全米一と評されたケーキは絶品！ 甘党3兄弟がはじめたアットホームなケーキ屋がNYで瞬く間に人気に

『LITTLE CUPCAKE BAKESHOP（リトル・カップケーキ・ベークショップ）』は、ニューヨーク市ブルックリンで生まれ育ったイタリア系アメリカ人のロブグリオ3兄弟が始めた家族経営のケーキ屋さんだ。

▲ブルックリン店外観

祖母や母親が焼く甘いペストリーを食べて育った彼らが、「こういうカフェが近所にあったらいいな」と思い、2005年にブルックリンに1号店をオープンしたという。その10年後、『リトル・カップケーキ・ベークショップ』のカップケーキとチョコレートケーキは、著名なグルメフード雑誌の『FOOD＆WINE（フード・アンド・ワイン）』誌にそれぞれ「全米一」のひとつに選ばれる快挙を成し遂げた。店舗数は現在、ブルックリン区内に2店舗、マンハッタン区内（ノリータ地区）に1店舗を構えるまでになっている。

『FOOD＆WINE』誌に「全米一のチョコレートケーキ」のひとつと評価された「ブルックリン・ブラックアウト・ケーキ」（写真上）は、州外から買いに来るお客もいる有名なチョコレートケーキとなり、毎日売り切れるという。

「ブラックアウト」（停電）の名前の通り真っ黒なケーキで、しっとりしたチョコレートのスポンジの上に、チョコレートガナッシュとチョコレートバタークリームがたっぷりのっている。2種類のアイシングを使っているので、かなり濃厚な味だ。こちらのカップケーキバージョンもあり、同様に人気が高い。

「カップケーキ」（写真上）はバニラやチョコレート、ピーナッツバター、キャロットなどの定番フレーバーに加え、秋限定の「パンプキンスパイス」のカップケーキがある。グルテンフリーやビーガン対応のカップケーキもある。

お薦めは、フリーズドライのイチゴをケーキとクランブルに使った「ストロベリーカップケーキ」（写真上）。フリーズドライだからか、イチゴのうまみが凝縮されている。

『リトル・カップケーキ・ベークショップ』はカップケーキ屋でありながら、ホールケーキ、アイスクリーム、チョコチップクッキーなど、品揃えが幅広いことも繁盛している理由のひとつだろう。

「チーズケーキ」（写真上・左）も人気が高く、プレーンのほかブルーベリーやラズベリー、ホワイトチョコレート入りなど6種類もあり、それに加えてビーガンのチーズケーキもある。
アイスクリーム（写真上・右）は「マダガスカルバニラビーン」や「ストロベリーマスカルポーネ」などがあり、「ブルックリン・ブラックアウト」のアイスクリームバージョンもある。「キーライムパイ」は、夏限定のフレーバーだ。

マンハッタンの店は、ダウンタウンのノリータ地区にある。可愛らしい内装で、天井は花を型押しし、真っ白にペイント。透明クリスタルのシャンデリアが3つ、天井から吊り下げられている。壁はミントグリーン、ケーキを入れる箱はピンク、床は白と黒のハーレクインチェックと、ガーリーな雰囲気だ。そこに、意外にも男性客が多くやってくる。

グランジとロックが混ざったファッションの若い男性、ヒップホップ風の若い男性もいれば、仕事をしながらチョコレートケーキを食べているプレッピースタイルの男性もいる。『リトル・カップケーキ・ベークショップ』には、俳優のレオナルド・ディカプリオやリーアム・ニーソンなどの男性セレブも来たことがあるという。

女性も、ジム帰りという感じの服装、あるいはウエストを絞ったワンピースを着たスレンダーな女性が目立つ。甘いものを食べながらしっかりエクササイズしてボディメンテナンスをしているのが、「イケてるニューヨーカー」ということなのだろう。16席程度の店内には絶えずお客がやってきて、座れないのであきらめて帰るお客も少なくない。人気はまだまだ続きそうだ。


【メニュー】
Brooklyn Blackout cake（ブルックリン・ブラックアウト）　$49.00（7インチ）、＄69.00（9インチ）、＄7.75（1切れ）
Cupcakes （カップケーキ）　＄4.25
Cheesecakes（チーズケーキ）　$40.00（9インチ）、＄7.75（ミニサイズ）、＄8.00（グルテンフリー・ビーガンのミニサイズ）