「ちょい飲み」も「超食べ」も楽しい! 渋谷センター街『兆楽』は餃子6個200円のスゴ中華

餃子で巡る世界の旅in東京 #35

2018年09月12日
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「ちょい飲み」も「超食べ」も楽しい! 渋谷センター街『兆楽』は餃子6個200円のスゴ中華
Summary
1.若者の街・渋谷の中心地に古き良き時代の町中華『兆楽』がある!
2.餃子やシューマイはシンプルな味わい! しかもお手頃価格
3.看板メニューの「ルース」とは? もうひとつのおすすめは「ルース焼きそば」!

どうも料理芸人のクック井上。です!

渋カジ・チーマー・ヤマンバ・イベサー・ガングロ・ギャル・ギャル男…などなど、ありとあらゆる若者文化を生み出してきた、東京・渋谷。『SHIBUYA 109』をはじめ、ファッションビルがひしめき合い、ハロウィンや年越し、サッカーW杯日本代表の試合当日などには、多くの若者がスクランブル交差点に集まります。

現在、渋谷はとんでもないスピードで街の再開発中! 「あれ、あのビルは?」「駅の入り口、ここにもできたの?」「こっちでも道路工事してる!」と、驚く事ばかりの渋谷は、若者の街から大人の街へと少しずつ変貌を遂げている最中で、2030年頃までは、まだまだ街は変わっていくそうです。

そんな渋谷にあって、これまでもそうであったように、これからも渋谷の人たちの胃袋を満たし続けて欲しい、古き良き町中華があります。

やってきたのはコチラ! JR渋谷駅から徒歩約7分、渋谷警察署宇田川交番のすぐ真裏にある町中華『兆楽(ちょうらく)』。渋谷に2店舗あって、もう1店舗は、京王井の頭線・渋谷駅と『SHIBUYA 109』の間辺りにあります。

どちらの店舗も、朝から深夜まで、お客さんが途切れることが無いほど人気のお店ですが、多くのお客さんがオーダーするメニューがあります。それが焼き餃子。
それには理由があります。そのお値段、驚愕の200円(6個入り)!!

だ、だ、大丈夫でしょうか!? ただいま、平成30年ですよー! 来年は平成じゃなくなるんですよー。なのに、圧倒的激安昭和価格。圧倒的に感謝申し上げます。

それではご案内しましょう、渋谷のど真ん中に生きる“昭和”へ。

渋谷一幸せな200円に違いない! 渋谷の町中華『兆楽』の餃子

社員さんにお店の創業年をお伺いしたところ、正確な年は現在の社員さんには不明とのお話ですが、大体40年以上は経っているとの事。1970年代にオープンした事は間違いなさそうです。

『ファッションコミュニティ109』(現『SHIBUYA 109』)のオープンが1979年(昭和54年)4月ですから、まだ109ができあがる前ということになります。今ほど、渋谷が「若者の街」ではなかった頃ですね。

▲カウンターから見える厨房の様子

店内は、厨房を囲むコの字型のカウンターと、4人がけのテーブル席が2卓。カウンターからは、リズムよく野菜を刻み、小気味よく鍋を振る料理人さんの姿を見ることができます。俄然、そそります!

一方、壁にはどれを頼めばいいか迷ってしまう、おいしそうなメニューがたくさん。しかし、まずは当コラムのメインディッシュの餃子からいただきましょう! 『兆楽』の6個200円の餃子を!

「でも、その安さじゃ、業務用冷凍餃子じゃない?」

って? とんでもない。ご覧あれドーン!

見よ、整然としながらも、この暖かみのある餃子のフォルムを。餡はもちろん手作り、包む工程も毎朝お店で手作業。なのに、渋谷のド真ん中で、この価格ですよ。スーパーのお総菜売り場よりも安いって、どういうことですか? 安価なのに、愛情込めて手間ひまかけて作られた餃子、恐れ入りました!

焼いている風景をとらせて頂きました。

鉄製の極厚鉄板で…

しっかり焼き上げれば…

くぅー、なんじゃこりゃ! 『兆楽』の特製餃子に、「美しい焼き餃子オブザイヤー」を授与したい! せっかくなので、カリッと焼きたてのうちに、ビール片手にガブりと頬張りましょう!

ひだ部分の噛みごたえで感じる、しっかり目の上質な皮。そして、カリッと香ばしい焼き目。そこから、口当たりが軽やかな餡がお目見えです。軽やかさは、切り方とその配合に秘密あり。具材のキャベツとニラはしっかりと細かく刻まれていて、そこにしつこくない量の豚挽き肉が練り込まれています。加えて、ビールに丁度合うニンニクの香りがふわ~っと漂います。

下味はあっさり目ながら、そのままで食べてもちゃんと成立。ですが、ビールやご飯を豪快にいきたいなら、酢が多めの酢醤油&ラー油でいただきましょう。

具材や味付けはシンプルながらも、餡も包みも手間ひまかけた餃子は、何個でもパクパクいけちゃう美味さ。町中華として完璧な仕上がりの餃子です。

▲餃子のお供にビールを!

