タイ式焼肉「ムーガタ」とは? 焼肉としゃぶしゃぶを一緒に味わうタイ料理店『ムー トウキョウ』【田町】

2018年09月02日
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タイ式焼肉「ムーガタ」とは? 焼肉としゃぶしゃぶを一緒に味わうタイ料理店『ムー トウキョウ』【田町】
Summary
1.タイ式焼き肉「ムーガタ」は焼き肉としゃぶしゃぶが一度に味わえるハイブリッドな料理!
2.『Muu Tokyo』のシェフはタイ人! 「ムーガタ」のベースとなるスープやソースはシェフ渾身の品
3.単品メニューも本格派! 一人飲みしながらガッツリ食事も◎

焼いて……、しゃぶしゃぶして……、タイ式焼肉「ムーガタ」とは?

『Muu Tokyo(ムー トウキョウ)』は、2018年4月にオープンしたタイ料理店。タイ式焼肉「ムーガタ」をメインにした店ということだが、「ムーガタ」とは、いったいどんな料理なのだろうか?

『ムー トウキョウ』は都営地下鉄三田駅から徒歩2分、JR田町駅から徒歩5分ほどのロケーション。内装は、木目調の壁にハワイ在住の画家ヘザー・ブラウンの絵画が飾られナチュラルな雰囲気だ。

「内装のテーマは“南国”です」と話すのは店長の藤平直基さん(写真上)。

そもそも、タイ式焼肉「ムーガタ」の店をオープンしたのは、店のオーナーが南国好きで、旅行でタイを訪れた際にバンコク郊外にある「ムーガタ」の店に行ったことがきっかけだったという。現地で「ムーガタ」を体験して、「これはおいしい!」とムーガタ専用鍋を買って帰国。藤平さんを含めた仲間たちで鍋を囲み、店を出そうと話が進んだ。

「ムーガタ」はドーム型の鍋(写真上)を使うのが最大の特徴。「ムー」はタイ語で豚、「ガタ」は鍋のこと。ドームの表面で肉を焼き、周辺の溝の部分にスープをはって肉をしゃぶしゃぶしたり野菜を煮たりする。

日本ですでに知られている「タイスキ」や、素焼きの壺で調理する「チムチュム」と並んで、現地で人気の鍋料理のひとつだ。

現地ではビュッフェ式に自由に具材を選んで調理する店舗が多い。バーベキューのように仲間で集まって、レジャー感覚で楽しまれている。

「ムーガタ」を体験しよう! 国産ブランド豚を自分の好みで自由に調理する楽しさ

『ムー トウキョウ』のムーガタは、基本のセットが2種類。今回は「ムーガタスタートセット スタンダード」(写真下・2人前)を用意していただいた。

セット内容は、群馬県産の赤城豚の肩ロースとバラ肉、モヤシ、豆苗、緑豆春雨。

ムーガタの鍋をコンロにセットして、ベースとなるスープを注ぎ入れ、野菜や春雨を煮つつ、ドームの上で豚の脂を溶かす。

脂が溶けたら肉を焼く。スープで肉を軽く湯がいて、しゃぶしゃぶにしてもOK!

藤平さんは「赤城豚は脂に甘みがあります。その上とても肉が柔らかいんです。脂の多いバラは焼いて、肩ロース肉はしゃぶしゃぶにして食べるとおいしいですよ」とすすめる。

焼くか、しゃぶしゃぶにするか。食べながら自分の好みで調理法を選べるのが「ムーガタ」ならではの楽しさだ!

4種のソースと、あっさりしながら味わい深いスープはタイ人シェフ渾身の品!

焼き上がった、またはしゃぶしゃぶした肉と野菜は、『ムー トウキョウ』自慢の4種のオリジナルソースをつけて食べる。

ソースは、和風テイストのかつおだし+ナンプラー(写真上・上)、爽やかな辛みのトウガラシ+ニンニク+パクチー+ナンプラー(同・下)、シェフオリジナルのスイートチリソース+ゴマ+ニンニクのチリソース(同・左)、タマリンドを使った甘辛いソース(同・右)の4種類。

これに、各テーブルに置いてあるタイ定番の調味料(砂糖、トウガラシ入りナンプラー、トウガラシ入りビネガー、タイのチリパウダーなど)を合わせ混ぜて、好みの味に仕上げる。

「タマリンドのソースとスイートチリソースを混ぜて、そこにトウガラシ入りビネガーを少しと、かなり多めのチリパウダーをまぶしてみてください。これが、今一押しの味です」と藤平さん。甘さと辛さ、酸味のある配合で、コク深い味わい。これが豚バラの甘い脂身と、シャキシャキでさっぱりした豆苗・モヤシによく合う。

