フライパンで作る「燻製グルメ」が想像を超えるウマさ!自家製ベーコンの作り方と簡単アレンジレシピ

2016年11月15日
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フライパンで作る「燻製グルメ」が想像を超えるウマさ!自家製ベーコンの作り方と簡単アレンジレシピ
Summary
1.特別な材料は不要! フライパンで作れる燻製グルメの作り方
2.余ったお茶っ葉を燻製チップ代わりに
3.基本の「燻製豚バラベーコン」と絶品アレンジレシピ3種をまとめて紹介

居酒屋やレストランでも定番になりつつある燻製グルメ。最近では燻製グルメ専門店ができるほどで、その香ばしさと深みのある味わいの虜になっている人も多い。
ホームセンターでも燻製セットが売られていることから「燻製器がないと作れない」と思われがちだが、実は自宅でもフライパンを使って手軽に作ることができる。煙の量も多くないので、換気をした上で行えば家の中に臭いがしみつくこともない。今回は、肉のうまみと燻製の香ばしさがたまらない豚バラベーコンの作り方と絶品アレンジレシピを紹介する。

■燻製グルメに使う道具はこの5つだけ

燻製に必要なグッズは5つだけ。「フライパン」・「アルミホイル」・「網」・「お茶っぱ」・「砂糖」だ。フライパンはなるべく底が深いもの。網はフライパン底に敷いたお茶っぱとの間に隙間が作れて、燻製したいものを乗せることができればなんでもかまわない。

■「燻製豚バラベーコン」の作り方

豚バラで作るベーコンは、肉の脂の甘みを存分に楽しむことができる定番メニュー。お茶っぱだと色づきが心配されそうだが、砂糖をいれることで照り、香りがプラスされるのでご安心を。燻された香りに包まれた豚バラ肉は、これだけでもビールが進む贅沢おつまみだ。

<レシピ>

▼材料(作りやすい量)
・豚バラブロック … 500g
・塩 … 20g
・黒コショウ … 適量
・お茶っぱ(緑茶) … 20g
・砂糖 … 小さじ1/2


▼作り方(調理時間:60分 ※寝かせる時間、乾燥時間は含まない)
① 豚バラブロックにフォークで穴を開け、塩、黒コショウをまんべんなくすりこむ。

② キッチンペーパーに包んだ後にラップに包み冷蔵庫で1日ほど寝かせる。

③ ②をたっぷりの水で塩を落とすように洗ったら水分をしっかりとふきとり、バットなどにおきラップをせずに冷蔵庫でさらに1日乾燥させる。

④ 深めのフライパンにアルミホイルをのせ、お茶っぱと砂糖を広げたら網をのせ、その上に豚バラブロックをおく。

⑤ 蓋をしたら、中火で50分間熱燻させれば完成!

身近な道具と材料だけで、スモークの香りがしっかりとついた燻製豚バラベーコンが完成。そのままでも充分おいしいが、さらにひと手間加えることで燻製の魅力を最大限に引き出すことができるので、次に紹介するアレンジレシピもぜひ試していただきたい。

1.具材ゴロゴロで食べごたえ抜群! スープに燻製の香りが溶け込んだ「自家製ベーコンポトフ」

冬に食べたいあったかスープといえば「ポトフ」。自家製の燻製の香りがスープに溶け込み、家で作ったとは思えないプロ顔負けの本格味。大きめにカットした具材で食べごたえも見た目も抜群なので、一皿でお腹も心も満たされること間違いなしだ。

<レシピ>

▼材料(2人分)
・燻製豚バラベーコン … 100g
・ジャガイモ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・キャベツ … 1/4玉
・ブロッコリー … 1/2株
・固形コンソメ … 1個
・水 … 600cc
・塩コショウ … 少々


▼作り方(調理時間:20分)
① 燻製豚バラベーコンはひと口大に切る。ジャガイモ、ニンジンは皮をむき、乱切りにする。ブロッコリーは小房にわける。

② 鍋に水、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、固形コンソメを入れて中火で熱し、ジャガイモに火が通るまで煮込む。

