11月〜2月が旬の白菜。この時季になると、葉の白い部分が肉厚になり、甘みも増しておいしくなる。よりおいしい白菜を見極めるコツは、先端が閉じていて、葉同士の隙間が少なくみっちりと詰まっているものを選ぶこと。それがフレッシュでおいしいとされる白菜の特徴だ。
鍋をはじめさまざまな料理に合う冬の定番食材だが、丸ごと買ってしまうと使いきれないこともしばしば。そこで今回は、旬の白菜の甘みを味わえるオススメレシピを紹介する。白菜料理のレパートリーを増やして、旬のおいしさをたっぷりと堪能しよう。
■旬の白菜なら煮崩れ知らず！ こんがりチーズが香ばしい「ロール白菜のトマト煮込みチーズ焼き」
野菜で肉を巻く料理といえばロールキャベツが代表的だが、白菜で合挽き肉を巻いたのがこちらのアレンジ。
一度じっくりと煮込むことで甘みを引き出し、さらにオーブンで加熱することで香ばしさを出す。旬の白菜は身もしっかりしているため、煮崩れしにくいのも特徴。大きめの葉の方が巻きやすいのでオススメだ。
■材料 （2人分）
・白菜 … 6枚
・タマネギ … 1/4個
・ニンジン … 1/4本
・パセリ … 3g
・合挽き肉 … 150g
・塩 … 小さじ1/4
・卵 … 1個
・パン粉 … 15g
・コショウ … 少々
・トマト水煮缶 … 1/2缶（200g）
・醤油 … 小さじ2
・塩、コショウ … 適量
・シュレッドチーズ … 40g
■作り方 （調理時間：40分）
① 鍋にお湯を沸かし、白菜を芯から入れてやわらかくなるまで30〜40秒ほど茹でて水気を切る。タマネギ、ニンジンはみじん切りにする。パセリは粗みじん切りにする。
② ボウルに合挽き肉、塩を入れて粘りがでるまでこねたら、タマネギ、ニンジン、卵、パン粉、コショウを加えてさらにこねる。均一に混ざったら6等分にする。
③ 白菜1枚に対し、②の6分の1量をのせてロールキャベツを作るときのように包んでいく。6個分作る。
④ 鍋に③を入れ、トマト水煮、醤油を加えて蓋をして中火で熱し、煮立ったら中火のまま15分煮て塩、コショウで味を調える。
⑤ 耐熱容器に④を入れてシュレッドチーズを散らし、250℃に予熱したオーブンでチーズの表面に焼き色がつくまで6〜7分ほど焼いたらパセリを散らす。
■トロトロの白菜とクリームソースが相性抜群！「白菜と鶏肉のクリーム煮」
白菜から出る甘みと相性がよいのがクリーム煮。バターの香りを効かせたなめらかなクリームソースに、とろっと柔らかい食感の白菜を合わせると、思わず笑顔になってしまう優しいおいしさに。味にメリハリを付けるため、タマネギやニンジンなどの香味野菜、うまみのある鶏モモ肉を加えるのもポイント。
■材料（2人分）
・タマネギ … 1/2個
・ニンジン … 1/2本
・白菜 … 1/4株
・鶏モモ肉（唐揚げ用） … 200g
・醤油 … 小さじ1
・バター … 15g
・［A］牛乳 … 200ml
・［A］水 … 100ml
・［A］米粉 … 大さじ1と1/2
・［A］鶏がらスープの素 … 小さじ1
・塩、コショウ … 適量
・エキストラバージンオリーブオイル … 大さじ1/2
■作り方（調理時間：30分）
① タマネギは薄切りにする。ニンジンは薄い半月切りにする。白菜はざく切りにする。鶏モモ肉に醤油をもみ込んで下味をつける。（※時間に余裕があれば10分置くと味が馴染む）
② フライパンにバターを入れて中火で熱し、タマネギを透き通るまで炒めたら、鶏モモ肉を加えて色が変わるまで炒める。
③ ②にニンジン、白菜を加えてさっと炒めたら、混ぜ合わせたAを加え、とろみがつくまで煮る。
④ 塩、コショウで味を調えたら器に盛り、オリーブオイルをかける。
■噛むたびに甘みがじんわり溢れ出す！「白菜と生ハムのマリネ」
旬の白菜はそのままでも味が濃いので、火を通さずとも十分においしい。そこでぜひ試していただきたいのが「白菜と生ハムのマリネ」だ。
生ハムの塩気とオリーブオイルの香りをまとった生の白菜は、ひと口食べた瞬間に誰もが驚くおいしさ。
葉は内側にあるものほど柔らかく、生食に向いているので、なるべく中心に近い葉で調理するのがオススメ。
■材料（2人分）
・白菜 … 1/8株
・塩 … 小さじ1/4
・生ハム … 4枚
・［A］オリーブオイル … 大さじ1
・［A］レモン汁 … 大さじ1/2
・［A］はちみつ … 小さじ1
・［A］粗挽き黒コショウ … 適量
・パルメザンチーズ … 大さじ1/2
■作り方（調理時間：15分）
① 白菜はざく切りして塩を揉み込んで10分程置き、水気を軽く絞る。生ハムは3cm幅に切る。
② ボウルにAを入れて混ぜ、①を加えて和える。
③ 器に盛り、パルメザンチーズをふって、お好みで粗挽き黒コショウ（分量外、適量）を振る。
旬の白菜の甘さを引き出すレシピを3つ紹介した。
鍋や中華炒めなど、定番料理以外のレパートリーを増やしておくことで、そのおいしさを味わい尽くすことができる。旬の白菜特有の肉厚な葉は甘さを蓄えているので、今の時季こそぜひ活用してほしい。
【レシピ制作者プロフィール】
管理栄養士・料理研究家
五十嵐ゆかり（フードクリエイティブファクトリー・マネジメント）
グルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。
魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員として出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
運営レシピサイト グルテンフリーLIFE：https://glutenfree-life.com/
Blog：http://lineblog.me/igarashiyukari/
Twitter：https://twitter.com/igarashi_yukari
【撮影・執筆制作】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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