パエリアをもっと手軽に作れる裏ワザ!?アウトドアでも使える「パスタパエリア」レシピが簡単でおいしすぎ

2016年09月11日
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パエリアをもっと手軽に作れる裏ワザ!?アウトドアでも使える「パスタパエリア」レシピが簡単でおいしすぎ
Summary
1.お米で作るより時短! パスタパエリアなら加熱時間たったの10分で完成
2.簡単に作れるからBBQやキャンプでも使える!
3.炭を使いこなしておいしく作るコツ

行楽シーズンの9月、BBQを控えている人も多いのでは? BBQといえば焼肉に魚介のホイル焼き、焼きそばなどが定番だが、dressingがおすすめするのは「パエリア」。普段はあまり作る機会がない料理かもしれないが、BBQで作ると豪快な見た目と具材のうまみたっぷりなおいしさに盛り上がるのだ。

とはいえ、お米で作るパエリアは、米の火の通りの見極めが難しく、ベチャついたり、硬すぎたりしてなかなかハードルが高い…。そこで! 今回はお米をパスタに変えるだけで簡単&時短になる、「パスタパエリア」の作り方をご紹介。
パスタパエリアは聞きなれないかもしれないが、本場スペインでは「フィデウア」という名前で親しまれている定番料理。通常は「フィデオ」という極細のショートパスタを使用するが、手に入らない場合は、「スパゲッティーニ」を2〜3cm程度に折ってから使えばOK。

レシピでは、弱火、中火、強火と表記しているが、バーベキューで作る際は、炭に火をつけるときに炭の量を「多め(強火)」、「ふつう(中火)」、「少なめ(弱火)」で分けてから火をつけて、調理してほしい。もちろん、ご家庭のコンロでも同様に作ることができる。

今回紹介するレシピはすべて、BBQで使う定番食材で作れるので、パスタさえ追加で持っていけば気軽に楽しむことができる。

1.とろ~りチーズで濃厚&塩気をプラス! BBQの定番野菜でつくる「ベジパエリア」

BBQで使用する定番野菜たちで作れるパエリア。仕上げに加えるとろ〜りチーズが食欲をかき立てる。サフランの香りをまとい、野菜の甘みとうまみをたっぷり吸い込んだフィデウアは、噛むほどにおいしさが口の中に広がっていく。
お好みのタイミングでレモンをキュッと絞れば、さわやかな酸味が加わって味の変化を楽しむことができる。

<レシピ>

▼材料(4人前)
・フィデオ … 250g
・ニンニク … 2かけ
・タマネギ … 1/2個
・トマト … 1個
・ナス … 1本
・ズッキーニ … 1本
・レモン … 1個
・[A]水 … 400ml
・[A]顆粒コンソメ … 小さじ1
・[A]サフラン … 小さじ1
・[A]塩 … 小さじ1/2
・ピザ用チーズ … 80g
・オリーブオイル … 大さじ2
・塩コショウ … 適量

▼作り方(調理時間:30分)
① 【下準備】ニンニクはみじん切りする。タマネギは横半分に切ってから2cm幅に切る。トマトは大きめの一口サイズに切る。ナス、ズッキーニは5mm幅の輪切りにし、ナスは水に5分さらしてから水気を切る。レモンは5mm幅の輪切りにする。
② フライパンにオリーブオイル、ニンニク、タマネギを入れて弱火で熱し、香りが立ったらナス、ズッキーニを加え、タマネギが透き通るまで炒める。(※炭の量が少なめ(弱火)の上にフライパンをのせて加熱する。)
③ フィデオ、トマトを加え、全体に油がまわるまで炒めたら、Aを加えて蓋をし、煮立ったら中火で9分煮る。(※炭の量がふつう(中火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)
④ ピザ用チーズを散らしたらふたたび蓋をして、溶けるまでさらに30秒〜1分煮る。
⑤ 蓋を外して強火で水気を飛ばし、塩コショウで味を調えたら、レモンをのせる。(※炭の量が多め(強火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)

