【奥渋にある隠れ家】日本酒好き、燗酒好きにはたまらない世界がこの扉の向こうでは待っている

連載】幸食のすゝめ #037  食べることは大好きだが、美食家とは呼ばれたくない。僕らは街に食に幸せの居場所を探す。身体の一つひとつは、あの時のひと皿、忘れられない友と交わした、大切な一杯でできている。そんな幸食をお薦めしたい。

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【奥渋にある隠れ家】日本酒好き、燗酒好きにはたまらない世界がこの扉の向こうでは待っている
Summary
1.とあるマンションの一室に広がるのは、燗酒のパラダイス
2.人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、とびきり燗、、、日本酒と料理のめくるめくペアリング
3.『アヒルストア』と『PATH』というヴァンナチュールの間に挟みたい日本酒

幸食のすゝめ#037、上燗の酒には幸いが住む、富ヶ谷。

「田酒、ぬる燗一丁っ!」、威勢のいいお兄さんの声が広い店内に鳴り響くと、お燗番のお父さんから「あいよ」と合いの手が入る。浅草の新仲見世を曲がった小路にあった『松風』では、客の殆どが燗酒を注文し、暖簾を潜った途端に常連の顔を見て、お兄さんのオーダーが飛んだ。
20代の終り、僕は『松風』と神楽坂の『伊勢藤』で燗酒の美味しさを知った。しかし、いつのまにか焼酎が時代の覇者となり、東京の街から素晴らしいお燗番たちは居なくなった。

すっかり燗酒の砂漠となりつつあった東京に、絶妙な加熱の燗酒と日本酒のアテを超越した驚くべきペアリングで創作料理を提供するのが、、、

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