③ ブロッコリーを加えて火が通るまで煮たら、塩コショウで味を調える。

2.定番人気のポテサラもワンランク上の味わいに!「自家製ベーコンポテサラ」

ポテトサラダに入れるお肉はハムだったりひき肉だったりと家庭によってさまざまだが、ぜひ一度、燻製豚バラベーコンで試してみてほしい。豚肉の脂が染み出て、サラダ全体になじんだ燻製の豊かな香りがワンランク上の仕上がりにしてくれる。

<レシピ>

▼材料(2人分)
・燻製豚バラベーコン … 100g
・ジャガイモ 大(男爵) … 2個
・キュウリ … 1/2本
・タマネギ … 1/2玉
・マヨネーズ … 大さじ3
・酢 … 大さじ1
・コショウ … 少々


▼下準備
・キュウリは塩もみをし、水気をきっておく。
・タマネギは水にさらし、水気をきっておく。


▼作り方(調理時間:30分)
① 燻製豚バラベーコンは1cm角に切る。

② ジャガイモをたっぷりのお湯で沸騰させないようにじっくりと茹でる。ジャガイモに竹串を刺しすっと通るようになったら取り出し熱いうちに皮をむきつぶす。

③ ②にキュウリタマネギ、酢、マヨネーズ、コショウを加えよく混ぜる。味を見て塩気が足りなければ塩(分量外、適量)で味を調える。

3.いつものパスタも燻製風味で味わいにメリハリ!「自家製ベーコンカルボナーラ」

燻製の香り漂う自家製ベーコンを使用した香ばしいカルボナーラ。いつも市販のベーコンを使用して作っていた人は、味わいのレベルの違いに驚嘆すること間違いなし。ベーコンを大きめにカットすることで食べごたえもアップ。

<レシピ>

▼材料(1人分)
・燻製豚バラベーコン … 70g
・スパゲッティ … 80g
・ニンニク … 1かけ
・ブラックペッパー … 適量
・オリーブオイル … 大さじ1/2
・塩 … 適量
・[A]卵 … 1個
・[A]生クリーム … 大さじ2
・[A]パルメザンチーズ … 大さじ2


▼作り方(調理時間:20分)
① ニンニクはつぶしてみじん切りにする。燻製豚バラベーコンは1cm幅の細切りにする。

② ソースの素になるAを混ぜ合わせる。

③ たっぷりのお湯(2リットル)に塩(20g)を入れてスパゲッティを袋の記載の1分早く茹で上げる。

④ 中火で熱したフライパンにニンニクを香りが立つまで炒める。

⑤ ④の火を止め、燻製豚バラベーコンと③をいれ、Aを固まらないように手早く混ぜながら加え、とろみがつくまで混ぜ合わせたら塩で味を調えて皿に盛り、ブラックペッパーをふる。



たった5つの材料で作れる本格味の燻製豚バラベーコン。今回は緑茶のお茶っぱを使用したが、紅茶や麦茶などお好みのお茶っぱで変化をつけてみても楽しい。おつまみに使うも良し、アレンジ料理に使うにもよしの自家製ベーコンで、いつもの料理をランクアップさせてみよう。

<レシピ作者プロフィール>
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属
料理好きな母のもとで育ち、食に携わる仕事に就きたいという思いを自然と持つようになりました。両親が共働きで常に忙しくしていましたが、食卓を囲み食事を一緒に食べることで自然と会話が生まれ、どんなに忙しくてもコミュニケーションを大切にすることができました。そんな経験から、食卓でのコミュニケーションは大変重要で気づきの多いものだと私は思っています。「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わる様々な活動をさせていただいています。
2014年7月よりフードクリエイティブファクトリーの執筆プロデューサーに就任し、月間40本の記事をプロデュースしています。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」など
Blog: http://lineblog.me/linakawase/
    http://foodcreativefactory.com/
Twitter:https://twitter.com/linasuke0508