旬の野菜をまるかじり! イタリアンシェフ監修のベーカリーが贈る野菜たっぷり「農家サンド」が欲張りすぎ

2016年11月18日
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旬の野菜をまるかじり! イタリアンシェフ監修のベーカリーが贈る野菜たっぷり「農家サンド」が欲張りすぎ
Summary
1.『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフ監修の「農家サンド」
2.「野菜たっぷり」「菓子パン」「惣菜パン」などメニューが充実
3.モーニング、ランチ、仕事帰りと朝から夜まで使い勝手抜群

大阪市営地下鉄心斎橋駅直結の施設『心斎橋オーパ』本館地下2階に『やまびこベーカリー』がオープンした。焼きたてパンやサンドイッチがずらりと並ぶベーカリーで、店頭に設けられたキッチンで作られる焼きたてパンの香りがふわ~っと漂い、店前を往来する人たちを魅了している。

パンの種類はざっと50種類。「野菜たっぷりパン」「ふんわり菓子パン」「惣菜パン」などが人気のメニューだが、毎月、新作パンが4〜5種類登場し新しいパンにも出逢えるというラインアップだ。パンを少量ずつ作って随時補充しているため焼きたてを購入できるのもうれしい。

『アル・ケッチァーノ』奥田シェフ監修

同店のコンセプトは「地産都消」。パンを通じて地方の食材を都会で消費するという意味が込められ、野菜をたっぷり使用したサンドイッチが同店の顔の一つとなっている。そのサンドイッチを監修したのが、山形県・庄内を拠点に地元食材を生かしたイタリア料理店『アル・ケッチァーノ』のオーナーシェフである奥田政行さん。イタリアスローフード協会国際本部主催「テッラ・マードレ2006」で、世界の料理人1000人に選出された有名なシェフだ。

奥田シェフは「日本の食材で人々を幸せにする」という真摯な姿勢を持ち続け、全国の生産者を飛び回り自ら素材のおいしさを確かめる。『やまびこベーカリー』では、そんな奥田シェフとつながりを持つ生産者の食材をたっぷり使った「農家サンド」と称するサンドイッチが大人気で、20代~30代の女性オフィスワーカーや40代の主婦層の間で大好評のメニューとなっている。早速、「農家サンド」を味わってみた。

「7種野菜とシュレッドハムの農家サンド」は瑞々しい野菜とハムを挟んだ彩り豊かなサンドイッチ。季節に応じて奈良県産のパプリカ、徳島県産のカブ、北海道産の人参などを使用。生産者が丹精込めて作った野趣溢れる風味を活かすため、極力味付けを控えめにしている。

国産豚肉を熟成させてうまみを凝縮したシュレッドハムは、食感にこだわって食べごたえのある1.5㎜にスライスして使用。そんな素材をサンドするパンは、しっとり・もっちりとした食感が特徴の同店自慢の湯種食パン。小麦粉の一部を熱湯でこねることで甘みを引き出したもので、口どけが柔らかなパンに仕上がっている。

健康志向の人にオススメなのが、「”クラウドブレッド”で作ったレモン香る鶏ささみサンドイッチ」。クラウドブレッドはクリームチーズと全卵とベーキングパウダーで作る小麦粉不使用のパン。具材は高タンパク質で低カロリーの鶏ささみと岡山県産の紅芯大根や香川県産のサニーレタスなど(季節により産地や使用食材を変更する場合あり)のフレッシュ野菜を使い、ボリュームがありながらヘルシー感抜群のサンドイッチに仕上げている。

絶対に食べたい!「地産都消」パン

素材を大切にしたシンプルな料理を得意とする奥田シェフの料理から着想した一つが「《農園フランス》淡路たまねぎ&但馬の生ベーコン」。

こちらはフランスパンの生地に、兵庫県・淡路玉ねぎと兵庫県・但馬で作られたスモーキーな生ベーコンを練り込んだもの。生ベーコンはスモーキーな風味がしっかりと感じられる大きさにカットされており、淡路玉ねぎの甘みが一層引き立つような味わいに仕上がっている。コーヒーや紅茶と一緒にいただくのもいいが、ビールやワインなどお酒とも相性もよい。

「具だくさん!牛スジごろごろのカレーパン」は、その名の通り、牛スジ、ジャガイモ、人参、タマネギを、カタチが残る程度に柔らかくしたカレーパン。カリカリに揚がったパン生地の香ばしさとカレーのほんのりスパイシーな香りに誘われて、思わず大人買いする人もいるとか。大阪の“ソウルフード”牛スジが入ったカレーパンは、一度食べたらリピーターになること決定だ。

菓子パンにも産地食材にこだわる

こちらは「奥田政行のクリームパン」。カスタードクリームには兵庫県丹波市の大自然の中で、ストレスフリーで育てられた乳牛から絞る低温殺菌牛乳と、和歌山県紀の川市で放し飼いされ、餌にもこだわりをもって育てられた鶏が生んだ卵「梅の恵」の濃厚なうまみを感じる卵黄を使用。コクがありながらも上品でまろやか、後をひかない毎日食べたくなる味で、焼き上がりが店頭に並ぶと、すぐさま売り切れてしまう必食のメニューだ。

黄色いパッケージ(写真奥)がなんともカワイイ「幸せのバナナパン」は、ちょっとした手土産にもぴったり。生地にフレッシュなバナナをたっぷり練り込んでいて、バナナの風味が全面に引き出されている。ふんわり&しっとりとしたブリオッシュ生地の上に、ザクザクっとしたビスキュイ生地、薄切りにしたフレッシュバナナをトッピングし、異なる食感を演出。コーヒーブレイクにもオススメのパンだ。

「瀬戸内レモンあんぱん」は、従来の小豆餡を使ったあんぱんとは一線を画す、進化系のあんぱん。京都都製餡と特注した白餡に、甘みをつけた瀬戸内レモンのピールをブレンド。さらに、餡の下にクリームチーズを忍ばせていて、それが甘さを中和させるだけでなく、あと口をすっきりとさせる役割を担う。上品な甘さの白餡と爽やかなレモンの風味、マイルドなクリームチーズとの相性に、驚きと発見の連続である。

先述の通り、同店の店頭には大型オーブンが据えられており、そこではパンの成形作業も行われている。パンが焼き上がった瞬間、おいしい香りが一気に店内に広がり、その香りにつられてお店に入ってくる人も。店内には席はないが、焼きたてをすぐさま食べたい場合は、同フロア内のテーブルと椅子を配した休憩スペースでどうぞ。

(取材・文/佐川深雪)

【メニュー】
7種野菜とシュレッドハムの農家サンド 400円
”クラウドブレッド”で作ったレモン香る鶏ささみサンドイッチ 320円
《農園フランス》淡路たまねぎ&但馬の生ベーコン 280円
具だくさん!牛スジごろごろのカレーパン 180円
こだわりたまごサンドイッチ 300円
ポテトサラダサンドイッチ300円
三元豚のカツサンド 380円
山形県産さくらんぼのショコラフランス 360円
塩パン 130円
※価格は税別

やまびこベーカリー

住所
〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1-4-3 心斎橋オーパ本館地下2階
電話番号
06-6282-8178
営業時間
7:00〜21:00
定休日
不定休(商業施設「心斎橋オーパ」に準ずる)
公式サイト
http://www.opefac.com/s_yamabiko/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。