ひとり焼肉の頂点はここだ! 常連になって特別扱いされたい市ヶ谷『なかはら』の特別空間

【連載】DJ TAROのNice to Meat You vol.14 人と仲良くなるには食事が一番。でも、いきなり鍋って感じじゃない。会話が弾まないテーブルでも綺麗なサシの肉が出てくると「わー!」っと歓喜の声が上がる。そう、肉は人をつなぐ。出逢いのMeetであり肉のMeat。そんな思いを込めて肉ラヴァーに贈るDJ TAROさんのナイスな肉話。

2016年07月25日
カテゴリ
賢人コラム
  • 東京
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  • 連載
ひとり焼肉の頂点はここだ! 常連になって特別扱いされたい市ヶ谷『なかはら』の特別空間
Summary
1.焼肉上級者なら好きな店での一人焼肉がブームになる?
2.“フォトジェ肉”なうっとりする焼肉の数々
3.常連ノススメ

店と客の関係

「肉が食べたい…」そんな衝動は突如やってくる。。。

そんな時は以前紹介した一人焼肉が楽しめる店に行くのも良い。
だが、焼肉上級者ともなれば、その時の気分で、食べたい店で一人焼肉をすることをオススメしたい!

僕の中で、そんな想いで向かう店は、市ヶ谷にある『炭火焼肉なかはら』だ。
台東区・三ノ輪の名店『七厘』がさらにパワーアップした、言わずと知れた超人気焼肉店。
今回は、そんな『なかはら』で一人焼肉を敢行!
案内されたのは、カウンター席です。

でも、基本このカウンター席に座ることは出来ません…でも今回は、特別に座らせてもらいました。

「なんだよ!特別扱いかよ!」って…思う方もいらっしゃるでしょう。
たしかにそうです。 

でも、考えてみてください。
客が店を選ぶように、店にも客を選ぶ権利はあるんじゃないですか?
そして、客の側は、自分が愛する飲食店に通い続けることで店主など店の人間と心も通い合う。
そうすると、自然とたくさんの客の中でも自分のことを覚えてもらうことによって、馴染みになる。
そうすると、ちょっと違うメニューが頂けたり、わがままを聞いてもらえるようにもなるというのが自然な流れです。

誤解を恐れずに書きますが、これは、江弘毅さんのコラムにも毎回のように書かれていることだと思いますよ。最近、絶対平等じゃないと許せないというような人がいるみたいだけど、常連でもないのに特別扱いされようなんて、虫がよすぎるんです。
いきなり行った店で裏メニューを求めるのはお門違いですよ。

それに、常連の側も、違う扱いをされることで楽しみが増すものだと思うんです。

そんな訳で今回は、“一人なかはら”にて特別な一人焼肉を頂きました。

まずは肉を知り尽くす男、店主・中原健太郎さんと乾杯!

お通し的に黒毛和牛のタルタル&ラグーのブルスケッタが登場。

極上の黒毛和牛を生で食す喜び。
肉の甘さが口に広がります。
そして、煮込むことで極上のソースになったラグーを楽しむブルスケッタ。。。
こんなお通しなかなかない。

お次はここ『なかはら』でも外せない幻のタン。
極上なタン元、味わいのタン先、そして旨みあふれるタンスジのオールスターズ。
お一人様でもこんな風にやってくれるんです。

割烹的焼肉

お次は生Againで
ユッケと寿司が登場です。
一人用なので分量もいい具合に調節してくれます。
いやーずっと生でもいいな〜って思うそんな魅惑の肉です。

握りは焼肉屋がただ真似た寿司ではありません。
ネタが魚ではありませんが、まぎれもなく握りです。
ヤバい…言葉を失います。
生の握りは肉の甘さ、炙りは肉味の濃さ。
そして巻物は既に肉であることも忘れるような風味の良さ。。。

ここは焼肉屋ですよね??焼肉を単なるカテゴリーではなく割烹的な料理の域に高めたのは、紛れもないこの方、店主・中原さん。

純但馬牛、但馬系統牛の雌のみを使った最高品質の黒毛和牛。
これまで培ってきたその目で、最高の状態で提供してくれます。

温度ひとつで肉質には変化が生まれてしまうので、注文が入る毎に手切りで肉を切る。

また、厚み一つで食感はもちろん、肉の味さえも変わってしまうというだけに、真剣な眼差しで、ベストの状態に肉を切っていきます。
その妙技、そしてうっとりするほど美しい肉が眺められる特等席がこのカウンターなのです。

次に、ベストな状態のサーロインが登場!
しかも、中原さん自らが焼いてくれました。
満席の中、次々と肉を切らなくてはいけないのに。。。
仕事をしつつも接客というサービスを常に大事にしているその姿勢には頭が下がります。
そうこう言ってるうちにサーロインが焼き上がり!

