肉好きは皆知ってる!? SATOブリアンの全貌を公開する

【連載】DJ TAROのNice to Meat You vol.8 人と仲良くなるには食事が一番。でも、いきなり鍋って感じじゃない。会話が弾まないテーブルでも綺麗なサシの肉が出てくると「わー!」っと歓喜の声が上がる。そう、肉は人をつなぐ。出逢いのMeetであり肉のMeat。そんな思いを込めて肉ラヴァーに贈るDJ TAROさんのナイスな肉話。

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肉好きは皆知ってる!? SATOブリアンの全貌を公開する
Summary
1.中央線沿線では「肉山」と双璧の予約の取れない肉の店
2.肉はもちろん野菜まで九州の食材のオンパレード
3.11,000円と安くはないコースだがそれ以上の価値はある

焼肉…とひと口に言ってもいろんな楽しみ方があります。
ひたすら自らで焼いて食べる。
部位はカルビとロースとミノのみなんていう昔ながらのスタイル。

あるいは一品一品かしこまって提供される肉割烹スタイル、サイドメニューが充実したいわゆる焼肉のイメージとは違うものもありますね。

いま、僕の中でリピート率の高い焼肉屋、それは阿佐ヶ谷にあります。
肉愛のハンパない佐藤明弘さんが店主を務める「SATOブリアン」です。
まずそのネーミングにやられます。佐藤さん&シャトーブリアンにかけているわけですが、シャトーブリアンと言えば牛の部位の中でも最も高価なヒレのさらに中心の希少な部位。
このシャトーブリアンを含むヒレの部位を惜しげもなく、楽しく食べさせてくれる。
そんな佐藤さんのお店が「SATOブリアン」。

今回はいつもお願いする『SATOブリアン直球コース』(11,000円)をご紹介します。

「焼肉」の域を超えている

まずお通しとして出てくるのが、ビーフシチューです。
いきなりビーフシチュー!!
これお通しレベルではないです。

ここ「SATOブリアン」は佐藤さんが惚れ込んだ九州の食材にこだわっています。
宮崎や鹿児島を中心とした九州の和牛を使用していてお通しにも惜しげもなくそんな
良質なお肉がゴロゴロと入っております。柔らかい~肉の旨みたっぷりです。※『米ンテーター』としてはこれだけでご飯まず1杯いきます!(笑)

まずは、塩物でタンとハラミです!!
魅力的な厚さのタンはタン元の弾力!そして噛む程に味が染み出すのです。
大判なこのタンは丁寧に焼き上げられ更に2つにカットされます。
それをまずはお店自慢のスパイスで。
このスパイスがさらに食欲をそそります。
次にからし醤油で。

何しろこちらのお店ではメニューごとにつけダレが変わるのでテーブルいっぱいになってしまうから、「これ好き!」と思ってもその後のメニューに使わないとなると下げられてしまいますのでご注意を…
(あ、今日はレモンマスタード使わなかった!w)

お次はハラミの塊です。見事な肉質の良さ。これを丁寧に焼いていきます。
焼き上がったら一度お預け!?です。
その間に最強コンビの入場です!!
ランプ&イチボ。

ともにお尻の部位でまとめてランイチと呼ばれますが、赤身であるランプとほどよくサシの入ったイチボです。
見事!鮮やかな肉です。
赤身のランプはタレでも塩でもイケる魅力の赤身ですね~柔らかい。
肉味の濃さがまたたまりません。
そしてイチボ。
焼くと見た目ほどのサシを感じません。
ここで「帰って来たハラミ」です!
焼いた後に休ませて、肉の中に肉汁を戻すように行き渡らせてからカットされてテーブルに再入場するわけです。
なんてウットリなカラーをしているんでしょう~!
赤身なのにジューシーな味わいがまさに魅力です。
食べ応えのあるカットが施されているので口の中に肉味が強烈に広がります。
こういうのを食べるとわかりますが、カットで肉の味はかなり変わってしまうんです。

希少部位をすき焼き風つけ焼きに!

