ビター&濃厚なチョコレートドリンク「ビチェリン」とは? イタリアの超老舗カフェが日本初進出!

2018年09月21日
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ビター&濃厚なチョコレートドリンク「ビチェリン」とは? イタリアの超老舗カフェが日本初進出!
Summary
1.1763年創業! イタリア・トリノの観光スポットにもなっている老舗カフェ『ビチェリン』が日本初進出
2.店名を冠した看板ドリンク「ビチェリン」はビターで濃厚! イタリアのセレブリティに愛された逸品
3.焼き菓子「バーチ・ディ・ダーマ」は手土産として大人気! 支持されるのには理由があった

文豪も愛した! トリノの老舗カフェ『ビチェリン』が日本に上陸

イタリア北部・ピエモンテ州の州都トリノで最古と言われる老舗カフェ『ビチェリン』が2018年6月、日本に初上陸した。『ビチェリン』が海外に支店をもつのは初めてのこと。

『ビチェリン』のトリノ本店は創業1763年。なんと255年の歴史を誇る。こちらのカフェにはかつて、イタリア初代首相カブール、哲学者ニーチェ、文豪ヘミングウェイやアレクサンドル・デュマ・ペール、作曲家のプッチーニなど、そうそうたる著名人が通い詰めたという。プッチーニはオペラ『ラ・ボエーム』の作中に、この『ビチェリン』をモデルにしたカフェを登場させているとか。

こんな超老舗カフェが、なぜ日本に進出することになったのだろうか。『ビチェリン』の国内店舗を運営するビチェリン・アジアパシフィックアンドミドルイースト株式会社・取締役執行役員の榊慎治さんは「『ビチェリン』の歴史とブランド、それに看板ドリンク“ビチェリン”に惚れこんで、会社の代表が何度も直々にトリノに通い、お願いしたんです」と話す。

『ビチェリン』は日本国内で、「新宿髙島屋」、羽田空港第2旅客ターミナル(物販のみ)、「名古屋ミッドランドスクエア」、そして「東京芸術劇場」内の4店舗を同時にオープン。表参道にはコラボカフェを展開している。

今回取材に訪れたのは東京・池袋にある「東京芸術劇場」内の店舗(写真上)。店内は天井高4ⅿの開放感のある空間で、120名(立食時)までのパーティーにも対応できるほどの広さ。カフェとはいえ、テーブルには白いクロスが敷かれ高級感が漂う。

店内の一角には、トリノ本店の写真や、『ビチェリン』に通った著名人たちの写真が飾られ、店の歴史を感じさせる。

イタリアのセレブリティに愛されるチョコレートドリンク「ビチェリン」

『ビチェリン』の看板メニューは、店名を冠したチョコレートドリンク「ビチェリン」(写真上)。「ビチェリン」とは、トリノの方言で“小さなグラス”を意味する言葉。イタリア本店から取り寄せた特別なカカオパウダーを使ったホットチョコレートと、コーヒー、生クリームが美しい層をなし、脚付きの小さなグラスに注がれている。その製法は門外不出だ。

「ビチェリン」は、スプーンで混ぜたりせずにグラスをそのまま口に運ぶ。ひと口飲めば、グラスではきれいに層をなしているホットチョコレートとコーヒー、生クリームが見事にミックスされて口の中で調和するから不思議。

生クリームは冷たい状態で提供し、ホイップし過ぎず、緩すぎず、グラスの中でホットチョコレートとコーヒーとの温かい層と混ざることなく、そして、口の中に入れた時にはそれらが上手く混ざり合うように絶妙に調整されている。甘さはかなり控えめ。ココアの風味と苦み、コーヒーのコクと酸味を、なめらかなクリームがまとめ上げる。

「ビチェリン」は、ヘミングウェイが「世界で残すべき100の物」の1つに選んだとも言われ、今では地元トリノの名物になっている。榊さんは、「ビチェリンは、カカオやコーヒーのカフェインがきいた強壮剤とも言えます。哲学者や文豪が好んで飲んでいたというのは、頭がさえて仕事がはかどる飲み物だったからかもしれません」と言う。確かに、ビターでコクのある味わいは、目が覚めるようなインパクトがある。

オリジナルのケーキ類も充実! おすすめはイチゴのショートケーキ「ミモザ」

日本国内店舗オリジナルのケーキ類は種類も豊富。季節によってラインナップが変わる。

取材日にショーケースに並んでいたのは、濃厚なチョコレートの味わいが楽しめる「チョコレートケーキ」、イチゴとカスタードをサクサクのタルトに盛りつけた「フラゴラ」、洋酒の香りのクリームとマロングラッセの「モンブラン」など。

どれにしようか迷ってしまった時には、「ミモザ」(写真上)がおすすめ。「ミモザ」はイチゴのショートケーキだが、一般的なものとはスタイルが異なり、たっぷりのフレッシュなイチゴとさっぱりした生クリーム、カスタードクリームを、小さく切ったふわふわのスポンジで包んでいる。

スポンジとクリームが層をなしているケーキに比べてイチゴのボリューム感があり、スポンジの軽さを楽しめる。この「ミモザ」をクマの形にデザインしたホールケーキ「白くまミモザ」は、記念日用に大人気だ(要予約)。

ケーキは重いな、という時には「季節のフルーツのプチタルト」(写真上)を。サクサクと香ばしくバターの豊かな風味を感じるタルトに、生クリームとカスタードを合わせたクリームと季節の果物が盛られる。この日は、イチゴ、ブルーベリー、マンゴーなどのタルトがあった。

じっくりティータイムを楽しみたい時には「アフタヌーンティースタンド」を!