一見すると脇役のようだが、この「ムーガタ」の陰の主役とも言えるのがスープ。「肉や野菜を調理した後に、スープをレンゲですくってそのまま飲まれるお客様が多いんです。このスープは人気がありますね」と藤平さん。

『ムー トウキョウ』の厨房に立つのは、タイ人のシェフ、チャイさん。スープは、シェフ渾身の品だ。

豚の背骨と鶏肉、香味野菜を、最初は強火で煮立たせ、すぐに弱火にしてじっくりと煮込む。そのため、濁りのない澄んだスープになっている。隠し味は、パクチーの根。スープを味わった時にほんのり感じる独特の香りやうまみは、このパクチーの根からきているようだ。

「ムーガタスタートセット」のもう一方の「ミックス」は、赤城豚のバラ、肩ロースに加えて、ロース肉と豚トロ、それにエビもついてくるので、さまざまな部位を試したり海鮮も味わいたい方はこちらをオーダーしてみるのもいい。

単品料理は本場タイのレシピで!麺類・ご飯ものを食べながらの1人飲みも

単品料理も充実している。「ムーガタ」と一緒にぜひ味わいたいのは、「ソムタム(シャキシャキ青パパイヤのピリ辛サラダ)」(写真上)。

「ソムタム」はタイ料理の中でもスタンダードなメニューで、タイ東北部やラオスが発祥の地とされる、細切りのパパイヤのサラダだ。

同店のソムタムは少し黒っぽい色合い。これは「パラー」という、ナンプラーとはまた別の、魚を発酵させたタレを使っているため。シェフのチャイさんはタイ東北部カラシン県出身で、シェフのふるさとの味を、日本流にアレンジせずにそのまま提供している。

ライムやレモンの柑橘の爽やかさと酸味、パパイヤ、インゲンの食感が心地よく、特に暑い日に食べたくなるひと皿だ。

カニやエビのカレー炒め「プーニムパッポンカリー(人気NO.1選べる玉子のカレー炒め【エビ、ソフトシェルシーフード】)」(写真上)も絶品。カリカリに揚げられた殻付きのソフトシェルクラブと、ふんわり卵とカレーの風味がよく合う。チャイさんによると、卵にミルクを入れてマイルドに仕上げているとか。

「カオラーガパオガイ(鶏肉と彩り野菜のバジル炒めご飯 onthe 目玉焼き)」(写真上)は、ランチでもディナーでも人気のメニュー。これもシェフ肝入りで、藤平さんは「オープン当初はタイ現地の味に忠実にトウガラシをもっと入れていたんですが、さすがに辛すぎるという声があって、今は控えめにしています」と言う。もちろんオーダーがあれば、トウガラシ多めの「本気のやつ」を提供することも可能だそう。

『ムー トウキョウ』では、ぜひ「ムーガタ」を体験してほしいが、「うちは、1人で立ち寄られるお客様も大事にしています。お仕事帰りにしっかりとご飯を食べて、タイのシンハービールを1杯飲んで、というご利用も歓迎です」と藤平さん。ソムリエ資格を持つ藤平さんが選んだオーガニックワインも取り揃え、ワインと本格タイ料理のマリアージュも堪能できる。

まずは仲間でワイワイ、自分好みに肉を調理できる新感覚のタイ式焼肉「ムーガタ」を楽しみたい! そして本格タイ料理のひと皿を肴に1人飲みできるのもこちらの店の良さ。さまざまなシーンでタイ本場の味を満喫しよう。

【メニュー】
▼ムーガタ 
・スタートセット
スタンダード(豚肉2種、野菜、春雨) 1人前980円
ミックス(豚肉4種、エビ、野菜、春雨) 1人前1,380円
・追加メニュー
ロース肉、ばら肉、肩ロース 各630円
大山鶏特選モモ肉 490円
厚切りラム肉 580円
パクチー 300円
〆の一品 フォー、雑炊 各350円
▼単品メニュー
シャキシャキ青パパイヤのピリ辛サラダ(ソムタム) 580円
人気NO.1選べる玉子のカレー炒め(プーニムパッポンカリー) 980円 
鶏肉と彩り野菜のバジル炒め御飯onthe目玉焼き(カオラーガパオガイ) 880円
▼ドリンク
タイビール シンハー(瓶) 580円
オーガニックワイン グラス 550円~
※価格は税別

Muu Tokyo(ムー トウキョウ)

住所
〒108-0014 東京都港区芝4-13-13 西島ビル1F・2F
電話番号
03-3451-5722
営業時間
11:30~15:00、17:00~23:00
定休日
不定休
公式サイト
https://www.facebook.com/Muu-Tokyo-2012337319021162/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。