お~っと、ここで早くも登場のシャトーブリアン(その1)!

すき焼きスタイルで頂きます。
特製の割り下ダレを火にかけます。
そして、そのタレでつけ焼きした肉を九州産の赤卵にダイブです!

ウマい…
普通、すき焼きってヒレ肉でやらないですよね??
味が乗らない気がしますしね。
リブロースなど、ある程度のサシがあるお肉を濃いめの割り下で、というのが一般的だと思います。
だからか、味がちゃんと絡むようにつけ焼きにするわけです。これを卵が優しく包んでくれます。もうガマン出来ません。オススメのひと口ライスに乗せて~。もう至福の瞬間です。

こちらは箸休めも楽しいです~九州自慢のお野菜。
こちらは福岡・糸島産のトマトにキュウリ。
ほのかな酸味と甘みのあるトマトは美味しいです。
キュウリの味付けもやみつきになります。
吸収率…ではなく九州率ハンパないです!(←言いたいだけww)

次にでてきたのが宮崎牛のサーロインです。見事な霜降りです。
ところがこちらも焼くとそこまでサシを感じません。脂=旨みになります。
こちらは、おろしポン酢で頂きます。
サーロインですがさっぱりといただけます。
トロける系ですね。

ラスボスは、見事なヒレの塊登場です!!!
この日いただいたのは鹿児島産でキメの細かい極上のヒレです。
1頭から僅か4キロ程度、掃除するとさらに減ります。
そしてこの切った面から半分くらいまでがシャトーブリアンと言われる部分ですね。
希少過ぎる肉。これをどうする!?

僕が一番好きなメニューです。

〆 Part1『ブリ丼』

まず特製のタレ火にかけます。生姜とバターのいい香りがしてきます。
これをまた丁寧につけ焼きにしていきます。
そうして焼いた肉をご飯の上に。
さらに特製タレをかけて、さらにさらに鮮やかなバフンウニを乗せるのです!!
なんて罪なことを…

肉&ウニなメニューを出すお店は増えていますけど、個人的にはこのブリ丼が一番だと思います。
タレの味が染みたお肉の熱でウニが溶けてきます。
ウニは肉を美味しくしてくれるソースになってしまうのです。
これをご飯がキャッチ~なんでしょうこの幸福感は…
しばし余韻に浸ります。。。
ただ、ここで終わらないのがまたスゴイところ!

〆Part2はブリカツサンド

シャトーブリアンのカツサンドです。またまた反則技~~
レアに上がったシャトーブリアンのカツの旨みったら…罪な味です。
特製の良質なソースも肉の味を引き出す為の上品さと、それをキャッチするパンが重要なんです。

大阪の名店「ル・シュクレ・クール」のパンがフワッとやわらかく、けれど肉の味をきっちりとキャッチしてくれます。
見事なバランスなんです。もう帰りたくなくなります。

まだまだ終わらない!〆 Part 3~~~~!?

もう~~食べられませんーーー!って食べられるんです。
冷麺でラストはさっぱりリセットされます。
いつもながらお見事です。

九州産へのこだわりは和牛だけでなく、野菜や卵など、やはり同じ大地で育った1つの調和みたいなものがありますね。
吸収率…ではなく”九州率”がハンパない訳です!(←また言いたいだけww)
味付けもですが、こちらのお店は味の調和という素晴らしいバランス感覚が魅力だと思います。
肉愛が大きいけれど、そこだけに頼らない探究心ですね。
そして素晴らしいのがアルバイトの皆さんの接客です。
学生さんのバイトとは思えないレベルです。
サービスだけでなく、実際にお肉も焼きます。
仕込みだけでも大変だと思うのですが、バイトをバイトで終わらせない『佐藤塾』の賜物なのです。
味だけの満足ではなく、入店から退店まで気持ちのいいお店です。

SATOブリアン

住所
〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3-44-2
電話番号
03-6915-1638
営業時間
17:00~23:30(L.O.23:00)
定休日
不定休
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/5zwc2mat0000/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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