「抹茶」に魅せられたアメリカ人女性がオープン! こだわりの抹茶専門カフェ『マッチャフル』【NY】

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2019年01月27日
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「抹茶」に魅せられたアメリカ人女性がオープン! こだわりの抹茶専門カフェ『マッチャフル』【NY】
Summary
1.抹茶人気が根強いニューヨーク
2.高品質のオーガニック抹茶にこだわる抹茶カフェ『マッチャフル』
3.日本人には斬新! バリエーション豊富なラテが揃う

ウインドウに日本地図!? ニューヨークで話題の「抹茶カフェ」

2018年10月、ソーホーに、落ち着いたグリーンの外観で日本地図をウインドウに描いたお洒落なカフェがオープンした。

しかもその地図をよく見ると、静岡県が特に強調されている。

店の名は『MATCHAFUL(マッチャフル)』。抹茶専門カフェだ。

『マッチャフル』を創業したのは、アメリカ人女性のハンナ・ハベスさん。かつて大手食品会社に勤務していたハンナさんは、扱っている商品の品質や生産背景に情熱がもてなかったという。加えて、いつも睡眠不足、出張も多く激務に疲れ果て、いい食生活を送る時間も気力もあまりなかったそうだ。

健康を害して医者に行っても納得のいく診断が得られず、自分でいろいろ調べていくうちに、抹茶がいいと書かれているものを目にした。そんな時、日本に行った友人からお土産としてもらったのが、抹茶と抹茶をたてる道具のセットだった。
「抹茶のユニークなうまみと、抹茶のたて方の面白さに惚れこみました」とハンナさん。

初めて抹茶を飲んだその数日後には、日本中から品質の高い抹茶を取り寄せたほど、すぐに抹茶に夢中になった。そして2017年12月、ブルックリンのダンボ地区に『マッチャフル』1号店をオープン。翌2018年10月に、マンハッタンのソーホーに2店舗目をオープンした。

最高品質のオーガニック抹茶を求めて

ハンナさんが『マッチャフル』の開店準備をしていた頃は、日本に行くだけの資金がなかったため、インターネットでリサーチをしながら、トレードショー(商品やサービスの展示会)で抹茶の知識を深めていった。

ハンナさんは有機栽培でつくられたオーガニックの抹茶の中から最高のものを選ぶことにこだわっていたが、大方の日本人から「高い品質のオーガニック抹茶は日本に存在しないのでは」と言われたそうだ。それでもハンナさんは諦めることなくリサーチを続け、愛知県の農家から受け取ったオーガニック抹茶のサンプルに、納得のいく味を見つけた。現在ウェブサイトで販売している数種類の抹茶のうち、2種類は愛知県産だ。

それ以降もハンナさんはよりよい抹茶をリサーチ。現在同店でメインに使用している抹茶は、2016年にアメリカで開催されたお茶のカンファレンスで見つけた、静岡県の農家の抹茶だ。その農家は無農薬の抹茶をつくり、なおかつソーラーシェアリング(農業と太陽光発電を同時に行うこと)を通じて地元に電力を届けている。ハンナさんはそのストーリーにすぐさま共感し、その抹茶の味も気に入った。それ以来、その静岡の抹茶農家を年に3~4回訪れ、強い絆を築いている。

アメリカ人の抹茶初体験は「ラテ」

『マッチャフル』で特に人気が高いのはラテだ。ハンナさんによると、多くのアメリカ人が初めて経験する抹茶は「抹茶ラテ」だという。

ラテにはいろいろな種類があるが、特にシナモンとバニラが入った「バニラ・ゼン」(写真上・奥)の人気が高い。ZENの文字が描かれた「バニラ・ゼン」は見た目も可愛く、インスタ映えする抹茶ラテだ。他のラテも、可愛い絵柄が描かれていてほっこりする。絵柄は季節に応じて変えているようで、冬なら雪の結晶が描かれることもある。

「ジンジャー・ジン」(写真上)に入っているのは、生の生姜、生のターメリック、ビタミンCが豊富なスーパーフードサプリのCAMU CAMU(カムカム)、黒コショウ。
特に生姜が効いていて、パンチのある味に仕上がっている。ホットはグリーンのラテで出てくるが、アイスの場合は、ターメリックのオレンジ色の上に抹茶のグリーンをのせる形で出てくる(写真上)。お客が飲む時に自分でかき混ぜるスタイルだ。

抹茶人気、近い将来アメリカの中都市にも?

ソーホー店は自然光がよく入り、清潔感と楽しさ、リラックス感が漂う。ペイントと観葉植物で緑を基調としているのが、いかにも抹茶専門店らしい。壁には、静岡の抹茶農家の写真が飾られている。高品質のオーガニックというだけでなく、仕入れルートに透明性をもたせていることも、『マッチャフル』に多くのお客が集まる要因になっているといえるだろう。

2019年には、さらに店舗を増やす可能性があるそうだ。ハンナさんは、「抹茶に対する関心は、ニューヨークは他より高いと思いますが、好機はニューヨークに限らないと思います。2~3年後には、アメリカの小さい町にも抹茶が広がっていくと思います」と語っている。


【メニュー】
Vanilla Zen(バニラ・ゼン) $8.00
Ginger Zing(ジンジャー・ジン)$8.00
※アイスティーはプラス$0.50、再使用可能な竹のストローがついてくる

Matchaful Cafe

住所
359 Canal St, New York, NY 10013
電話番号
646-846-9077
営業時間
月~金 8:00~20:00 、土 9:00~20:00、日 9:00~19:00
定休日
無休
公式サイト
https://www.matchaful.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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杉本佳子
ファッションジャーナリスト兼美容食研究家