2016年ベスト料理セレクション! dressing編集部員が選ぶ「今年、心に刺さったこの一皿」

2016年12月29日
カテゴリ
レストラン・ショップ
  • レストラン
  • カフェ・パン・スイーツ
  • 東京
  • まとめ
2016年ベスト料理セレクション! dressing編集部員が選ぶ「今年、心に刺さったこの一皿」
Summary
1.2016年を締めくくる「今年、心に刺さった一皿」を紹介
2.おいしいもの好きのdressing編集部員4人がチョイス
3.日常食から完全予約制、有名店出身シェフの店まで魅力的な料理を厳選

2016年も残りあとわずか。この年も多くのグルメ通の舌を唸らす絶品料理がお目見えした。読者の皆様も「今年食べたベストの一皿はこれ!」と、心に残るような料理があるのでは? もちろん『dressing』編集部でもそんな一皿や名店を今年も追い求め、発信し続けてきた。本稿では、その中でも今年ピカイチの料理を『dressing』編集部員4人が各々厳選。おいしいもの好きの編集者が選ぶ「2016年、心に刺さった一皿」をそれぞれ紹介しよう。

『メゾン・ド・ツユキ』のカオソーイ

「月に3日しか営業しない、リアルに隠れ家なお店があるらしい」という噂を聞き、取材に向かった先は神楽坂。完全紹介制のその店の名は『メゾン・ド・ツユキ』。食べることが大好きな二人の女性シェフが腕を振るう料理はフレンチがベースだが、レギュラーのメニューというものは存在しないので、基本的に出逢えるメニューも一期一会。なかでも感動したのがタイの「カオソーイ」だ。

辛み、ココナッツシュガーの甘み、まろやかなコクのバランスをさわやかにパクチーとライムでまとめあげたその味は、さながらタイのリゾートにいるような上品な気分にさせてくれる。少しスープを吸ってしっとりした揚げ麺から、じゅわーっとスープが戻ってくる感じが2度おいしい気分。卵麺との食感の違いも楽しめる。

レギュラーメニューではないのでいつも食べられるわけではないし、紹介制の店で月3日営業というプレミア感も手伝ってかもしれないが……この味がどうしても忘れられなくて、私の2016年ベストな一皿に! また食べたい! (編集部のビール担当:深作)

メゾン・ド・ツユキ

住所
〒162-0832 東京都新宿区岩戸町22-9
電話番号
03-6280-7143
営業時間
問い合わせ
定休日
問い合わせ
公式サイト
http://tsuyuki.tokyo/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

『遊猿』のスペアリブ鉄板豆豉炒め

今やグルメスポットの一つとなった荒木町界隈に、またまた話題店がオープンしたと聞き訪れたのが、カジュアルチャイニーズの『遊猿 you-en』。何と、知る人ぞ知る“鉄板中華”で名高い『青山シャンウェイ』で研鑽を積んだシェフが、満を持して開業したお店だ。

もちろん、『遊猿』も鉄板中華が基本コンセプト。入店すると鉄板の前で飛ぶように調理するシェフの手さばきが窺え、その臨場感がたまらない。そして、そこから漂う食欲をそそり立てるスパイシーな香り! どの料理を食べてもうまいのだが、あえてナンバーワンの一皿を選ぶなら「スペアリブ鉄板豆豉炒め」だ。

茨城県産の「極豚」を丁寧に下処理したスペアリブは、スパイシーでこってりとしたタレをまとわせている。そして厚みのある鉄板でじっくり炒めるので、スーッと噛み切れるほど柔らかく味に深みが増していく。この「スパイシー×濃厚」の二重奏の味が「スペアリブ鉄板豆豉炒め」の醍醐味なのだ。ビールや紹興酒がすこぶる進む、至高の一皿としておすすめしたい。(編集部のトレンド担当:大澤)

【メニュー】
スペアリブ鉄板豆豉炒め 1,890円
はまぐりと黄ニラのピリ唐炒め 1,350円
フカヒレと干貝柱の春捲 800円
※価格は税抜
※季節により異なる場合あり

遊猿 you-en

住所
〒160-0007 東京都新宿区荒木町6-39 GARDEN TREE 2F
電話番号
03-6274-8987
営業時間
11:30〜15:00(L.O.14:30/土曜・祝日のランチは休)、18:00〜24:00(L.O.22:30)
定休日
日曜(応相談)
公式サイト
http://you-en.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

