プリッもちっ食感の「ワニ肉」が予想以上においしい! 味も栄養も抜群のワニ肉が楽しめる大阪・豊中の新店

2017年01月18日
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プリッもちっ食感の「ワニ肉」が予想以上においしい! 味も栄養も抜群のワニ肉が楽しめる大阪・豊中の新店
Summary
1.ワニをPRする豊中市で生まれた「ワニ肉」メインのイタリアン
2.アスリート食として注目のワニ肉を使った多彩なメニュー
3.ベーシックで手軽なイタリアンメニューも充実

大阪市内への利便性が高く、ベッドタウンとして人気の大阪府豊中市。その中心部に位置し、心温かな下町情緒が残る服部に、2016年12月、「創作ワニ料理」をメインにしたイタリア料理店『Coccodrillo(コッコドリッロ)』がオープンした。“Coccodrillo”とは、イタリア語で「ワニ」という意味。全国的に見てもレアなワニ料理だが、実は、『コッコドリッロ』が店を構える豊中市は、1964年に体長7mを超える大型のワニの化石が発見された場所で、ワニを市のキャラクターに採用し広くPRに努めている地域。オーナーシェフの津留直大さんは、ここに目を付けて「ワニ料理」の店をオープンしたのだ。

昨年豊中市はそのPRの一貫として、市内にある人気懐石店とコラボし、新名物とするべくオリジナルワニメニューを開発。それに賛同する形で市内のラーメン店や居酒屋など合計9店が様々なスタイルでワニ料理を導入している。そんな中、津留さんが以前店長を務めていたバルでも数点のワニメニューを開発。それをさらに進化させ、新たなレシピを追加する形で今回の開店に至ったのだ。

「ワニ肉は他の肉に比べて高タンパク、低脂肪で低カロリー。コラーゲンが豊富でDHAの含有率も高く、ビタミンB6・B12なども含まれている、いわばスーパーフードのようなもの」と、ワニ肉の魅力を語る津留さん。「昨今はアスリートの食事や病院食としても注目を集めています」と続ける。

鶏肉よりも淡白で、弾力が身上のワニ肉

では、早速そのワニ肉を堪能してみよう。まず注文したのは、ワニのロース肉の唐揚げとポテトフライをセットにした、その名も「ワニ&チップス」(写真上)だ。ワニ肉のもちもちとした弾力が特徴で、鶏肉よりも淡泊。酸味の強い自家製タルタルソースとケチャップ、レモンを添えて供される。ほんのり香るクミンも食欲を誘う。ちなみにワニは国内の専門業者を通じて、タイやカンボジアから養殖ものを仕入れており、HACCP基準をクリアした安全なものだけを使っている。

見た目にも“ワニ感”が高いこちらの料理(写真上)は「ワンハンドの香草オーブン焼き」。ハーブミックス、エルブ・ド・プロヴァンスとカイエンペッパーを濃い目に効かせた前足をオーブンでじっくり焼き上げたものだ。ワニの表皮のパリパリとした食感と、皮の下にあるコラーゲンのもっちりプルプルなコントラストが特徴で、『コッコドリッロ』イチオシの一品である。

続いては、流行中のウニを肉でまいた「うにく」にインスパイアされ考案したという「ウワニ」(写真上)。ワニのタンの炙りに、ウニと香草を乗せたものだ。タンはトントロによく似た弾力で、しかし味わいはトントロよりかなりあっさり。濃厚なウニがソースの役割を果たしており、辛口ですっきりとした白ワインが恋しくなる。ちなみにこのお店のワインは赤・白ともにイタリアから樽で直送するフレッシュなものを、グラス(430円)で味わうことができる。

ベーシックなイタリアンも豊富にそろえる

こちらでは、ベーシックなイタリアンメニューも充実している。なかでも常連が必ず注文するというのが写真上の「アンティパスト5種盛り合わせ」だ。内容は日替わりだが、この日は手前右から時計回りに、カポナータ、いくらとウニのブルスケッタ、キノコのマリネ、生ハム2種。そこにサラダやイクラが添えられており満足感は高い。少人数なら「3種盛り」も選ぶことができる。

もうひとつベーシックなメニューとして人気なのが、強いコクととろりとした食感が魅力の水牛モッツァレラを使った「マルゲリータ」。自家製生地のモチモチ食感とトマトの酸味が心地よく、ビールやワインが進むこと請合いだ。ほかにも、タパスやアヒージョ、フリット、パスタ、デザートなどのメニューも幅広くスタンバイ。ワニ料理だけではなく、ベーシックなイタリアンが食べられるので、幅広いシーンで十分楽しめる。

「子どもに大人気!」という、壁から飛び出すワニのオブジェを背景に笑顔を浮かべる津留さん。現在、ワニを使ったメニューは全11種。新メニューをどんどん投入していく予定で、訪れるたびに、「新たなワニの魅力に出逢える一軒にしたい」と意気込む。

(文/笹間聖子、撮影/合田慎二)

【メニュー】
ワニ&チップス(ワニ唐揚げ&ポテトフライ) 980円
ワニハンドの香草オーブン焼き 2,880円
ウワニ 780円
ワニ―ジョ(ワニバラ肉のアヒージョ) 980円
アリゲリータ(ワニタンピザ) 1,480円
ワニテールステーキ 1,780円
ワニ鍋(2人前~・要予約) 1人前2,280円
※価格は税抜

Coccodrillo(コッコドリッロ)

住所
〒561-0851 大阪府豊中市服部元町1-4-11
電話番号
06-4866-9177
営業時間
月~木・日は17:00~23:00 (L.O.22:30)、金・土・祝・祝前は17:00~0:00 (L.O.23:30)、
定休日
不定休
公式サイト
https://www.facebook.com/coccodrillo8/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。