揚げたてジュワー!な串揚げとクラフトビールが楽しめる『ベアード・タップルーム高田馬場』がオープン

2016年06月24日
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揚げたてジュワー!な串揚げとクラフトビールが楽しめる『ベアード・タップルーム高田馬場』がオープン
Summary
1.ベアードビールの直営店が、5月1日高田馬場にオープン!
2.ビールに合う! ジューシーな串揚げが看板メニュー
3.リアルエールをはじめとした個性派ビールが常時21種勢ぞろい

のどごしではなく、風味や味を重視したクラフトビールが今、大流行している。今年に入り、東京・高田馬場ではクラフトビールを扱う店舗が増えている。中央線沿線にあるマイクロブルワリーが新店を出したのも、ファストフードチェーンがクラフトビールをウリとした新業態店舗をオープンしたのも、日本最大級のクラフトビールイベント「大江戸ビール祭り」が開かれたのもすべて高田馬場だった。学生街としても知られる、飲食店の多いこの街に、またひとつ新しいクラフトビール店『ベアード・タップルーム 高田馬場』がオープンした。

ベアードビールは、2000年にブライアン・ベアード&さゆり夫婦が沼津で立ち上げたブルワリーだ。地ビールのブームが起こる中、単なる地域活性化ではない、本当においしいビールを作りたいというブライアン・ベアード氏の情熱でたくさんのビールが造られた。今では日本を代表するクラフトビール・ブルワリーとなり、様々な飲食店や酒屋でベアードビールを目にするようになった。同店はそんな歴史あるベアードビールの直営店舗。静岡・修善寺にあるベアードビールの製造所で、毎日丹念に造られたビールを存分に楽しめる。関東エリアでは4店舗目となるが、店舗ごとにフードの特徴が違い、ここ高田馬場店では串揚げをメインメニューとしている。

和風の古民家を意識したという店内は、木のぬくもりを感じられる落ち着いた造りとなっており、来る人を和ませる。

ビールのラインナップは、直営店ということもありベアードビールの定番12種がすべて飲める。シーズナルビールも5種類ほどある。直営店の強みを生かし、もっとベアードビールをたくさんの人に飲んでほしいということから、他店舗と違いゲストビールは置いていない。

店長の松宮邦明(まつみやくにあき)さんが丁寧に注いでくれる。『ベアード・タップルーム 原宿』の店長を長らく務めていた、ベアードビールのことを知り尽くした方だ。

最初は軽めのビールから。さっぱりとした味わいが夏らしさを感じさせる「静岡サマーみかんエール」と「スタウト枝豆」を注文。

ゴクリと飲めば、ふわっと夏ミカンの香りが鼻を抜ける、あと味の爽やかなビール。まさにフルーティで、いきいきとした甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。静岡のミカンを静岡でビールにする、という贅沢を感じさせるこのビールは、毎年6〜7月頃に発売される、限定ビールだ。

それに合わせる枝豆は、仕上げに「島国スタウト」というベアードの黒ビールを絡めたもの。豆に絡んでほんのりとビールの甘みを感じさせるつまみとなっている。

ここで、ジューと香ばしい音が店内に響き渡ってきた。厨房では串揚げの準備が始まっている。

手際よく、パン粉をつけて揚げられていくその様子は、テンポが良くて気持ちが良い。音を立てながら、揚げたての串が並んでいく。

串揚げに合わせるのは、この店の王道的人気という「ライジングサンペールエール」。きりっと爽快な柑橘系のホップが、個性豊かに舌を通り過ぎていく味わいは、まさに絶品。松宮さんいわく「バランスが良く、ベアードビールの基準値となるビール」なんだそう。

串揚げは、手前左から豚バラ、ウズラの卵、ローストビーフ、紅生姜。そして奥に見えるのが、一本を丸ごと揚げたというインパクト大の、まるごとアスパラだ。

揚げたての串揚げは、どう考えてもビールに合う。そんなことを考えながら口に運べば、ジューシーな串揚げが思わず頬を緩ませる。冷えたビールで流し込めば、柑橘系の味わいが広がり、口をさっぱりとさせながら食べ進めてしまう。

豚バラは思った以上にさっぱりとしていて食べやすく、ローストビーフは個性派の串揚げとしてジューシーな味わい。アスパラは肉厚で甘く、食べごたえがあり、紅生姜は口直しにもぴったりであった。ウズラの卵はぷちっと弾けるような食感が、ビールの爽やかさと合う。

串揚げと同じくらいおすすめなのが、「台湾風豚の角煮」。ここでふわっと、アジアの雑踏の屋台にいるような香りが鼻をくすぐった。

八角をはじめとした、さまざまな調味料が複雑に絡み合った味わいで、急に台湾に連れて来られてしまったかのよう。それほどまでに強烈な香りが食欲をそそる。さまざまな飲食店で修業をしたという料理長の益子武(ますこたけし)さんの作る、絶品おつまみである。

この角煮に合わせるのは「帝国IPA」。同じく複雑に絡み合う味わいが特徴で、ホップの苦みとアロマが後味として残る。ホップとモルトのバランスが良く感じられ、凛とした印象を受けるビールだ。ホロホロと柔らかく香り高い角煮もあいまって、ビールがよく進む。

松宮さんいわく、「1人飲みのお客さんも多いですよ」とのこと。今はもともとベアードビールを知っている人や、クラフトビールファンが来ることが多いそうだが、高田馬場という場所柄、学生や若い人にももっとクラフトビールを楽しんでほしいと語った。

さてお腹は満たされてきても、ビールを飲むのはやめられない。ここでちょっと変化球のビールを注文。その名は「黒船ポーター」。

名前からもわかるように、こちらは黒ビール。なめらかで力強い味わいがありつつも、チョコレートやコーヒーを彷彿させる風味と苦みが心地よく喉を通り過ぎていく。その風味から、ほろ苦いデザートのような気持ちでゴクゴクといただける。ついつい、飲み過ぎてしまう。

そろそろ、と千鳥足で去ろうとしたとき、「高田馬場限定のビールもあるんですよ」と松宮さんに紹介されたのは、「馬場オートミールスモークポーター」。思わず足が止まる。

リアルエールという、サービングされる容器の中で2次発酵及び熟成が行われるビールであるこちらは、心地よい自然な発泡性が特徴。ふわっとスモークの香りが広がり、なめらかな舌触りのビールとなっている。苦みさえも、旨さだと思える繊細な味わい。

そんなスモーキーな味わいに舌鼓を打てば、いつの間にかクラフトビールの虜に。個性豊かなビールの数々に、帰り道は心地よい高揚感に包まれながら、既に次はどのビールを飲もうと考えてしまうのであった。

(写真・文/雨宮美奈子)

<メニュー> 
静岡サマーみかんエール 1,000円(400ml)
ライジングサンペールエール 1,000円(500ml)
帝国IPA 1,000円(500ml)
黒船ポーター 1,000円(500ml)
馬場オートミールスモークポーター 600円(Imperial Half)

スタウト枝豆 350円
台湾風豚の角煮 600円
<串揚げ>
・豚バラ 250円
・紅生姜 150円
・まるごとアスパラ 150円
・ローストビーフ 300円

※価格全て税込


ベアード・タップルーム 高田馬場

住所
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-2-14
電話番号
03-5332-7795
営業時間
月~金 17:00~24:00 土・日・祝 12:00~24:00
定休日
定休日 なし
公式サイト
http://bairdbeer.com/ja/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。