【食べ比べレシピ】どの「煮卵」が好み? 卵黄とろ~りな半熟煮卵を3種類の味付けで調理してみた

2018年10月13日
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【食べ比べレシピ】どの「煮卵」が好み? 卵黄とろ~りな半熟煮卵を3種類の味付けで調理してみた
Summary
1.定番人気メニューをおいしく作ろう!「半熟煮卵」の作り方
2.卵をちょうどいい半熟にする方法や調味料の配合など、煮卵がおいしくできるポイントを伝授
3.味は「醬油」「めんつゆ」「鶏ガラスープ」の3種。あなたの好みはどれ!?

おつまみ、ラーメンのトッピングなど、あるとうれしい一品の「煮卵」。手軽に作れる定番メニューなだけに「もっとおいしく煮卵を作るには、なにかいいコツがあるかな?」そう思ってレシピを調べる人も多いのでは。

おいしい煮卵を作るには3つのポイントがある。

《3つのポイント》
1.卵の茹で加減。白身がやわらかで、黄身はとろっとした半熟の状態に仕上げるための茹で時間は、7分。
2.味付けの濃さ。濃すぎず、薄すぎずの調味料のバランスが卵のおいしさを引き立たせる。
3.漬け時間。冷蔵庫でひと晩漬けることで白身に味をしっかり染み込ませる。

これらのポイントをおさえて、今回はたれから作る醤油味、簡単重視のめんつゆ味(グッとおいしくなる小ワザあり)、鶏ガラスープ味、の3つのバリエーションを作って食べ比べをしてみた。

上手な半熟卵の作り方として、「醬油味」バージョンを手順画像付きで詳しく説明する。
では、さっそくレシピを見ていこう!

■おいしい味付けのポイントは仕上げのカツオ節!「基本の煮卵・醬油味」

まずは定番の醬油だれで味付けする煮卵を紹介しよう。最大においしく味付けするポイントは、仕上げのカツオ節だ。

昆布のグルタミン酸とカツオ節のイノシン酸のうま味成分が合わさると相乗効果でおいしさがアップ。甘みは、砂糖にみりんを合わせることで複雑になり、味わいに深みが生まれる。

■材料(作りやすい分量)

・卵 … 5~6個
・[A]水 …120ml
・[A]醤油 … 大さじ4
・[A]みりん … 大さじ2
・[A]酒 … 大さじ1
・[A]砂糖 … 大さじ1
・[A]昆布 … 10cm
・カツオ節 … 1g

■作り方(調理時間:15分  ※冷ます時間、冷蔵庫にひと晩おく時間は除く)

① 沸騰したお湯に卵を入れ、お湯の表面が軽く波打つぐらいの火加減で7分茹でる。

《ポイント》
上記の火加減で卵を7分茹でることで、白身は柔らかく、黄身は半熟に仕上がる。

② 氷水に入れ、粗熱がとれたら殻をむく。

③ 小鍋にAを入れて混ぜたら強火で熱し、沸騰したらすぐ火を止めて冷ます。

④ 保存袋に②と③を入れ、カツオ節を加えて混ぜ、袋の中の空気を抜いた状態で口を閉じ、冷蔵庫にひと晩(8時間程度)おく。

■簡単に味が決まる!「お手軽煮卵・めんつゆ味」

次に、めんつゆで簡単に味付けができる煮卵を紹介しよう。めんつゆと水のみでできるが、さらにおいしく仕上げるためにオススメしたいのが、すりおろしたニンニクとショウガ。チューブではなく、フレッシュなものをすりおろして使用すると格段に香りよく仕上がる。ゴマ油の風味をプラスするのもさらに風味豊かに仕上げるポイントだ。

■材料(作りやすい分量)

・卵 … 5~6個
・ニンニク … 1かけ
・ショウガ … 1かけ
・[A]めんつゆ(3倍濃縮) … 150ml
・[A]水 … 大さじ6
・[A]ゴマ油 … 大さじ1

■作り方(調理時間:15分 ※冷ます時間、冷蔵庫にひと晩おく時間は除く)

