切り方・炒め方で段違いのおいしさに!いつもの材料で驚くほどおいしい「チンジャオロース」の簡単レシピ

2019年03月16日
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切り方・炒め方で段違いのおいしさに!いつもの材料で驚くほどおいしい「チンジャオロース」の簡単レシピ
Summary
1.5つのポイントを押さえれば、いつものチンジャオロースがプロの味に!
2.火加減は「強火」をキープ! 短時間で火を通そう
3.豚肉と野菜は別々に炒め、最後に合わせる

ご家庭でも作りやすい中華料理「チンジャオロース」。少ない材料を短時間炒めるだけの手軽さから、献立のレパートリーに入れている人も多いのでは?

今回は、そんなチンジャオロースをワンランク上の味にするための調理のコツを紹介する。5つのポイントを守るだけで、誰でもプロの味に近づけることができるので、ぜひ挑戦してほしい。

■チンジャオロースをおいしく作るためのポイント5つ

【point1】具材のサイズを揃える
チンジャオロースは、強火で短時間炒めるため、具材のサイズが揃っていないと火が均等に通りにくい。全ての具材を同じサイズで切れば、ムラなく火を通すことができる。

【point2】肉に片栗粉をまぶす
豚肉に下味をつけてから片栗粉をまぶすことで、肉のうまみや肉汁が閉じ込められ、ジューシーに仕上がる。また、調味料の絡みも良くなる。

【point3】フライパンは十分に熱してから肉を入れる
フライパンを十分に熱しておかないと、なかなか火が通らず肉汁が流れ出てしまったり、肉が硬くなってしまったりする原因になる。強火でフライパンの表面をしっかりと熱してから、具材を入れるようにしよう。

【point4】肉を炒めたあと一度取り出す
肉を炒めた後にそのまま野菜を加えると、肉に火が通りすぎて硬くなってしまう原因に。肉に8割方火が通ったら一旦取り出し、野菜を炒めるようにしよう。

【point5】仕上げにゴマ油を加える
仕上げにゴマ油を加えると、風味が一段とよくなる。具材に直接かけるのではなく、鍋肌から回し入れるようにして入れると、ゴマ油の芳ばしい香りを活かすことができる。


ポイントを押さえたら、次は実践! レシピを見ながら作っていこう。

■5つのポイントでおいしさが格段にアップ! 家庭で作れる本格チンジャオロースの作り方

シャキシャキとした野菜の歯ごたえと、噛みしめるたびに広がる肉のうまみがたまらない定番中華・チンジャオロース。今回は作りやすいように一般的な緑のピーマンを入れているが、彩りがほしければ半量を赤ピーマンにするのもおすすめ。

材料 (2人分)

・タケノコ(水煮) … 250g
・ピーマン … 3個
・ニンニク … 1片
・ショウガ … 1/2片
・豚モモ肉(ステーキ用) … 200g

<合わせ調味料>
・オイスターソース … 大さじ1と1/2
・醤油 … 小さじ1/2
・紹興酒 … 大さじ1/2
・水 … 大さじ1と1/2
・ハチミツ … 小さじ1
・片栗粉 … 小さじ1
・コショウ … 適量

<豚肉の下味>
・[A]醤油 … 小さじ1/4
・[A]コショウ … 適量
・[A]紹興酒 … 小さじ1/2
・[A]ゴマ油 … 小さじ1/2
・片栗粉 … 大さじ1/2
・ゴマ油 … 小さじ1
・ゴマ油(仕上げ用) … 小さじ1

作り方 (調理時間:20分)

① タケノコ、ピーマン、豚モモ肉は5mm×60mmサイズに千切りする。ニンニクとショウガはみじん切りにする。合わせ調味料をすべて合わせておく。

② ボウルにAを入れて混ぜ、豚肉を加えて水分がなくなるまで揉みこむ。焼く直前に片栗粉をまんべんなくまぶす。

③ フライパンの表面が熱くなるまで強火で熱する。ゴマ油を引いてニンニクとショウガをさっと炒めたら、豚肉を入れてほぐしながら短時間で火を通し、一旦取り出す。(豚肉は8割方火が通るくらいが目安。)

④ ③のフライパンにタケノコとピーマンを入れ、しんなりする直前まで炒めたら豚肉を加えてサッと混ぜる。合わせ調味料をスプーンで混ぜ合わせてからフライパンに加え、具材としっかりなじむように混ぜる。

⑤ フライパンの鍋肌からゴマ油を回し入れ、具材を混ぜ合わせて皿に盛りつければ完成!

「チンジャオロース」を本格的な味に仕上げるレシピを紹介した。炒めるだけのシンプルな料理だが、だからこそ、ちょっとした工程の違いで味に大きな差がでる。今回紹介したレシピを参考に、いつもよりもワンランク上の味わいをぜひ実感してほしい。

【レシピ作者プロフィール】
料理研究家/調理師 滝野千鶴
東京生まれ。物心ついたときからの料理好きで、料理をする母親をみて調理のコツを学び、独学で調理師の免許を取得。 その後、料理教室でフランス料理、イタリア料理などを学ぶ。また、子供が食物アレルギーを持っているため、子供の体質改善を目指して発酵料理についても学ぶ。

「大切な人にほっとしてもらえる料理」をモットーに、現在は食のコンテンツ企画制作会社フードクリエイティブファクトリーでレシピ開発や執筆などを行っている。

【調理・撮影】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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