これぞ神コスパ! 日本酒100種が時間無制限3,000円で楽しめる立ち飲み放題を池袋で発見

2016年11月25日
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これぞ神コスパ! 日本酒100種が時間無制限3,000円で楽しめる立ち飲み放題を池袋で発見
Summary
1.日本酒飲み放題3,000円! 年末にうれしい貸し切りサービスも
2.「日本酒は好きだが飲み方が分からない」初心者も大歓迎
3.マニアな店主一押しの希少銘柄も多数

日本酒業界でここ数年、盛り上がりを見せているのが時間無制限で飲み放題というスタイルだ。かつてはお父さんのオアシスであった角打ちのシステムに、定額・飲み放題・つまみ持ち込み自由などソフトを付けたカジュアルな形態は、それまで一升瓶に触れたことさえない若者の酒の門戸を広げたといえるだろう。

東京・池袋にある『日本酒BAR 酒母(しゅぼ)』もその一つ。純米酒をメインとする日本酒100種が飲み放題3,000円で堪能できるとあり、今春のオープン以来口コミを中心にファンを集めている。

仲間同士で貸し切り日本酒会も

システムを説明しよう。「今日はとことん飲むぞ!」という気分ならば、枡やお猪口などから自由に酒器を選んで冷蔵庫から好みの銘柄を自分で注ぐ、時間無制限で1人3,000円のコースがおすすめ。一方、「仕事帰りに一杯軽く飲みたい」。こんなときは日本酒やビール、ハイボールが1杯500円の角打ちとしても利用可能だ。

料理はこのタイプの店ではすでにお馴染み、持ち込み自由制。店でも自家製スモーク盛り合わせや、サメ軟骨の梅和えなど、酒と好相性のつまみが用意されている。塩麹に1週間浸けた厚切りベーコンの燻製は豊かな燻製香に加え、噛めばうまみが溢れ出し、食べれば食べるほど食欲が刺激される絶品のつまみだ。また料理は周辺の宅配店からのデリバリーも可能。そして、これからの時期にうれしい「貸し切りサービス」(20人~)では、「十四代」や「獺祭」といったプレミア銘柄が1グループにつき1本プレゼントという太っ腹ぶり。時間制限なしの、つまみ持ち寄り3,000円ぽっきりで土産付きの日本酒忘年会なんてのも夢じゃない。

店を仕切るのは、池袋出身で、同店近くに『まかない家こうちゃん』も営む“こうちゃん”こと、川北耕司さん(38歳)。アメリカ留学中、自分より外国人の友人のほうが日本酒に詳しいことにショックを受けた経験が、現在の日本酒との関わりを生んだ、と笑顔で振り返る。「日本の国酒なのに、ね。知っているようで知らない人が多いんだよね」。

だから、こうちゃんは「日本酒は好きだが何を飲めばいいか分からない人」が大好物だ。詳しい人にはセルフサービスでどんどん楽しんでもらいたいが、ビギナーの場合、普段飲むお酒や食の好みなどの会話から、その人の“1本”を探し当てる瞬間がたまらないという。

日本酒マニアが選ぶ3本がこれだ!

そんなこうちゃんが注目する3本を紹介しよう。まずは実力派が揃う山形県産の希少な1本を選抜。銘酒「十四代」ブームにより、これまで以上に県内の日本酒のクオリティに磨きがかかったといわれる山形県産。

写真上の「九郎左衛門 裏・雅山流 香華」(新藤酒造店)は、長く独走状態であった「十四代」を抑え、インターナショナル・ワインチャレンジで2009年、2010年と連続で金賞を受賞した逸品だ。吟醸酒同様、低温で時間をかけて仕込み、精米歩合65%とは思えないほど雑味がなく、キレの良いあと味を演出している。そしてすばらしい上立ち香。メロンを思わせる、本醸造酒らしからぬフルーティな吟醸香にうっとりすること請け合い。のっけから入手困難な銘柄だが、運よく同店にあればぜひ。

続いて「東洋美人 一歩 大吟醸」(澄川酒造場)。5月の山田錦に始まり、酒未来、出羽燦々、雄町と月ごとに米を変えてリリースする「ippoシリーズ」の中でも人気の愛山を使用したものだ。グラスを口に近づけると、マスカットや白桃を頬張ったときのあの甘美な香りに包まれる。一方でミネラル感と嫌味のないキレが全体を下支えしていて、料理を選ばず付き合えそうな銘柄だ。

そして、3本目。嗜む方ならご存じ、日本酒は搾ったばかりの「あらばしり」、途中の「中取り」、最後の「責め」の3つに分類される。アルコール度数が低くキレのいい「あらばしり」に対し、「責め」は濃厚で飲みごたえがあるといわれる。この「責め」に着目したのが、徳島を代表する名蔵元の三芳菊酒造だ。

同酒造が「ワイルドサイドを歩け!」とのキャッチフレーズのもと世に送り出した「残骸 責めブレンド 無ろ過生原酒」(写真・上)は山田錦と雄町、五百万石それぞれの「責め」だけをブレンドした、まさにトリッキーな存在。甘みと酸味を抱え込んだ複雑な味わいは、一筋縄ではいかない魅力が満載だ。地元のイラストレーターによる「コワかわ」なラベルにも思わずカメラを向けたくなる。

「酒母」とは、その名の通り、酒造りに欠かせない“もと“のこと。今更ではあるが、日本酒の世界はあまりに奥が深い。それゆえ、知っているようで知らないことが多くあるものだ。そんな我ら初心者の手を、こうちゃんは水先案内人として優しく導いてくれる。「地方の蔵元さんは、とにかくおいしいものを造ろうと本気で取り組んでいる。そんな造り手の方々のためにも、日本酒の楽しさをここから伝えていきたい」。『日本酒BAR 酒母』は、日本酒ファンを生む“もと”そのものなのだ。

(取材・文/井上こん)

【メニュー】
日本酒飲み放題 3,000円
自家製スモーク盛り合わせ 500円
サメ軟骨の梅和え 400円
厚切りベーコンの燻製 700円

日本酒BAR 酒母

住所
〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-23-6
電話番号
03-6912-6489
営業時間
11:30~14:00(ランチ時は1杯500円、飲み放題なし)、17:00~23:00
定休日
公式サイト
http://shubo.jp/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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小田中雅子
ライター