2.魚介のうまみたっぷり! ショウガの風味が爽快な「和風アサリ缶パエリア」

バーベキューで用意したシーフードの残りで作れる魚介パエリア。タマネギの甘みと魚介のうまみに醤油ベースのタレを加え、風味豊かな味わいに。
刻んだショウガの程よい辛さがアクセントになっていて、爽快感のある味わい。つい食べすぎて満腹になりがちなBBQの〆としてはぴったりだ。

<レシピ>

▼材料(4人前)
・フィデオ … 250g
・タマネギ … 1/2個
・ショウガ … 1かけ
・アサリ水煮缶 … 1缶(70g)
・剥きエビ … 150g
・イカ … 150g
・青ネギ … 適量
・[A]水 … 400ml
・[A]鶏ガラスープの素 … 小さじ1
・[A]醤油 … 大さじ2
・オリーブオイル … 大さじ2
・塩コショウ … 適量

▼作り方(調理時間:30分)
①【下準備】タマネギは横半分に切ってから2cm幅に切る。ショウガはみじん切りする。青ネギは小口切りする。
② フライパンにオリーブオイル、ショウガを入れて弱火で熱し、香りが立ったらタマネギ、剥きエビ、イカを加え、タマネギが透き通るまで炒める。(※炭の量が少なめ(弱火)の上にフライパンをのせて加熱する。)

③ フィデオを加え、全体に油がまわるまで炒めたら、Aを加えて蓋をし、煮立ったら中火で9分煮る。(※炭の量がふつう(中火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)
④ 蓋を外し、強火で水気を飛ばして塩コショウで味を調えたら青ネギを散らす。(※炭の量が多め(強火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)

3.肉を買いすぎても大丈夫! ガッツリ派には「焼肉パエリア」

BBQで使った肉や焼肉のタレを使って作れるガッツリ系パエリア。BBQではつい肉を買いすぎてしまいがち。焼くだけでは代わり映えがなく飽きてしまうが、〆のパエリアとして変身させれば印象はがらっと変えられる。
焼肉のタレがベースなので、普段料理をしない人でも手軽に挑戦できる。仕上げにパセリをたっぷり散らせば、見た目が華やかになってさらに盛り上がること間違いなしだ。

<レシピ>

▼材料(4人前)
・フィデオ … 250g
・タマネギ … 1/2個
・赤・黄パプリカ … 各1個
・ニンニク … 2かけ
・パセリ … 適量
・牛モモ薄切り肉 … 300g
・[A]水 … 400ml
・[A]焼肉のタレ … 大さじ3
・オリーブオイル … 大さじ2
・塩コショウ … 適量

▼作り方(調理時間:30分)
① 【下準備】タマネギは横半分に切ってから2cm幅に切る。赤・黄パプリカは7mm幅の輪切りにする。ニンニクは薄切りにする。パセリはみじん切りする。
② フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて弱火で熱し、香りが立ったらタマネギ、赤・黄パプリカ、牛モモ薄切り肉を加え、タマネギが透き通るまで中火で炒める。(※炭の量が少なめ(弱火)の上にフライパンをのせて加熱してから、炭の量がふつう(中火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)
③ フィデオを加え、全体に油がまわるまで炒めたら、Aを加えて蓋をし、煮立ったら中火で9分煮る。
④ 蓋を外し、強火で水気を飛ばして塩コショウで味を調えたらパセリを散らす。(※炭の量が多め(強火)の上にフライパンを移動させて加熱する。)

お米の代わりにショートパスタ「フィデオ」を使用すれば、時短で、しかも時間がたってもやわらかくなりにくいパスタパエリアが簡単にできる。行楽シーズンのこの時期、BBQを控えている人はぜひ試してみて!

<レシピ作者プロフィール >
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
株式会社フードクリエイティブファクトリー代表。1987年生まれ、千葉県出身。
企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
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