軽い食事もかねてのんびりお茶を楽しみたい時には「アフタヌーンティースタンド」(写真下・写真は2人前/平日限定メニュー。土日祝は要予約・提供内容に変更あり)を。サンドイッチ、ケーキ2種、焼き菓子、チョコレートと、飲み物のセットだ。

イタリアルーツの店らしく、下段のサンドイッチは「パニーノ」。モルタデッラハムとチェダーチーズ、粒マスタードをフォカッチャで挟んでグリルしてあり、食べごたえは抜群。

中段のケーキ2種はお店のセレクトになるが、この日はイチゴのタルト「フラゴラ」と、モモの果肉たっぷりの「モモのショートケーキ」。そして、上段にはヘーゼルナッツのペーストが入ったチョコレート「ジャンドゥーヤ」と、手土産品としても人気の焼き菓子「バーチ・ディ・ダーマ」が盛りつけられている。

ドリンクは、コーヒー、カプチーノ、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーなどから選ぶことができ、90分間はお代わり自由なのがうれしい。

ほかに、パニーノ単品やラザニアなどの食事メニューも充実。ランチやディナー時にも利用できる。

『ビチェリン』の「バーチ・ディ・ダーマ」が手土産として選ばれるのには理由があった!

『ビチェリン』ではケーキ類も持ち帰りできるが、テイクアウトでとりわけ人気なのが、焼き菓子「バーチ・ディ・ダーマ」だ。

「バーチ・ディ・ダーマ」(写真上)は、イタリアの伝統的な焼き菓子。アーモンドパウダーがたっぷり入ったサクサクのクッキーに、クリームがサンドしてある。

こちらの「バーチ・ディ・ダーマ」は3種の詰め合わせ。プレーン生地のクッキーには、チョコレートクリーム。エスプレッソ味のクッキーにはカカオの苦みのきいたチョコレートクリーム。抹茶味のクッキーには抹茶クリームが挟んである。抹茶の「バーチ・ディ・ダーマ」には、伊勢神宮にお茶を納めている老舗『芳翠園』の茶葉を使用するこだわりようだ。

この商品、2015年に開催された「ミラノ国際博覧会」の日本館で振る舞われたり、2016年の「G7伊勢志摩サミット」のコーヒーブレイクで提供されたりと、おいしさには定評がある。

ぐるなびが主催する「こちら秘書室」公認・接待の手土産セレクションでも、2015年、2017年、2018年に特選を受賞。ビジネスや接待での手土産に最適だとのお墨付きを得ているのだが、その評価の裏には、焼き菓子のおいしさだけにとどまらず、お土産の贈り主と受け取り手の立場に立った工夫が隠されている。

榊さんによると、工夫の1つは箱。簡易な折り箱ではなく、しっかりした貼り箱を採用することで、受け取り手にきちんとした印象を持ってもらえるように考えた。さらに、受け取り手の年齢層を選ばないシックな色味・デザインの紙袋を準備。紙袋は、商品をタテに2箱まで入れられて、しかも持ち運びやすいようマチの広すぎないサイズ感に。商品そのものも、軽過ぎず重過ぎず、ちょうどいい重量に調整。……と、手土産を渡して、相手が持ち帰るところまで緻密に配慮して開発されているのだ。

サービスも老舗ならでは、落ち着いた時間を過ごせる空間に

『ビチェリン』では、メニューだけでなくサービスにもこだわりを持っている。スタッフの山﨑哲彦さん(写真上)は航空会社でパーサーを務めた経験があり、接客のベテラン。老舗カフェらしい落ち着いたもてなしを提供したいという『ビチェリン』運営スタッフからオファーを受けた。

「店舗は劇場内にあるので、観劇前後にご利用されるお客様も多いです。ゆったりした空間でおくつろぎいただき、お芝居の感想など、お話を楽しんでいただけたらと思います」と山﨑さん。

イタリアのセレブに今なお愛され続ける老舗カフェ。気の置けない仲間やカップルで、または1人で静かにくつろぎたい時にも、偉人たちが過ごした時間に思いを馳せながらティータイムを楽しみたい。

【メニュー】
ビチェリン 980円
カフェアメリカーノ 800円
エスプレッソ 600円
ケーキ各種 800円~
ケーキセット 1,500円(プラス200円で、ドリンクをビチェリンに変更可)
プチタルト 300円~
アフタヌーンティースタンド 3,240円
バーチ・ディ・ダーマ 6個入り1,620円/15個入り3,974円/25個入り5,400円
※価格は税込

ビチェリン メトロポリタンシアター

住所
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場2階
電話番号
03-3981-0808
営業時間
11:00~20:00
定休日
不定休
公式サイト
http://www.bicerin.co.jp/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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松本玲子
ライター/音楽家/ナレーター