口の中でその脂はほどよく旨みに変わってしまう…こんな上品なサーロインはなかなかいただけない。

続いては、サガリとエンピツ。
いやー、この見事なサガリは育てる(=焼く)楽しみが増します!
横隔膜の肉でハラミとして出すお店もあるけど、ハラミより脂が少なく肉味も濃い。
柚子胡椒でキメるとまた格別なウマさです。

そしてこれまた希少なエンピツという部位。
リブ芯に近い僅かなお肉です。
柔らかいヒレのような食感だが厚切りにすると独特の弾力がお口の中を魅了する。ウマ過ぎる〜〜〜〜〜〜〜(✨昇天✨)

焼き物の締めくくり、この日はミスジ〜
大好きな部位である。
サシが強いと感じる人もいるかもしれないが
雌牛は融点が低いので脂にくどさは感じません。全て旨みです。
この肉の凄さは次の日にもたれないので分かります。

塩物のうまさもですが出来ればタレのウマさも堪能してほしいです。
通常タレものを焼くと網が焦げますが、『なかはら』のタレものは網が焦げないんです。
通ちなみに最近気付きました(笑)

肉をタレで揉まず、くぐらせてるような感じですが絶妙の味加減なのです。
タレ臭いのとは訳が違います。

ここで箸休めのアキレス腱のポン酢が登場〜コリコリ感と爽やかな味わい。

フォトジェ肉!!

「ではこの後〆もの用意しますね」とニヤリな中原さん。
登場したのはこれ!
シャトーブリアンのカツ煮です!
何度か牛カツは食べたことありますが、まさか卵でとじちゃうとは!?!?
これはもう我慢が出来ません「ご飯を1つ!」「少なめで…」

大胆にも乗っけてしまう訳です、シャトーブリアンなカツ丼の完成!
どうですかこのフォトジェ肉!!
美し過ぎます〜〜
頂きます〜〜〜 ううう、うまい〜
ヒレの柔らかさと上品なおだしが卵とあいまって…卵最後にご飯がその幸せを受け止めてくれます〜〜

最近、牛カツを出すお店は多いですけど、実は揚げが難しいです。
レアだけ求めれば中がつめたいままだったりするし、高温で揚げればドリップが溢れてきて、さらに盛られたカツを裏返してみたら衣が真っ赤なんてところも多いので。

そんな中見事な焼き色…いや揚げ色です。
『なかはら』は短なる焼肉屋ではなく、もともと寿司を握っていた料理人や、揚げの職人など職人料理人の集団なんです。

あれもこれもと浮気するのではなく、通いつめたら誰もが特別になれる!

そしてオーダーごとに絶妙の厚さに手切りで肉を切りながら司令塔として全体に指示を飛ばす中原さんが凄い!

満席の中にこういうトリッキーなメニューを完璧にタイミングでオペレーションするのはとても難しいことです。
自分も飲食店をはじめてからよーく分かりました。

今回は「特別」ということでしたが、この『なかはら』にかぎらず、お店に通い続けることで店主とも心を通い合わせることが出来ます。
何かその時にこれまでにない心意気的なものを感じたりするものです。

まずは、是非『なかはら』で幻のタン(タンは事前予約を…)、おまかせ盛り合わせ、牛握りといったあたりから攻めてください☆彡

予約困難なお店につき、予約は1ヶ月前ぐらいが必須。
ぜひ、予約の際に幻のタン(2,200円)、おまかせコース(6,800円〜8,500円)、和牛握り・巻物(2人前からで2,200円)あたりから楽しんでみてください~
おまかせコースの人にはタルタルなどのアミューズがつきます~

※価格はすべて税抜きです。

炭火焼肉なかはら

住所
〒102-0085 東京都千代田区六番町4-3 GEMS市ヶ谷9F
電話番号
03-6261-2987
営業時間
17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日
定休日 水曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/29ba4tws0000/
公式サイト
http://sumibiyakinikunakahara.com/

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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