『パーラー江古田』のほうれん草とリコッタチーズのキッシュ

休日の朝にちょっと早起きをし、気になるお店に足を運び、のんびりと朝食をとる。そんな風に日常の中で”小さな贅沢”を味わうことが、週末の楽しみのひとつになっている。そのキッカケをくれたお店が『パーラー江古田』だ。

店内は、初めての人でもホッと落ち着いてしまうような温かい雰囲気。パンの盛り合わせやサンドイッチなど、魅力的でボリューム満点なメニューがたくさんあるが、中でもおすすめなのが「ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ」。

全粒粉入りのサックリ食感のパイ生地に、低温でじっくりと蒸し上げられたジューシーなアパレイユ。あっさり味の自家製リコッタチーズとドライトマトのコクが絶妙なバランスで、ひと口食べると口いっぱいに心地よいうまみが広がる。

このキッシュのおいしさに感動したことがキッカケで、私は休日の朝を大切に過ごすようになった。朝食を楽しむことの充実感を知った。そんな新しい「幸せ」を教えてくれたこのキッシュこそ、今年もっとも感動をくれた一皿であり、もっとも出逢えてよかった一皿だ。(編集部のレシピ担当:岩田)

【メニュー】
ほうれん草とリコッタチーズのキッシュセット 930円
ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ単品 520円
トーストセット 780円
サンドイッチセット 930円~
※価格は税込

パーラー江古田

住所
〒176-0006 東京都練馬区栄町41-7
電話番号
03-6324-7127
営業時間
8:30~18:00(L.O.)
定休日
火(GW・盆時期・年末年始は要問合せ)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/jksrghpx0000/
公式サイト
http://parlour.exblog.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

『HAPPY ばーぐ DAY!』のハンバーグ定食

ハンバーグを食べにわざわざ家から1時間以上かけて行くべきなのか? しかも、もしかしたら品切れで閉店になっている可能性さえある店。さらに、真夏の暑い日。外は蒸し暑く、店内もエアコンは効いていない。それでも、食べるべきハンバーグがあるとしたら、どうだろうか?

私がコラムを担当している賢人・松浦達也さんもこう書いている。「立地はJR中央線武蔵境駅から徒歩約25分のところ。メニューは3種類のハンバーグ定食だけで、仕込んだ十数食での売り切りじまい。営業時間も曜日によってランチのみ、夜のみ、とまちまち。1日に2時間足らずの営業という日もある。たった4坪というカウンター6席のみの狭小店。単価を高く設定しづらいものの、ロスを考えると仕込み過ぎるわけにはいかない。必然的に提供する一皿一皿が勝負皿となる」。そんな店ゆえ、否が応でも期待が高まる。

結局、家を出て1時間半。なんとか品切れにはなっていなかったが猛暑が襲いかかる店の外で待つ。学生さんと思しき客が帰ったところで席に通された。お世辞にも立派な店ではないのだが、料理は正しい段取りで丁寧、雑なところが一つもなく仕上げられていく。

果たして目の前に現れたハンバーグは端正な顔立ちをしていた。ナイフを入れてもシズル感を出すための演出としての余計な肉汁も出てこない。肉の味にタマネギの甘みが寄り添うのみ。わかりやすい感動というよりも、しみじみと味わい深い。毎日食べても飽きない味だなと思った。

住宅街で大学の近く。毎日でも来られる財布に優しいプライス。こういう店を知ると、よそ者が遠征してわざわざ食べることの意味を考えてしまう。こんな店が直ぐ側にあるICUの学生さんはなかなかに幸せだと思った。(編集長:松尾)

HAPPY ばーぐ DAY!

住所
〒181-0016 東京都三鷹市深大寺1-14-26
電話番号
090-9805-3549
営業時間
火・土・日・祝11:30から売り切れまで、月・木・金18:30から売り切れまで
定休日
水曜日(加えて不定休あり) ※臨時休業や営業時間の変更などは下記Facebookページで告知
公式サイト
https://www.facebook.com/happyburgday/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

dressing編集部員が自信を持っておすすめする「今年、心に刺さった一皿」はいかがでしたか? 来年2017年でも遅くない! ぜひここで紹介したお店に訪れて絶品料理を思う存分堪能してほしい。そのおいしさに思わず舌鼓を打つこと請け合いだ。