夏に食べたくなるものいえばやっぱり「カレー」。疲れがたまりやすい季節でもあるので、ダルさを吹き飛ばすためにピリッとスパイシーなカレーを積極的に食べている人も多いはず。しかし、家で作るカレーといったら、ジャガイモやニンジン、ナスにお肉など、ついつい同じような具材になりがち。
そこで今回は、大胆かつ計算しつくされたアイディアで、いつものカレーをさらに楽しめるとっておきのアレンジレシピを紹介する。
▼まずは基本のカレー作りをおさらい！ タマネギの切り方・入れ方が大事なポイントに
まずはカレーの基本の作り方。このレシピをベースにアレンジを加えていくので、基本はしっかりとおさえておきたい。
タマネギは一般的にはみじん切りや薄切りにしたものを飴色に炒めることが多いが、1つはみじん切り、もう1つはすりおろすことで味の深みととろみをプラスすることができる。
＜レシピ＞
▼材料（2人分）
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
▼作り方（調理時間：40分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモとニンジンは皮をむき、乱切りにする。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②に材料をすべて入れてよく混ぜる。
④ 弱火で30分煮込めば完成。
基本をおさえたところで、さっそくアレンジレシピをご紹介！
１．カラダからエネルギーがあふれ出す！「もつニラキムチのスタミナカレー」
ぷるぷるジューシーな旨みが楽しめる牛モツに、ニラ、キムチ、ニンニクをプラス。体中からスタミナが溢れてくること間違いなしのパワーカレーだ。モツの汚れや臭みは小麦粉や片栗粉を使って下処理をすることで軽減され、劇的においしくなる。
＜レシピ＞
▼材料（2人分）
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
・牛モツ（小腸。スーパーや精肉店などで購入可能） … 200g
・ニラ … 1束
・キムチ … 50g
・ニンニク … 2かけ
・卵黄 … 2個
・ご飯 … 2膳
▼作り方（調理時間：40分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモとニンジンは皮をむき、乱切りにする。ニラはざく切りにする。ニンニクはすりおろす。牛もつは小麦粉(分量外)をふりよく揉み込んだら洗う。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②に卵黄とキムチ以外の材料をすべていれ弱火で30分煮込む。
④ 皿にご飯と③を盛り卵黄とキムチをのせる。
２．とろ～りチーズがたまらない！「ブロックベーコンと丸ごとカマンベールの焼きカレー」
カマンベールを丸ごといれた豪快な焼きカレー。大きめに切ったベーコンを、とろ〜りとろけるチーズにつけながら食べると、ベーコンから出る肉汁と濃厚なチーズが絡んで思わず笑顔になってしまう。カマンベールを焼くときは上面を切り取らないと焼けないので注意！
＜レシピ＞
▼材料（2人分）
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
・ブロックベーコン … 100g
・カマンベールチーズ … 2個
・ご飯 … 2膳
▼作り方（調理時間：50分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモとニンジンは皮をむき、乱切りにする。ブロックベーコンは1cm角に切る。カマンベールは上面を薄く切り取る。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②にジャガイモ、ニンジン、カレールウ、水を加え、弱火で30分煮込む。
④ 耐熱皿にご飯を盛って中央をくぼませてカマンベールチーズをのせ、まわりに③をかけたら180度のトースターで10分焼く。
３．夏バテもなんのその！さっぱり食べられる「梅ササミチーズ大葉の疲労回復カレー」
さっぱりとした味わいのササミに梅干しや大葉の香りが加わることで、カレーなのにさわやかな清涼感を味わうことができる。大葉には夏場の食欲不振解消への効果が期待できる「ペリルアルデヒド」が含まれており、梅干しにも疲労回復効果が期待できる「クエン酸」が含まれているので、夏バテ対策にもぴったり。
＜レシピ＞
▼材料（2人分）
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
・梅干し … 2個
・大葉 … 10枚
・ササミ … 300g
・シュレッドチーズ … 50g
・酒 … 小さじ1
・塩 … 少々
・ご飯 … 2膳
▼作り方（調理時間：40分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモとニンジンは皮をむき、乱切りにする。梅干しは種を取って叩く。ササミは酒、塩をもみこみラップをし600wの電子レンジで5分加熱をしあら熱がとれたらほぐす。大葉は千切りにする。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②にジャガイモ、ニンジン、カレールウ、水を加え、弱火で30分煮込む。
④ 皿にご飯と③を盛り、シュレッドチーズ、大葉、ササミ、梅を盛り付ける。
４．納豆オクラ山芋を好きなだけ！ ネバネバ好きにはたまらない「ネバネバ爆弾カレー」
納豆やオクラ、山芋など粘り気のある食材たっぷり、最後に半熟卵をのせたネバネバ爆弾カレー。山芋やオクラに含まれるぬめり成分には胃の粘膜を保護する効果が期待できるため、カラダや内臓が疲れているときでも負担なく食べられる。カラダを気遣いながら、カレーもネバネバも楽しめるうれしいレシピ。
＜レシピ＞
▼材料（2人分）
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
・納豆 … 2パック
・オクラ … 5〜6本
・山芋 … 50g
・温泉卵 … 2個
・ご飯 … 2膳
▼作り方（調理時間：40分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモとニンジンは皮をむき、乱切りにする。オクラは輪切りにする。山芋はすりおろす。納豆は付属のたれと混ぜ合わせる。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②にジャガイモ、ニンジン、カレールウ、水を加え、弱火で30分煮込む。
④ 皿にご飯と③を盛り、オクラ、山芋、納豆、温泉卵を盛り付ける。
５．和風カレーも、サバ味噌煮缶で簡単にコク旨！「鯖缶厚揚げと根菜の和風カレー」
鯖の味噌煮缶を使うことで、手軽にコクと旨みをプラスすることができる。大きめにカットした厚揚げを入れることで満足感アップを狙った、ダイエット中の方にもオススメのアレンジ。レンコンのシャキシャキ食感によって、最後まで飽きずに食べられるカレーに。
＜レシピ＞
▼材料(2人分)
・タマネギ … 2個
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・カレールウ … 4かけ
・水 … 600cc
・バター … 小さじ1
・鯖味噌煮缶 … 1缶
・厚揚げ … 1丁
・レンコン … 50g
▼作り方（調理時間：40分）
① タマネギ1個をみじん切りにし、もう1個はすりおろす。ジャガイモ、ニンジン、レンコンは皮をむき、乱切りにする。厚揚げは一口大に切る。
② 中火で熱した鍋にバターを溶かしみじん切りにしたタマネギをあめ色になるまで炒める。
③ ②に残りの材料をすべていれ、弱火で30分煮込む。
冷蔵庫にあるものでいつもと違ったカレーを楽しむことができるレシピ。それぞれ個性的な味わいを楽しめるので、基本のカレーを作っておいてお好みでアレンジを加えていけば、次の日のカレーもおいしく新鮮な気持ちで楽しむことができる。このレシピを活用して、今年の夏もおいしいカレーライフを！
＜レシピ作者プロフィール＞
河瀬璃菜 りな助（料理研究家・フードコーディネーター）
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属。
「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わるさまざまな活動を行う。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
HP：http://foodcreativefactory.com/
Blog：http://ameblo.jp/linakawase/
Twitter：https://twitter.com/linasuke0508