【知る人ぞ知る隠れ家】今も昭和の香りが漂う荻窪にひそむ、街の宝もののような3軒に出逢う

【幸食秘宝館】グルメサイトでもなかなか表れない、本当は教えたくない至福の隠れ家。街をさすらい、街に愛された賢人だけが知っている、店選びの黄金律。人気のレビューでは辿り着けない、「幸食の秘宝」そっと教えます。

2016年12月14日
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【知る人ぞ知る隠れ家】今も昭和の香りが漂う荻窪にひそむ、街の宝もののような3軒に出逢う
Summary
1.中央線沿線の美大生時代からずっと中央線にこだわる店主の端正で優しい立ち飲みバー
2.世界中を旅して出会った北欧のヴィンテージに出会えるカフェ
3.ヴァンナチュールと有機野菜を深夜まで楽しめるバー

#006等身大のシャングリラ 、荻窪

自分が好きなものを見つけ出したら、寄り道せず、ずっと好きなものを大切にして、好きなものでいろんな人と繋がっていく。そして、自分の身の丈に合ったやり方で、いつか自分の好きなものを仕事にしていく。そんな魅力的な個人商店が沿線に点在しているのが中央線の魅力だ。
中でも、荻窪は力まず、はしゃがず、等身大なセンスの店づくりが光る店が集まる場所。かつては多くの作家たちが愛し、今も役者やミュージシャンたちが往来する街で、ここでしか会えない緩やかな時間を楽しもう。

大正から昭和初期にかけて東京近郊の別荘地として「西の鎌倉、東の荻窪」と称され、文化人が多く住む閑静な住宅地として知られていた荻窪。1980年代には、映画『たんぽぽ』で伊丹十三がインスパイアされたラーメンの街としても話題になった。その後、駅前の開発で青空の焼鳥屋も映画のモデル店も消失したが、店主の目が届く範囲で自分の好きなものを供する個性的な店が少しずつ増え、現代の荻窪の魅力を形づくっている。
今も闇市の面影を残す共同トイレの商店街から、北に伸びて行く天沼八幡通りまで。閑静な住宅の中に、カフェや居酒屋、ラーメン屋、バーが点在する荻窪のラビリンスを探訪しよう。

もちろん今回紹介する3軒も知られざる至宝だ。

地下鉄丸ノ内線とJR中央線が交差する荻窪駅周辺には、どことなく今も昭和の雰囲気が漂っている。かつては駅の階段を昇るとすぐに、会社帰りの人たちが焼鳥の串を持ちビールを飲んでいる光景にぶつかった北口あたり。今では焼鳥屋も屋内になり、都内でお馴染みのチェーン店が目立つようになった。
しかし、昔ながらの極上のウインナコーヒーをクラシックな造形の中で味わえる『邪宗門』や、漫画「おいしんぼ」にも登場した中野の鰻の名店『川二郎』の流れを引く『川勢』など、個性的で良質な店がポツポツと静かに点在している。

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