① 沸騰したお湯に卵を入れる。お湯の表面が軽く波打つぐらいの火加減で7分茹でたら氷水に入れ、粗熱がとれたら殻をむく。ニンニク、ショウガは皮をむいてすりおろす。

② 保存袋に①、A、ニンニクとショウガを入れ、袋の中の空気を抜いた状態で口を閉じ、冷蔵庫にひと晩(8時間程度)おく。


■鶏ガラのうまみが卵のおいしさを引き立てる「白い煮卵・鶏ガラスープ味」

最後に、鶏ガラスープの煮卵を紹介しよう。煮卵は、塩味のスープに漬けてもなかなかおいしい。鶏ガラスープの素だけで味付けしようとすると味が薄くなってしまうため、塩を加えるのがおいしく仕上げるポイントだ。すりおろしたニンニクとコショウを入れると香りと刺激が加わって風味豊かに仕上がる。

■材料(作りやすい分量)

・卵 … 5~6個
・ニンニク … 1かけ
・[A]水 … 200ml
・[A]鶏ガラスープの素 … 小さじ2
・[A]塩 … 6g
・[A]コショウ … 小さじ1/6
・[A]ゴマ油 … 大さじ1

■作り方(調理時間:15分 ※冷ます時間、冷蔵庫にひと晩おく時間は除く)

① 沸騰したお湯に卵を入れる。お湯の表面が軽く波打つぐらいの火加減で7分茹でたら氷水に入れ、粗熱がとれたら殻をむく。ニンニクは皮をむいてすりおろす。

② ポリ袋にAを入れてよく混ぜ、①を加えて袋の中の空気を抜いた状態で口を閉じ、冷蔵庫にひと晩(8時間程度)おく。

■保存期間(賞味期限)
煮卵は、いずれも完成後2日を目安に食べ切り、余ったたれをリメイクする場合は3日以内に使い切ろう。

■お弁当のおかずの場合
固ゆで(10~12分程)にしてたれに漬け込む、がオススメ。

■余ったたれの活用

余ったたれはいずれも、料理の味付けとしてリメイクできる。スープや照り焼き、煮物など、加熱調理する料理に使用するのがおすすめだ。

さて、3種類できたところで食べ比べてみよう。
「基本の煮卵・醬油味」は、昆布とカツオ節のうまみ、香りが楽しめ、やさしく上品な仕上がり。
「お手軽煮卵・めんつゆ味」は、調味料の細かい計量がなく手間いらず。ニンニクとショウガ入りで食べごたえがアップしている。白身の色付けは、めんつゆ味の方が濃く付きやすいようだ。
「白い煮卵・鶏ガラスープ味」は、塩味がほどよく効いていて、ニンニクとコショウのパンチも心地よい。

人気の煮卵をおいしく、しかも3種類の味バリエーションで作るレシピを紹介した。
あなたが一番おいしいと思うのはどれだろう? 卵を茹でる工程は同じなので、異なるたれで漬け込んで味の違いを楽しんでほしい。

【レシピ制作者プロフィール】
管理栄養士・料理研究家 五十嵐ゆかり

「楽うまヘルシーな時短ごはん」をモットーに、心とカラダにやさしい時短レシピを提案。
忙しい平日は時短でおいしく、時間のある休日はちょっと丁寧に、を心がけた暮らしに役立つレシピ開発をしている。

食材2つの組み合わせで栄養素を効果的にとるレシピを提案し、食品企業や各媒体にレシピ提供をしている。著書に『食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖』や『発酵いらずのちぎりパン』、『塩レモンでつくる基本のおかず』など。

食のクリエイティブディレクターとして、SNS拡散400,000以上の実績をもつ食のコンテンツマーケティング企画制作会社フードクリエイティブファクトリーでは、年間1,000を超えるレシピや食の企画をディレクションしWEB媒体や食品企業に提供。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、動画制作、テレビ出演、イベント出演、インフォマーシャル出演、講演、料理教室、食品企業のレシピサイト制作やホームページ制作のディレクションなど、多方面で活動中。

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【調理・撮影】
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「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
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