小ぶりの牡蠣でOK! プリッとジューシーな「特大カキフライ」を自宅で簡単に作る裏ワザ【レシピ】

2018年03月03日
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小ぶりの牡蠣でOK! プリッとジューシーな「特大カキフライ」を自宅で簡単に作る裏ワザ【レシピ】
Summary
1.小ぶりの牡蠣で「特大カキフライ」を作る方法を紹介
2.形を崩さずおいしく揚げるために、守るべきポイントは5つ
3.牡蠣のまとめ方、衣の付け方などを丁寧にレクチャー

11~4月にかけて旬を迎えている真牡蠣。春の産卵時期に向けて栄養をたっぷりと溜め込んだ真牡蠣は、身が詰まっていてクリーミー。でも、スーパーで手に入る牡蠣は、サイズが小さいこともしばしば。

そこで紹介したいのが、小ぶりの牡蠣を複数合わせ、ひとまとまりにしてから揚げる「特大カキフライ」の作り方。この方法なら、サイズの小さい牡蠣でも、プリッとジューシーで満足感のある牡蠣フライに仕上げることができる。

とはいえ、おいしい特大カキフライを作るためには、守ってほしいポイントがある。まずはそのポイントから紹介していこう。

■特大カキフライをつくるためのポイント5つ

【point1】牡蠣をまとめるときは、力を入れず優しく握るように!

牡蠣同士をくっつける際には力を入れすぎないよう、形を整える程度に握って成形すること。ギュッと力を込めて握らなくても、溶き衣をレシピ通りに配合すれば、きちんと接着することができる。

【point2】揚げ衣に使うパン粉は「粗め」を選ぶ!

衣に使うパン粉は、粗めを選ぼう。
複数の牡蠣をくっつけることによる唯一のデメリットは、牡蠣の数だけ筋(つなぎ目)が多くなること。でも、粗いパン粉をつけて揚げると、そのザクザク食感が牡蠣の身とマッチし、筋が目立たなくなるのだ。

【point3】衣は潰さないようにふんわりと付ける!

牡蠣同士を接着する時と同じく、衣をつけるときにも力を入れすぎないよう、ふんわりと握る。パン粉を潰してしまうと、せっかくのザクザク食感が損なわれてしまうためだ。

【point4】牡蠣が隠れるほどのたっぷりの油で揚げる!

揚げ油は、牡蠣がすべてかぶるくらいの量を用意する。たっぷりの量で揚げることで、牡蠣が鍋肌や鍋底にくっついて崩れてしまうのを防ぐことができる。

【point5】一度に揚げる量はひとつまで! 180℃で120〜150秒カラッと揚げよう

衣がカラッと揚がる温度180℃を下回るのを防ぐため、一度に揚げるカキフライの数はひとつまで。
その前提はふまえつつ、120〜150秒揚げて中まで火を通す。それ以上の加熱は水分が飛び過ぎてしまい、パサついた印象のカキフライになってしまうため注意しよう。

■コツを押さえたらさっそく実践! 小ぶりの牡蠣をまとめて作る「特大カキフライ」

特大カキフライは、サックサクの衣をひと口噛めば、中からうまみたっぷりのエキスがじゅわっと飛び出してくる贅沢な味わい。上記のコツを全て押さえて作れば、まるでうまみの塊のようなカキフライを作ることができる。

■材料(2人前 8個分)

・[A]片栗粉 … 大さじ2
・[A]水 … 200ml
・牡蠣(生食用) … 400g
・卵 … 2個
・水 … 100ml
・薄力粉 … 150g
・パン粉(粗め) … 適量
・揚げ油 … 適量

■作り方 (調理時間:40分)

① ボウルにAを入れてよく混ぜたところに牡蠣を入れ、優しく洗う。さらに水洗いしてからザルにあげ、キッチンペーパーで水気をしっかりとる。

<ポイント>
片栗粉を入れて洗うことによって牡蠣表面のぬめりがとれ、牡蠣同士を接着(成形)しやすくなる。

② ボウルに卵を入れ、泡立て器で溶いたら薄力粉150gを加えて混ぜる。水を入れて全体をよく混ぜる。

③ ②のボウルに牡蠣4個を入れて全体をまとめたら薄力粉(分量外)を入れたバットに入れ、軽く握るようにして形を整える。形がまとまったら、再び②のボウルにくぐらせ、パン粉をまぶす 。残りも同様にし、8個分作る。

<ポイント>
・牡蠣をまとめるときは、力を入れず優しく握るようにして成形する。
・溶き衣 → 小麦粉 → 溶き衣 → パン粉 の順につける。小麦粉を挟むことで強度が保たれる。

④ 鍋に揚げ油をたっぷり入れて中火にし、180℃になったら③をひとつ入れ、120〜150秒揚げる。

<ポイント>
・一度にたくさん入れると油の温度が下がり崩れやすくなるので、必ずひとつずつ揚げていく。
・温度計がない場合は、パン粉を落としてみて、一旦沈んだ後、細かい泡とともに浮かび上がってくるのを目安とする。

⑤ ④が揚げ油の表面に浮いてきて周りの泡が細かくなり、こんがりと揚げ色がついたら引き上げる。皿にカキフライを盛り、お好みでキャベツの千切り、くし形切りのレモン、パセリを添える。

小さな牡蠣でもプリッとジューシーな食感を楽しめる「特大カキフライ」のレシピを紹介した。

牡蠣同士が剥がれてバラバラになってしまうのでは?と心配されるかもしれないが、基本のコツを押さえてレシピ通りに作れば、崩れる心配はなし。ぜひ、牡蠣が旬のうちに試してみてほしい。




【レシピ作者プロフィール】
レシピ制作:フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
HP:http://foodcreativefactory.com/
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