今が旬のそら豆で「豆板醤」を作ろう! 材料4つで簡単に作れる自家製豆板醤レシピ

2018年04月12日
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今が旬のそら豆で「豆板醤」を作ろう! 材料4つで簡単に作れる自家製豆板醤レシピ
Summary
1.材料4つだけ! 旬の「そら豆」で「豆板醤」を作ろう!
2.通常は半年かかる発酵も、◯◯を入れればひと晩で完成!
3.自家製豆板醤を活用した、簡単アレンジレシピも紹介

4~6月に旬を迎える「そら豆」。
蒸したり焼いたり、シンプルな調理法で食べるのが一般的だが、ひと手間加えるだけで「調味料作り」に活用することができる。

その調味料とは「豆板醤」。

意外かもしれないが、 豆板醤の「豆」は「そら豆」のことを指す。そら豆と唐辛子と麹を発酵させたものが豆板醤なのだ。

本来、豆板醤作りには半年ほどの発酵期間が必要だが、今回はひと晩おくだけで完成する手軽なレシピを紹介する。

発酵時間を大幅にカットできる秘密は「塩麹」。
塩麹を使うだけで、熟成されたうまみが加わり、短い発酵期間でもおいしい豆板醤に仕上がるのだ。
それではさっそく、気になるレシピを見ていこう!

■調理時間は20分! そら豆と塩麹で作る「基本の自家製豆板醤」レシピ

豆板醤を自家製する最大のメリットは、自分好みの豆板醤を“育てられる”こと。
「塩麹」がもつ麹菌がそら豆のタンパク質を分解することで、よりうまみを感じやすくなり、熟成が進むほど深みのある味わいに変化するのだ。

さらに、短い熟成期間で十分にコクが出るよう、塩麹と同じ発酵調味料である「味噌」もいっしょに混ぜ込もう。

■材料 (作りやすい分量)

・そら豆 … 400g (さやを含む)
・塩麹 … 50g
・赤唐辛子(粉末) … 30g
・味噌 … 30g

<塩麹の選び方>
塩麹は加熱処理されていない商品を選ぶ。加熱処理してある塩麹は、酵素の働きが期待できないため。

■作り方(調理時間:20分)

① そら豆はさやから取り出す。

② フライパンに水200ml(分量外)を入れてキッチンペーパーをしき、そら豆を入れて蓋をしたら強火で熱し、蒸気が上がってきたら弱火で20分蒸す。
(※蒸している途中に水がなくなったら50mlほど足して調整する。)

③ 薄皮をむいてボウルに移し、マッシャーで細かくつぶす。

④ 塩麹、赤唐辛子、味噌を加えて混ぜる。

⑤ 煮沸消毒した容器に入れ、冷暗所にひと晩おいたら完成 。

■保存期間

冷蔵庫に入れ、3〜4週間程を目安に食べきる。


自家製豆板醤は多めに作って保存しておけば、麹菌の働きでおいしさが熟成され続ける。特に1週間経ったあたりからおいしさが増すので、保存期間は守りつつ、味わいの変化を楽しんでみてほしい。
続いて、自家製豆板醤を使ったアレンジレシピも合わせて紹介する。

■ビールのお供に最適! 甘辛味に手が止まらなくなる「手羽先の豆板醤甘辛だれ」

炭酸系のお酒と合わせるなら、ピリ辛味のこのアレンジがオススメ!
ハチミツで甘みを出したタレに自家製豆板醤をプラスすることで、コクと辛みが加わり、味に輪郭がでる。
こんがり焼いた手羽先と絡めれば、まるで居酒屋のような本格的な味わいに、手が止まらなくなること間違いなし。

■材料(2人分)

・手羽先 … 6本
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]自家製豆板醤 … 大さじ1/2
・[A]醤油 … 小さじ1
・[A]ハチミツ … 小さじ1
・レモン … 適量
・パクチー … 適量

■作り方(調理時間:20分)

① フライパンを中火で熱し、手羽先の皮目が下になるように入れる。焼き目がついたらひっくり返し 、蓋をして弱火で10分蒸す。


② フライパンにある余分な脂をキッチンペーパーでふき取る。手羽先をフライパンに入れたままAをすべて加える。中火で煮詰め、とろみがついたら全体をからめる。器に盛り、レモン、パクチーを添える。

■刺激的な味わい! カラダの疲れ吹き飛ぶ「豆板醤入りドライカレー」

季節の変わり目でカラダの疲れを感じている人には、ぜひ豆板醤入りドライカレーのレシピを試してほしい。

豆板醤とカレー粉をかけ合わせたこのドライカレーは、食べ進むにつれてカラダがぽかぽか。血行が良くなる実感が湧いてくる。
食べ終えると、火を吹くような辛さを通り抜け、不思議な爽快感を味わえるはずだ。

■材料(2人分)

・ニンニク … 1かけ
・タマネギ … 1個
・ピーマン … 1個
・ニンジン … 1/4本
・パセリ … 適量
・半熟ゆで卵 … 2個
・バター … 5g
・豚挽き肉 … 150g
・自家製豆板醤 … 大さじ1/2
・カレー粉 … 大さじ1
・水 … 200ml
・醤油 … 大さじ1/2
・バター(仕上げ用) … 5g
・塩、コショウ … 適量
・ごはん … 適量

■作り方(調理時間:20分)

① ニンニク、タマネギ、ピーマン、ニンジン、パセリはみじん切りにする。

② フライパンにバター、ニンニク、タマネギを入れて中火で炒める。タマネギが透き通ったら、ピーマン、ニンジン、豚挽き肉を加え、豚挽き肉の色が変わるまで炒める。

③ 自家製豆板醤、カレー粉を加えてさっと炒めたら、水、醤油を加え、水気が少なくなるまで中火のまま10分ほど煮る。

④ 火を止め、仕上げ用のバターを加えて余熱で溶かし、塩、コショウで味を調える。

⑤ 器にごはんを盛り、④をかけ、縦半分に切った半熟ゆで卵を添えてパセリを散らす。



旬を迎えている「そら豆」のおいしさをぎゅっと閉じ込めた、「自家製豆板醤」の作り方を紹介した。
今回紹介したレシピ以外でも、アイデア次第でアレンジは無限に広がる。ピリッとした辛みを効かせたい料理に、ぜひ活用してみてほしい。




【レシピ制作者プロフィール】
管理栄養士・料理研究家 五十嵐ゆかり

グルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。

著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。

Twitter:https://twitter.com/igarashi_yukari
運営レシピサイト グルテンフリーLIFE:https://glutenfree-life.com/
Blog:http://lineblog.me/igarashiyukari/

【執筆・調理・撮影】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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