値段が安いからってだけじゃなく、クセが無い&ホッとする味わいに魅了されて、僕はいつも3皿はいっちゃいます。くぅ~、餃子もビールも止まらない! 舌もお腹も財布も幸せだ!

こりゃ、渋谷一幸せな200円に違いない!

渋谷の街で“せんほろ”ができちゃう安さ!

さて続いて、紹介するのは「シューマイ」! なんとこちらも5個280円の圧倒的激安昭和価格。

餡の具材は、タマネギと挽き肉のみと超シンプル。それを、軽い口当たりの薄い皮で包んでいます。

肉々しくてジューシーというより、スナック感覚のシューマイ。ちょっとお醤油、そこに、鼻がツンとするくらい多めのからしをつけて、涙が出そうになりながら味わいましょう。合間に飲むビールがたまりません。

餃子は200円+シューマイは280円+ビールは550円=3品頼んでも計1,030円也!!
千円でベロベロに酔っぱらう“せんべろ”ではないですが、ほろ酔い程度の“せんほろ”はできちゃいますね。そんな使い方がオススメの『兆楽』ですが、ここは若者の街・渋谷。食べ盛りの若者たちのお腹を満たす、がっつりメニューも豊富に揃えています!

『兆楽』の看板メニューといえば、「ルース」シリーズ!

がっつり食べたい時にオススメしたいのが、『兆楽』のオリジナルメニュー“ルース”シリーズです。

「“ルース”って何?」

青椒肉絲(チンジャオロース)の“肉絲(ロース=ルース)”の部分のことで、お肉を細く切ったものを指します。

そんなルースシリーズで、よく出るのが「ルースチャーハン」だそう。『兆楽』の中で、餃子と並んで1,2を争う人気のメニューです。他にも「ルース春雨ライス」「ルースラーメン」などがあるのですが、僕の一番のお気に入りは、断然「ルース焼きそば」!

「ルース焼きそば」は、焼きそばにチンジャオロース的な餡がかかった料理。麺を片面だけカリっと香ばしく焼いた硬い部分と、逆のやわらかい部分との食感のコントラストが楽しめます。そこに、脳天をつけ抜ける程、甘辛美味しい餡が絡んで、思わず笑顔がこぼれちゃいます。

他のお店には無い、オリジナルの変化球メニューなのに、友人を連れて行くと、不思議とみんな「初めてなのに懐かしい!」と目が丸くなる一品です。

ちなみに「ルースチャーハン」にはピーマンは入っていないのですが、「ルース焼きそば」にはピーマンが使われています。すでに具材が入っているチャーハンには邪魔になるピーマンですが、具材が入っていない焼きそばには、その独特の香りと苦み、そして食感がアクセントとして必要不可欠。見た目としても、彩りが◎です。

そして、複数人で訪店した際には、人気の「ルースチャーハン」のオーダーも必須! みんなでシェアして、ぜひ“ルース”の食べ比べをしてみてください。

いやー、満足満足! 『兆楽』のポイントは、ちょい飲みにも利用できるし、ガッツリ食事をすることもできるところ。だからシーンによっても、昼でも夜でも時間帯によって、あらゆる使い方ができます。

『兆楽』の営業時間は、11:30~翌4:00。業界的に言うと“28時”まで開いているので、近くにある、某公共放送で深夜まで編集作業をするスタッフさんにも愛されているようです。また、遅くまで飲んだくれたサラリーマン、クラブ帰りの若者、渋谷の夜を楽しんだ外国人観光客など、始発近くまで客足が絶えることはありません。

お昼に「超食べ」、おやつに「ちょい食べ」。
夜に「ちょい食べ」or「超食べ」。
夜中に「ちょい飲み」or「超飲み」。

色んな時間帯、色んなシーンで、渋谷の昭和を味わってください。

合言葉は「ちょい飲み&ちょい食べに『兆楽』! 超飲み&超食べに『兆楽』!」

【メニュー】
特製餃子 200円
シューマイ 280円
ルース焼きそば 750円
ルースチャーハン 780円
ビール 550円
※価格は税込

兆楽 (ちょうらく)

住所
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-5
電話番号
03-3461-6400
営業時間
11:30~翌4:00
定休日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/bg89trfr0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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森一起
ライター/作詞家/ミュージシャン