15,000円のチーズケーキ!? 誰もが虜になる魅惑の一皿

The Best of Dish 2015 2014年11月15日から2015年11月14日までの間で賢人のみなさんと編集部員が食べた料理のなかで最高のひと皿をご紹介します。お馴染みのあの店か?はたまた隠れた名店か?みなさんにとって、2015年はどんな「おいしい」一年でしたか?

2015年12月29日
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15,000円のチーズケーキ!? 誰もが虜になる魅惑の一皿
Summary
・鎌倉山のふもとにひっそりと佇む、洋菓子の名店。
・「日本一高価、されど日本一美味」と称されるチーズケーキ界の頂点に立つ逸品。
・食べ比べた他のケーキがすべて霞むほどの完成度はまさに"最高の一皿"。

こんばんは。dressing編集部の岩田と申します。

今年もっとも印象に残っている「最高の一皿」を編集部員それぞれで出し合おう、と編集部のミーティングで決まり、「岩田さんは甘いの好きだからスイーツ縛りね」と問答無用でテーマを絞られ、その後編集長には「ただ“おいしかった”だけではなく、今まで食べた中で、胸が熱くなるような、込み上げてくるような感覚があったものを出してね」とハードルを上げられ…。今年の11月にdressing編集部に配属されたばかりの私は今、体当たりでこの文章を作成しています(笑)

甘いものは大好きなのですが、ひとつだけを選ぶのはなかなか難しい…と思いながらも、日々撮り溜めていた食べ物の写真をあさること数分、「あ…これがあった!」と即決したスイーツがこちら。
同僚、友人と「チーズケーキ食べ比べ会」なるものを開催したときに出逢った一皿です。

タイミングの良すぎるお誘い

「ぐるなび」は食に特化した会社であるので、やはり同僚には食に関心の強い人が多い。今年の2月に開催した「チーズケーキ食べ比べ会」も、同僚発信のイベントだった。

その会を開くきっかけになったのは、ぐるなびの手土産キュレーションサイト「ippin」で、岸朝子さんが“日本一おいしいチーズケーキ”としてそのケーキを紹介してくださったことだ。
私はこの記事を読んで即「食べてみたい!」と思ったのだが、15,000円という価格を見て即あきらめていた。15,000円あれば、平日ランチ15回できるし…。

「でも、いつか絶対、なにかの“ご褒美”として食べよう!」と心に決めて我慢していたところ、タイミングよく、仲の良い同僚から「このチーズケーキ、何人かで買って、分けて食べない?」という素敵すぎる提案をいただいたのだった。
と、いうことで「いつもなにかと頑張っているご褒美」としてさっそくこのチーズケーキをいただけることに。

チーズケーキ食べ比べ会、当日。

当日は、「せっかく“日本一”のチーズケーキを食べるのだから、他のチーズケーキとも食べ比べてみよう」ということで参加メンバーそれぞれがチーズケーキを持ち寄り。各々、お取り寄せをしたり、某有名店のチーズケーキを買ったりして、食べ比べ会当日は計6種類のチーズケーキが集まった。これらを、同僚含む友人8名でいただく。結構なボリュームだ。

たくさんのチーズケーキが揃ったが、今回の主役はやはり「ハウスオブフレーバーズ」。全員でテーブルを囲って、慎重に箱を開ける。

フタを開いた瞬間、その美しさと存在感に思わずため息…。ティファニーブルーの包装紙がこれまた上品さを際立たせている。持ち上げてみると想像以上に重く、ケーキ本体の密度の濃さを感じることができる。

その証拠に、友人の一人がカットしようと試みるも、クリームチーズのあまりの密度に包丁が抜けなくなるとういハプニングも(笑)

いざ、実食。

なんとか人数分のカットを終えた断面がこちら。

上層がサワークリームで、下層はクリームチーズ。二層のチーズを覆うのは、グラハムクラッカー・砂糖・バターでできたタルト生地だ。ちなみに「グラハムクラッカー」とは、皮や胚芽を除去しないで全粒のまま製粉した小麦粉「グラハム粉」を配合してつくったクラッカーのこと。

そしていよいよ、全員で実食。
「いただきます…!」のかけ声とともに口に入れて数秒後…全員の目が丸くなる。「なにこれ!?」と言わんばかりの表情だ。きっと私自身も同様の表情になっていたはず。

上層のサワークリームはさっぱりとしたさわやかな酸味が特徴的。「空気一つ入っていないのでは?」と思うほど、とてもなめらかな舌触りだ。
下層のクリームチーズはとっても濃厚で、上品な甘さをゆっくりじっくりと味わうことができる。
そして、2層をいっしょにいただくと、サワークリームのさわやかな酸味が口いっぱいに広がってフワッと消えたかと思えば、あとからクリームチーズの濃厚な甘みが舌の上に広がるという、絶妙なタイミングで抜群のバランスの波が来るのだ。
シナモン風味の効いたタルト生地も、グラハムクラッカーのザクザク感の中に潜む、砂糖のシャリッとした食感が程よいアクセントになっている。
1層1層がこんなにも贅沢で、こんなにも味わい深いのに、それらを3層まとめていただけるとは、まさに至福の味。本当にずっしりまったりとしているので、1ピース(8等分)で十分すぎるほどの満足感だった。
(この日、他のチーズケーキも食べたのだが、正直なところ味をあまり覚えていない…。もちろんそれぞれ個性がありおいしかったのは確かなのであるが、とにかくハウスオブフレーバーズに対する感動のインパクトが強すぎた。)

まさに「クイーンオブチーズケーキ」。

今回、「今年最高の一皿」ということでこちらのチーズケーキを紹介させていただいたが、おそらくこんなにおいしく感動できるスイーツは、後にも先にも、他にないような気がする。
よって、勝手にテーマを変更して「“生涯で”最高の一皿」ということで紹介したい。


こちらのチーズケーキがいただけるのは、鎌倉にあるホルトハウス房子さんのお店「ハウスオブフレーバーズ」。
今回はお取り寄せでいただいたが、次はお店に足を運んで、鎌倉山の澄んだ空気と一緒に味わってみたいと思う。(ちなみにイートインは、コーヒーまたは紅茶付で2,700円。なにかのご褒美に行こうっと。)

ハウス オブ フレーバーズ

住所
〒248-0000 神奈川県鎌倉市鎌倉山3丁目2-10
電話番号
0467-31-2636
営業時間
11:00~16:30(閉店17:00)
定休日
定休日: 水曜(盆時期休、年末年始休)
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/rvabmwvb0000/
公式サイト
http://www.houseofflavours.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。