カレーの上はチーズじゃなくて「○○」! とろけるうまさが悶絶級の「白いカレー」とは?

2017年11月01日
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カレーの上はチーズじゃなくて「○○」! とろけるうまさが悶絶級の「白いカレー」とは?
Summary
1.まるで白い雪山からオレンジ色の溶岩が流れ出すよう。SNS映え必至の絶品カレー
2.柔らかなローストビーフにマイルドなビシソワーズソースと、辛口カレーを絡めていただこう
3.ディナーは半頭熟成肉の希少部位や、演出にもこだわった多彩なメニューをワインと共に

肉イタリアンで「白いカレー」が食べられる!?

とある日のランチタイム、お昼ごはんを求めて、大阪・北新地の堂島アバンザ付近を歩いていると、イタリアンバルのような外観のお店を見つけた。その名は『北新地 熟成肉 Bacco Aging bar』。2017年9月6日にオープンしたばかりのニューフェイスだ。

店内に入ると、山小屋のようなあたたかみのある雰囲気が広がる。2階と3階は吹き抜けになっており、大きくとった窓から光が差し込む開放的な空間だ。

さっそくカレーランチをオーダー。しばらくして登場した「BACCO特製ローストビーフカレー」(写真上)に思わず息を飲む。真っ黒のカレーの中央に、雪をまとった真っ白の山が堂々とそびえたっているようなビジュアル。モノトーンのコントラストが何とも美しい。

スプーンを入れると、中央部から鮮やかなオレンジ色の半熟たまごがとろ~りと、溶岩のようにこぼれだす。そして中にはご飯の上にぎっしりと敷き詰められたローストビーフがお目見え。

まずカレーだけをすくって食べると、スパイシーな辛さが鼻からぬけていく。続いて白いソースを混ぜてみると、マイルドな味わいへと変化し、コク深さもでてくる。半熟卵を絡めてまたひと口食べると、卵の甘みが加わり、ローストビーフは噛みしめるごとに肉のうまみを感じられ、カレーやソースとの相性も抜群だ。

「白いソース」の正体はいかに

「カレーはクミンやターメリック、コリアンダーやカルダモンなど約10種類のスパイスを独自でブレンドしています。イカスミを加えているので黒色なんですよ」と教えてくれたのは同店の林圭吾さん。

白いソースの正体はというと、「フランス料理でおなじみのビシソワーズソースなんです。カレーにはマストのジャガイモからヒントを得て、試行錯誤の上完成しました。生クリームを入れていて、マイルドな口あたりで辛い味が苦手な方にも好評をいただいています」(林さん)。ちなみに、カレーにもペースト状にしたジャガイモがたっぷりと含まれているとか。

半熟卵は、ミネラル豊富な飼料で育てられた健康的な親鶏が生む大分県の「蘭王卵」を使用。卵独特の臭みが少なく、コクのある味わいと濃厚な甘みが特徴だ。ローストビーフはモモの部位を使っており、80gとボリューミー。

一皿でさまざまな味の変化を楽しめるから、ボリューム満点ながら飽きさせることなく、最後のひと口まで大満足。これで880円(サラダ付)とはコスパも抜群だ。

しっとりやわらか。うまみを増した半頭熟成肉は必食

「白いカレー」に感動したら、ぜひディナー使いもしていただきたい。夜の看板メニューは、北海道産短角牛を半頭で熟成させた「半頭熟成肉」。一般的なの熟成肉は骨からそいだ状態で寝かせることが多いが、半頭熟成の場合は、肩甲骨の内側についているミスジと隣接しているクリといった、骨に近い部分も熟成させることができるのが特徴だ。

特におすすめなのが「熟成牛タン&黒毛和牛盛り合わせ」(写真上)。14日間熟成させた牛タンは、元々一頭から2kg程度しかとれない希少性に加え、柔らかなタン元を使用しているのがポイント。歯ごたえはありながらも、熟成させることによってやわらかな食感へと変化。タンが苦手な方も食べやすいと好評だそう。35日間熟成させた黒毛和牛のランプまたは肩ロースと共に、トリュフ塩、炭塩、赤ワイン塩の3種の塩やワサビでいただく。

熟成肉以外にも、燻製の煙を閉じ込めたドームをかぶって登場する「生雲丹と牛肉ユッケの瞬間燻製」(写真上)、ゴルゴンゾーラをチップス風に仕上げた「ゴルゴンゾーラリゾット」など、趣向を凝らしたメニューがそろう。

多彩な料理と合わせて楽しみたいのは、ワインエキスパートの資格を持つダニエルさんがセレクト。フランス・イタリア産を中心に、手ごろなものから一点物、その日しかない裏ワインまで幅広く取り扱い、料理やゲストの好みに合わせて選んでくれる。

「熟成肉とのマッチングを楽しむなら、イタリアの赤ワイン『ニコレッロ・ランゲ・ネッビオーロ』がおすすめですよ。15年間寝かせた熟成のワインとの組み合わせを多くの皆様に楽しんでいただきたいですね」と流ちょうな日本語で話してくれる。 

他にも、アメリカのバーボンウィスキー「メーカーズマーク」にコーヒー豆を1日漬け込み、その後さらにオレンジのスライスを2日間漬け込んで、香りと風味をつけた「メーカーズ漬け込みハイボール(オレンジ&コーヒー)」もスタンバイしている。

見た目にもおいしく、調理法にもこだわったメニューの数々が楽しめる『北新地 熟成肉 Bacco Aging bar』へ、さぁ行ってみよう。

【メニュー】
BACCO特製ローストビーフカレーランチ 880円
熟成牛タン&黒毛和牛(ランプまたは肩ロース)盛り合わせ 3,780円
生雲丹と牛肉ユッケの瞬間燻製 1,404円
ゴルゴンゾーラリゾット 972円
メーカーズ漬け込みハイボール 756円
ワイン グラス 540円~
※価格は税込

北新地 熟成肉 Bacco Aging bar

住所
〒530-0003 大阪市北区堂島1-5-40 森田ビル2F
電話番号
06-6341-8116
営業時間
11:30~14:30(L.O.14:30)、17:00~23:30(熟成肉L.O.22:30、その他フード・ドリンクL.O.23:00)
定休日
日曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/223xhsvs0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。