インスタ映えは確実! 超おいしすぎ、キュートすぎな「花のクレープ」が話題のクレープ専門店『タジマジ』

2017年05月27日
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インスタ映えは確実! 超おいしすぎ、キュートすぎな「花のクレープ」が話題のクレープ専門店『タジマジ』
Summary
1.花の名前がつけられた、写真映えするクレープ専門店『Taji Maji』
2.トッピングまですべて自家製、見た目の華やかさにも味にもこだわる
3.おいしさの続きはwebで! 花言葉から広がる物語

まるで可憐な一輪の花のよう! フォトジェニックなクレープ

渋谷橋のたもと、代官山へ抜ける坂道の途中に見つけた小さなお店。店先には色とりどりの花々が出迎える。店の奥からは香ばしい香り。ラッピングされた花を手にした女性が出てきた……かと思いきや、いきなりパクッと、花束にかぶりつく。

カラフルな花束のようにデコレーションされたフォトジェニックなクレープが、ここ『Taji Maji』(タジ・マジ)の自慢だ。

クレープと、花と、物語をコンセプトにした『Taji Maji』は、4月11日にオープン。手掛けたのは、同じビルでレストラン『Ata』を営むオーナーシェフの掛川哲司さん。奥のカウンターでクレープを提供し、店先のフラワーコーナーでは季節の花を販売している。

「かつては、言葉で伝えることの出来ない想いを花に託して贈る、という風習がありました。受け取った相手は花言葉からそのメッセージを読み解いて、相手の気持ちを知る。

一方で、クレープが作り手の想いを包んでいるのだとしたら、それを食べる人は味覚からメッセージを受け取っていることになります。花とクレープ、2つの共通点を結び付けて、新しい食のスタイルを楽しんでいただけたらと思ったんです」と掛川さんは話してくれた。

10種類あるクレープのメニューには、「ホワイトローズ」「リリー」「プルメリア」といったように、花の名前が付けられている。ネーミングだけではなく、見た目も華やか。たっぷりの生クリームの上に、ピンク色のギモーブや、若草色のピスタチオクリーム、太陽の光を思わせるキャラメルソース。手渡された瞬間、わぁっという声があがり、誰もがカメラにその姿を収めている。

フレーバーで選ぶもよし、花のイメージで選ぶもよし。季節が合えば、クレープと同じ名前の花をフラワーコーナーで購入することも可能だ。クレープと同じ紙でくるんで、リボンをかけて手さげ風にアレンジ。どちらがクレープで、どちらが花か、一瞬迷ってしまいそう。

そもそも「タジ・マジ」とは、中世時代に人々が持ち歩いていた花束の名前。結婚式で花嫁が手にするウェディングブーケの原型ともいわれている。現代のブーケはかなり豪奢だが、中世のブーケは、野に咲く花を摘んでまとめた可憐なタイプだったようだ。『Taji Maji』のクレープは、まさにそんな花束を思い起こさせる。

素材はすべて自家製。見た目だけでなく、味も華やか

「子どものころ、クレープは憧れの存在でした。でも親はなかなか買ってくれなくて…。いざ大人になって自分で買って食べたら、『あれ、こんなものなの?』とがっかりした記憶があります。だから僕は、誰よりも美味しいクレープを作りたかった。インスタグラムやフェイスブックで画像をアップする時代だから、見た目はもちろん重要。でも、ビジュアルだけかわいらしくて味はそっちのけ、というのではなく、目で見て『素敵!』と思った感動を、ちゃんと味覚でも伝えたいと思っています」(掛川さん)

フレンチのシェフとしてキャリアを積んだ掛川さんのこだわりは、生地から始まる。クレープの生地は小麦と水が基本だが、そこに “隠し味”を加えることで、『Taji Maji』独自の生地が出来上がる。しっとりしていてもちもち、上品な食感で食べ飽きない。その分、一般的なクレープよりも焼き時間を長くして、パリッと感を強調している。

生クリームは脂肪分を調整して、コクがあるのにもたつかない工夫を。クレープにのせるトッピングもすべて自家製だ。ひと口大のミニマカロン、カラフルなマシュマロ、ピスタチオのクリーム、チョコレートクランチ、そしてすみれの砂糖漬けに至るまで、併設のキッチンで毎日手作りしている。

わずか3坪の販売スペースに対し、その3倍近い広さを厨房に割いているのは、そんなこだわりの現れだといえる。もちろん、フレーバーの研究にも余念がない。

「メニューは味の組み合わせから先に考えます。この素材とこの素材を合わせたらおいしいだろうな、と頭の中で考えて、スタッフと一緒に試行錯誤して、フレーバーが固まってきたら花のイメージと合わせていきます。例えば、定番フレーバーのチョコバナナにはカルダモンを加えているんですが、ちょっと大人の味わいなので『チューベローズ(=官能的な愛)』。ライチにフランボワーズのマシュマロと、ハイビスカスのジュレを合わせた鮮やかなクレープには『シンビジウム(=華やかな恋)』。塩ミルクアイスとメレンゲの真っ白なクレープには、『ホワイトローズ(=恋をするには早すぎる)』と名付けました」

インスタ・フェイスブックに掲載! おいしさの続きは「物語」で

『Taji Maji』のもうひとつの隠し味は「物語」。名付けられた花の花言葉とともに、掛川さんが紡ぎだすストーリーが、インスタグラムやフェイスブックで展開する。味覚のメッセージはお店で、ストーリーはwebで。クレープを食べたあとの余韻が、空想の世界まで追いかけてくる仕掛けだ。

「今は味覚のほうからメニューを考えていますが、これからは花をキーワードにしてメニューを作ることもあるかもしれません。あるいは物語から。将来的には、この店からキッチンカーやpop upショップを展開して、日本全国に『Taji Maji』の物語を届けていけたらと考えています」

次はどんなクレープと物語が生まれるのだろうか? 香ばしいクレープをほおばって代官山界隈を散歩しているうちに、あなたの胸の内にも、新しい物語が花開くかもしれない。

▲店内にしつらえたアンティーク棚には焼菓子も。チョコレートカヌレ150円、マフィン300円、マドレーヌ180円。

(文・撮影/加藤明子)

【メニュー】
シンビジウム ライチ 850円
プリムラ ピスタチオ 900円
コットン コーヒーショコラ 900円
コーヒー 350円
花 各種1輪 150~200円前後(種類・季節によって異なる)
フラワーアレンジ 500円

Taji Maji(タジ・マジ)

住所
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町2-5
電話番号
03-6712-7396
営業時間
13:00~20:00
定休日
公式サイト
http://www.tajimaji.jp

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。