

現在経営している他のレストランは、ビールバーの『Spuyten Duyvil』、ブルックリンとフィラデルフィアにある『Fette Sau BBQ』、小さなベジタリアンレストランの『Semilla』だ。シェフは、オレゴン出身のカトリーナ・ジト。最初はスーシェフとしてスタートし、最初のシェフが辞めた後にメインシェフになった。

なお『St. Anselm』は予約をとらない。
夜は17時にオープンし、平日でも18時か18時半くらいまでにカウンターも含めて埋まることが多い。
週末は、18時過ぎると2時間以上待つこともあるとか。週末はランチタイムも営業している。

St.Anselm

住所
355 Metropolitan Ave, Brooklyn, NY 11211
電話番号
718 384-5054
営業時間
Monday - Thursday: 5 - 11pm,Friday & Saturday: 5pm - Midnight,Sunday: 5 - 11pm Saturday & Sunday: 11:00am - 3:00pm
定休日
定休日 無休
公式サイト
http://www.stanselm.net/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。