イタリアンは気軽にワイワイ、郷土料理が超たのしい! アットホームなトスカーナ料理店『フェリチェッラ』

2019年08月02日
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イタリアンは気軽にワイワイ、郷土料理が超たのしい! アットホームなトスカーナ料理店『フェリチェッラ』
Summary
1.都内トラットリアやキャンティ地方で修業したシェフがオープンしたトスカーナ料理店『フェリチェッラ』
2.トスカーナ名物の肉料理や手打ちパスタが充実
3.滋味深く育った無農薬野菜をとりどりに味わえる

トスカーナ料理に特化したメニューとイタリアワインは相性抜群

日本では、パスタやピザを提供する店は「イタリア料理店」と総称されがちたが、そもそも現地イタリアには「イタリア料理は存在しない」と言われている。都市国家の集合体だったイタリアは地域ごとに独自の文化が育まれ、各地方にそれぞれ郷土料理が生まれてきたためだ。

そのうちのひとつ、トスカーナ料理を楽しめるお店が、東京・三軒茶屋にある『フェリチェッラ』だ。

トスカーナ地方はおいしい肉料理が豊富と言われ、Tボーンステーキやトリッパのほか、ギアラ(牛の第四胃)を煮込んだランプレドットなどがその代表的な料理。青山のトラットリアやキャンティ地方のレストランで修業した榎本大介シェフが店を切り盛りする。

トスカーナ料理を存分に堪能してもらえるようバラエティ豊かなメニューを展開しているだけでなく、食事との相性がいいワインも豊富にそろえている。グラスワインは常時10種類前後用意。すべてイタリア産で、榎本シェフが試飲して「おいしい」と太鼓判を押せるもののみ提供している。

野菜をたっぷり摂れる盛り合わせは一皿目に最適

無農薬で年間100品目ほどの野菜を育てている千葉の『サンバファーム』から取り寄せた野菜の数々も、同店のメニューには欠かせない存在。滋味豊富なその味わいを存分に堪能したいなら、まずは、「契約農家産直野菜の前菜盛り合わせ」(写真下)を試してほしい。

写真上から時計回りに、生で食べられるかぼちゃ「コリンキー」をフレッシュオレンジでマリネしたもの、茹でたビーツにビネガーをかけたもの、キノコのニンニクソテー、モロヘイヤとつるむらさきのニンニク炒め、ズッキーニのロースト、黄色ニンジンのオーブン焼き、ゴボウのオーブン焼き、きゅうりとトマトの「パンツァネッラ(=水とビネガーでふやかしたパンとともにマリネするトスカーナ料理)」。真ん中のペコロスも、素材の味を楽しめるよう、余計な味は付けずシンプルに火を通したのみだ。

下処理に時間をかけた肉は甘みを感じる

前菜から早速、名物の肉料理を堪能したいなら、「香味野菜で茹でたランプレッド イタリアンパセリの特製ソース添え」(写真下)はいかが?

下処理として7~8回茹でこぼしさせた北海道産ギアラをよく洗い、香味野菜とともに約2時間煮込んだ一皿は、このまま食べてもギアラ自体の甘みまでしっかりと感じられておいしい。そこにカラブリア(唐辛子)のオイル漬け、イタリアンパセリと赤ワインビネガーのソースが添えられてくるので味変まで楽しめる。ちなみに榎本シェフによると、こちらのメニューは、赤でも白でも果実味が強いワインが相性がよいそうだ。

インスタ映え必至の丸~いオムレツ

インスタにあげる女性客も多いという料理が「アーティチョークのソスタンツァ風オムレツ」(写真上)。「ソスタンツァ」とはフィレンツェにある有名なレストランの名前で、同店の名物料理であるアーティチョークのオムレツを、榎本シェフ流にアレンジしたもの。

じゃがいものようにホクホクとした食感のアーティチョークオイル漬けがアクセントの、ころんとした丸い形のオムレツは、見た目にも愛らしく、写真に撮りたくなるのも納得。バターと塩でシンプルに味付けされた卵焼きにレモンをさっと搾れば、酸味のあるスッキリ辛口の白ワインと相性抜群だ。

不ぞろいな手打ちパスタは食感が楽しい

こちらは、「鴨肉の煮込みソースとポルチーニ茸のトスカーナ伝統の手打ちパスタ“ピーチ”」(写真上)。

卵を使わず、うどんと同じように、ぬるま湯、塩、強力粉のみで作る手打ちパスタは、もちもちとした食感が魅力的。わざと不ぞろいに仕上げることで、食感の楽しさをアップさせているのもポイントなのだそう。

ソースは、現地ではラグーやトマト、うさぎ肉などで作るのが一般的だが、同店では鴨肉をチョイス。香味野菜とともに煮込んで、甘みが感じられるソースに仕上げ、イタリア産のポルチーニ茸と合わせている。

料理は、2人でシェアして何品か頼むとちょうどよいと感じられる量だが、1人で来店の場合はポーションを落としたハーフサイズにも対応。また、「食後酒とデザートだけのご利用の方もいますし、ワイン1杯からでも気軽に立ち寄ってほしいですね」と榎本シェフは笑顔を見せる。

本場トスカーナでは、家族経営のアットホームなお店も多いというが、『フェリチェッラ』と榎本シェフが醸し出す雰囲気もまさしくそれ。残業や飲み会帰りにも、ふらりと立ち寄って店主の顔が見たくなる。そんなお店でくつろぎの時間を楽しめば、食べることも杯を交わすことも今よりもっと好きになれそうだ。

【メニュー】
契約農家産直野菜の前菜盛り合わせ 1,200円
香味野菜で茹でたランプレッド イタリアンパセリの特製ソース添え 1,000円
アーティチョークのソスタンツァ風オムレツ 1,300円
鴨肉の煮込みソースとポルチーニ茸のトスカーナ伝統の手打ちパスタ“ピーチ” 1,600円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

三軒茶屋 フェリチェッラ

住所
東京都世田谷区三軒茶屋1-20-7
電話番号
050-3461-7802
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
営業時間

18:00~23:00
(L.O.22:00)

火~金
11:30~14:30
(L.O.13:30)
18:00~23:00
(L.O.22:00)


11:30~14:30
(L.O.13:30)
18:00~22:30
(L.O.21:30)
定休日
日曜日
ぐるなび
http://r.gnavi.co.jp/d3wvv5ck0000/
公式サイト
https://www.facebook.com/Felicella-フェリチェッラ-1835798843200735/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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編集者/ライター/フードアクティビスト