予約困難!リ・カーリカ2号店でいただく幻の黒豚のビステッカ

【連載】DJ TAROのNice to Meat You vol.4 人と仲良くなるには食事が一番。でも、いきなり鍋って感じじゃない。会話が弾まないテーブルでも綺麗なサシの肉が出てくると「わー!」っと歓喜の声が上がる。そう、肉は人をつなぐ。出逢いのMeetであり肉のMeat。そんな思いを込めて肉ラヴァーに贈るDJ TAROさんのナイスな肉話。

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予約困難!リ・カーリカ2号店でいただく幻の黒豚のビステッカ
Summary
・学芸大学の人気店の2号店
・とにかく、肉・肉・肉
・注目は牛肉を思わせる迫力の幻のビゴール豚

都立大が面白い街になる予感

東横線沿線の都立大学駅。急行が止まる学芸大学と自由が丘の間でそんなに飲食店も多いという訳ではなく、僕も実際に住んでいるけれど、行く店は限られている。
ところが昨年、横浜イタリアンの名店である「カンブーザ」の二号店「ガレオーネ」がOPENしてにわかに変化のきざしが。。。
そして、9月30日には新たなる“二号店”が誕生した!

学芸大の名店「オステリアバル リ.カーリカ」のオーナーシェフ・堤亮輔さんが、お隣の都立大に「カンティーナ カーリカ・リ」を開いた!!(名前が紛らわしいww)
しかも駅改札真裏で、高架下という立地の良さ。

自然派ワインと共に楽しめる、堤シェフの才能あふれるメニューが楽しめるお店なんですが、この「カーリカ・リ」はよりお酒が進んじゃうメニューがいっぱい。
店内は「リ.カーリカ」よりも広く、キッチンという名のステージが見渡せるカウンター席がメイン。
料理人の動きを見ているだけでも楽しい席だ。

さて、まず是非Nice to meatして欲しい肉メニューはこちら。

『アンティパストトスカーナ』(お肉の冷製盛り合わせ)
こんなの出てきたらテンションいきなりアガります!
パテ・ド・カンパーニュや豚の顔周りの肉を使った味わい深いテスタ・ディ・マイアーレ、そして自家製プロシュートコットにクレン(西洋わさび)とトンナートというツナソースを乗せた極上ハムです。しっかり丁寧な仕込みのなせる技。旨さも極上です。ハムって前菜と思いがちだけど、このレパートリーやクオリティはメインと言っても過言ではない内容かと。
僕が一番好きなのは「リ.カーリカ」でも人気のレバーコンフィ。臭み一切なしの低温の油の中で旨みを閉じ込めた、ワインがすすむNo.1メニューです。
ちなみに二号店と言えど同じメニューはこのレバーコンフィ以外に少しある程度で、堤シェフの新たな一面を楽しむ事が出来ます。
どちらかと言うとこの「カーリカ・リ」のほうがよりカジュアルでワインのすすむメニューであふれています。

で、肉な前菜をもう1つ。

『会津馬肉のタルタル』
トリュフがまた食欲を誘います、これは反則だ~(笑)
あたり前ながら、こちらの食材は全て鮮度が命!食材は活き活きしています。
牛肉などは寝かせることで柔らかさが出るけど、馬肉は違う。なにより鮮度が大事。
肉の旨みを最大限に引き出すバランスのいいスパイス遣いで口の中で甘みが最大限に、もう無限に広がる…
この時点で既にワイン2杯。。。
実はこの「カーリカ.リ」、肉だけじゃない、野菜も魚貝もやられるメニューだらけなんです。
このコラムでは“基本”肉ですが、その美味しい肉にたどり着くまでのストーリーとしてこの日の肉以外のラインナップを軽くご紹介。

『天然ブリとオリーブ 香草のマリネ』
カルパッチョのような薄切りでなく厚切りで。香り付けされたオリーブオイルにはこのくらいぶ厚いほうがマッチします。

『ポーチドエッグのチーズフォンデュータとトリュフ』
これもある意味反則なメニューです。とろ~り卵とチーズの風味、そしてトリュフという三位一体の攻撃からは逃げられません。

『薫製アナゴと実山椒 フレッシュトマトのトロフィエ』
こういうイマジネーションが好きだな~
スモーキーなアナゴに爽やかなトマト、そして突き抜ける山椒の清涼感を手打ちのねじれたショートパスタで頂きます。旨い!なんだろこのバランスが憎い!!いろんな意味でひねったパスタです。

そしていよいよメインの肉です!
「リ.カーリカ」の人気の『藤枝の熟成和牛』のグリルがこちらでも。
世田谷・深沢の名精肉店「肉の藤枝」が厳選したA5ランク黒毛和牛の牝牛ウチモモのみを使用した逸品です。
肉自体のウマさはもちろんだけど、多めの油で揚げ焼きにして休ませる。
さらにハーブで軽く香り付けをしてオーブンで焼く。
絶妙の火入れのテクニックがなくては成立しないメニューです。

僕だけじゃなく、堤さんの肉愛もハンパない。
その情熱は今年のGWに東急渋谷東横店で行われた「肉グルメ博」でも感じた。
朝から晩まで続く大行列を前に肉を焼き続けたアツい男。(かく言う僕もその隣りでスコッチバンクのステーキ丼の肉を焼き続けた言わば盟友)

話は逸れるが、「リ.カーリカ」には通称『ミートアイランド』と呼ばれる肉の盛り合わせが存在。
和牛以外に、自家製のサルシッチャや鹿のハンバーグなどなどが、TRANS MEAT=肉の大陸を横断という夢のメニューなんです。

そんな堤シェフが満を持して今回投入したのは
『フランス産 ビゴールド ノワール豚のビステッカ』

一時は市場からも消えたフランス最古、幻の黒豚と言われるこのビゴール。
これをじっくりと焼き上げます。かなりの時間をかけて…肉を焼くというより育ててます。
そして、見事なロゼカラー。いただきます… 
旨い!え?これ本当に豚なの?
ローズマリーで香り付けされた、カリカリの肉の表面にはナッツにも似た独特の香りがあって
噛んだ瞬間に肉汁が口の中に広がります…
そして、中はこの上ないふっくらとした仕上がり。
肉の味はしっかり濃厚なんですが、繊維がきめ細かで心地よい肉触り?食べてる途中で豚だということを忘れるほど旨い豚です。

ここにペアリング出来る様々な自然派ワインがまた魅力。
残念ながら僕はワインには詳しくないのですがここではすべてグラスでワインを楽しめます。
こんな店が地元に出来たら毎晩行っちゃうよなー(笑)
これから都立大学がきっと面白くなりますね。
出来れば名店の二号店揃いだとさらに面白い!


【10月30日掲載「カンティーナ・カーリカ・リ」の 紹介記事はこちら

カンティーナ・カーリカ・リ

住所
〒152-0031 東京都 目黒区中根1-5-2
営業時間
17:00~翌1:00
定休日
定休日 月曜
公式サイト
https://www.facebook.com/caricari223

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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