日本酒ツウ必見! レアな日本酒&イタリアンのペアリングが感動レベルにおいしい麻布十番『レッドベアー』

2017年06月02日
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日本酒ツウ必見! レアな日本酒&イタリアンのペアリングが感動レベルにおいしい麻布十番『レッドベアー』
Summary
1.人気日本酒のレストラン『赤星とくまがい』の姉妹店が麻布十番にオープン
2.酒ソムリエがオススメする希少な日本酒を体験できる
3.日本酒とイタリアンの新しいマリアージュとは?

グルメな人が夜な夜な集う街、麻布十番。六本木や新宿などの主要エリアからほど近いながらも、穏やかで落ち着いた雰囲気が流れる麻布十番は、食通が愛する飲食店がたくさん軒を連ねる人気の街だ。

そんな街に人気の日本酒レストラン『赤星とくまがい』が姉妹店として『SAKE TERIA RED BEAR』をオープン。都内で取り扱いがほとんどない全国の希少な日本酒をイタリアンとのマリアージュで堪能できるとあって駆けつけた。

麻布十番駅から徒歩5分。小ぶりの杉玉が揺れる細い小道を入ると『SAKE TERIA RED BEAR』の入り口が見える。店内は、カウンター、テーブル席1つの全12席のこぢんまりした空間。カウンターの後ろには、名だたる銘柄の一升瓶がガラスケースの中で輝いている。ここでは、約50種類ほどの日本酒を取り扱う。今回、酒ソムリエの赤星慶太さんにオススメの日本酒3種、シェフの髙橋慎一さんに料理3品を用意してもらった。

都内でも取り扱いがほとんどないレアな日本酒もそろう!

▲写真右より、「千代鶴」「林」「Michelle」

「千代鶴」は、富山県滑川市の『千代鶴酒造』の純米吟醸だ。『千代鶴酒造』は、明治7年頃に創業しており、田んぼに丹頂鶴が折々舞い降りたことから酒の銘柄を「千代鶴」と命名されたそうだ。早月川の清冽な伏流水、名水百選の穴谷の霊水など全国有数の名水が湧き出る恵まれた地域に立地しており、それら名水を仕込み水としている。すっきりとした綺麗なお酒で、シャープなうまみが感じられる1本だ。

「林」は、創業約400年の林酒造場が作る、伝統と英知を結集した純米吟醸酒だ。林酒造場は新潟県と富山県の県境にある朝日町に蔵がある。自然に恵まれた環境の中、酒米は南砺産の五百万石を100%、酵母は協会901号酵母を使用している。軽いタッチながらも清涼感溢れるボディラインの日本酒だ。口に含むと、ほんのり甘い香りが広がりつつ、キリッとした酸味も感じられ、落ち着きある味わいの中にうまみが感じられる。

「Michelle」は、長野県佐久市にある『伴野酒造』が作る食中酒。ボトルは、高級シャンパーニュを思わせるお洒落なデザイン。発酵中のモロミに音楽を聴かせることによって味わいをまろやかにさせる独自の製法で造られているのが特徴だ。仕込み中に蔵の中を流れる音楽から「Michelle」と名付けたそうだ。口に含むと、白ワインのような爽やかな香りとサラサラと心地よい口当たり。飲み進めると、おだやかな気持ちになる一杯である。

日本酒とイタリアンのマリアージュを堪能しよう!

そんな日本酒に合うイタリアンの一つが「生ハム・サラミの盛り合わせ」(写真上)。木のプレートに盛り付けられた生ハムやサラミは、香りを損なわないために、注文後にカウンターに設置してあるスライサーでカットしてくれる。中でも、塩気のきいた濃厚な味わいのイタリア産生ハムは、お酒がどんどん進む定番のおつまみとして楽しめる。

もうひとつのオススメが「素焼きした旨い野菜と仔羊のサルシャッチャ」(写真上)。淡いブルーの器に、色鮮やかな焼き物、自家製サルシャッチャ、食用の花が散りばめられ、とても美しい一皿だ。

サルシャッチャとは、イタリア語で粗挽き肉のソーセージのこと。こちらの店では、仔羊の粗挽き肉を使い、自家製のサルシャッチャが楽しめる。小ぶりなミートボールのような形状で、ひと口食べると弾力のある食感と粗挽き肉のジューシーな味わいが感じられる。スパイシーなハーブの香りと仔羊肉本来のうまみが詰まっている。

また野菜は、千葉県の農家から取り寄せた有機野菜。素焼きされた人参、ナス、スナックエンドウ、カリフラワーには、焦がしアンチョビバターのソースがちりばめられており、香ばしい香りとアンチョビバターの濃厚なソースが野菜に絡んでさらにおいしさが増していく。

メインは「熊本阿蘇・産山村、井さんのジャージー牛 阿蘇小国牛」(写真上)。阿蘇小国牛は、阿蘇の大地でのびのびと育ったおいしい赤身が特徴のブランド牛だ。阿蘇郡産山村で暮らす井信行さん(81)が60年以上昔ながらの方法で育てており、放牧を主体とし、与える餌は自家製の飼料米や阿蘇のおからなど地元産、水も近くの湧き水を与えているという。

肉のうまみを閉じ込めるため、ローストしており、ルビー色に輝く赤い断片を見ると食欲がそそられる。ローストしたジャージー牛は、想像以上に甘い肉質でとても柔らかい。肉のうまみが中心に集まり、噛むとうまみが口の中にジュワ~っとあふれで出る。

付け合わせには、素焼きした長ネギ、シイタケ、ゼンマイが添えられている。薬味は、数種の塩、わさび、オリーブオイル醤油が用意されており、好みで味を変えながら楽しめる工夫がなされている。

「もちろん日本酒もおすすめですが、実は、とっておきのビールもありまして……」とシェフの髙橋さん。出てきたのは「GARGERY STOUT」(ガージェリー スタウト)。

こちらのビールは、長期熟成、無濾過で飲食店限定商品であり、365日、注文後に樽詰めして翌日冷蔵配送という、最高のコンディションでしか味わえないビール。黒ビールを思わせるキャメル色で、ローストした麦芽を使用した濃厚な味わいと、しっかりした苦み、甘み、酸みが特徴だ。

酒ソムリエの赤星さんは、高校卒業後、ワインに魅せられソムリエスクールに入学、ワインソムリエと唎酒師免許を取得し、1998年、地酒のインポーターとして渡米。その後16年間、ニューヨークを拠点とし地酒を全米に広める活動を続けた人物だ。NYのステーキハウス『Empire Steak House』のセレクションに日本酒を採用させるなど、数々の酒メニュー、ワインメニューをコンサルティングしてきた。赤星さんの日本酒セミナーは予約待ちになるほどの人気なのである。

初心者でも優しく、心地よい距離感で日本酒を楽しめる「SAKE TERIA RED BEAR」。イタリアンと日本酒とのマリアージュを通じて、より豊かな体験をしてみてはいかがだろうか。

【メニュー】

千代鶴(グラス) 650円 
林(グラス) 650円 
Michelle(グラス) 650円 
GARGERY STOUT 890円
フード
生ハム・サラミの盛り合わせ 2,200円
素焼きした旨い野菜と仔羊のサルシャッチャ 1,800円
熊本阿蘇・産山村、井さんのジャージー牛 阿蘇小国牛 4,300円
※価格は税抜

SAKE TERIA RED BEAR

住所
〒106-0047 東京都港区南麻布1-6-31 南麻布ビル1F
電話番号
03-6809-5209
営業時間
18:00~23:30(L.O.22:30)
定休日
日・祝
公式サイト
http://akakuma-sake.com

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。