世界初! 大人気ブランド『アンテプリマ』がくつろぎのイタリアンレストランをオープン

2016年10月27日
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世界初! 大人気ブランド『アンテプリマ』がくつろぎのイタリアンレストランをオープン
Summary
1.世界的ファッションブランド『アンテプリマ』がクリエイティブ・ディレクター荻野いづみ氏の自宅キッチンを再現したイタリアンレストランをオープン
2.『アロマフレスカ』出身のシェフが和と伊を融合させたカーサ・クチーナの味とは?
3.ポーションの調整や食べたいもののリクエストなど、ワガママが言える

海外のおしゃれマダムのホームパーティに参加しているみたい! 『アンテプリマ』のお家キッチン

ミラノコレクションに公式参加している唯一の日本人女性、荻野いづみ氏がクリエイティヴ・ディレクターを務めるブランド『アンテプリマ』は、シンプルでフェミニンな服が世の女性たちに絶大なる支持を得ている。特にシグネチャーのワイヤーバッグは年代を問わず大人気。

その『アンテプリマ』が銀座に旗艦店をオープン。なんと地下には世界初のイタリアンレストラン『アンテプリマ カーサ・クチーナ』を併設したのだ。階段を降りて重厚な趣の扉を開けると思わず「わぁ〜」と声がでてしまうほど素敵な空間が広がる。

店名のとおりそこはまさに“アンテプリマのお家のキッチン”。コの字型の大きなテーブルの正面にはアイランドキッチンがあり、古澤正広シェフの料理する様を眺めていられる。近くの席ならばシェフとおしゃべりしながら料理を待つのも楽しい。奥にはソファ、壁の棚には荻野氏が自らイタリアから買い付けたワインやパスタなどの食材やアンティーク雑貨が並ぶ。

テーブルセッティングも洗練された温もりがあり海外のおしゃれなマダムのホームパーティに招かれた気分になる。それもそのはず、ここは荻野氏の自宅キッチンがイメージされており、心地良さと永く愛用できる感じは服やバッグと同様に彼女のセンスの良さからくるのだろう。ここは彼女のアイデンティティーが集約された空間なのである。

和と伊を融合した“カーサ・クチーナ=おうちのキッチン”の味を名店出身のシェフが創りあげる

20数年間イタリアと日本の架け橋となってきた荻野氏。古澤シェフの作る料理もまた和のエッセンスをプラスしたイタリアンだ。ロールキャベツや山椒ミートソース、旬の秋刀魚もメニューに加わる。いったいどんなものがでてくるのか想像するとワクワクするではないか。

前菜には野菜たっぷりの蒸篭蒸し。可愛らしいサイズの蒸篭で心が躍る。蓋をあけるとブロッコリー、カボチャ、レンコン、シイタケ、玉ネギ…、根菜を中心に季節の野菜が10種類ほど詰まっている。食感を損なわずに食べられ、これだけの種類をこの大きさの蒸篭に入れるのは意外に難しそう。ソースはイタリアンらしく、ニンニクとアンチョビのバーニャカウダ、ゴルゴンゾーラ、カラスミ塩。シイタケにはぜひカラスミ塩を。

パスタメニューも非常にバラエティー豊か。「焼き栗のカルボナーラ 秋トリュフ添え」や「子兎とポルチーニ茸のタリアテッレ」など旬の食材を使ったものも魅力的だが、興味深いのが“シンプルパスタ”というカテゴリーで表記された「山椒のミートソース パクチー添え」「柚子アッラビアータ」「黒七味のカルボナーラ」。

取材当日はカルボナーラをお願いした。はじめはさして感じなかったのだが半分くらい食べ進めたあたりから黒七味の威力が発揮されてきた! 黒コショウと比べると複雑な香りと風味がありまったく飽きさせない。じっくり炒めたパンチェッタはカリッとジューシー。良い塩加減になるよう大きさに気を遣うそうだ。イタリアンに和の要素を融合させるには「既成概念にとらわれないことが肝心」とシェフ。ただおいしいだけではなく驚きがあることで記憶に残る料理となる。

もはや家庭で食べることがほとんどの「ロールキャベツ」がいったいどう出されるのか興味津々。「このままだとレストランの料理ではないので土瓶蒸しをイメージしました。松茸とコンソメが相乗効果をもたらし、本当においしいスープになります」と言う古澤シェフ。

バジルとの相性も良いのでジェノベーゼソースを添える。そもそもコンソメもイタリアンでは使わないが、おいしくなることを優先しこだわりすぎない。玉ネギ、ニンジン、セロリをやわらかくなるまで炒め和牛のミンチとシイタケを入れまとめたものをキャベツで巻く。コンソメが濁らないように野菜が多めだが食感はやわらかい。いったい何料理なのかわからなくなりそうだが、ジェノベーゼソースをかけるとコクと香りがプラスされイタリアンに一変する。それにしても優しさが沁みわたる。どこか懐かしさを感じるのが“カーサ・クチーナ”なのである。

デザートは「フルーツトマトのソルベとプチトマトのコンポート」。これは良い!さっぱりしているのに甘みがある。企業秘密をこっそり教えてくれた。秘訣は酸味と甘み。極めてシンプルなだけに、その味には高い技術力が要求されるが「どこよりもおいしく作りたいと、頑張りました」とシェフ。確かにうまい!

シェフの技術、経験、センスからうまれる料理がすごすぎる!

コースはランチもディナーもおまかせを含めて3種類ずつ、アラカルトもかなり豊富だ。ゆえにコースでも苦手なものがあったりパスタだけ変えてもらったりとワガママも聞いてもらえる。予約時に相談すれば予算と食材を決めてオリジナルコースもお願いできる。

シェフが目指すのは毎日でも気楽に来られる店。ポーションの調整はもちろんのこと、できる限りお客様の要望に添うように努力している。だからなのかどうやら裏メニューもあるようだ。

お客様のリクエストに応える、簡単なようだができるシェフはそう多くはない。確かな技術と経験、味覚のセンスがなければできないことだろう。それをやすやすとやってのける古澤シェフの料理に魅了されるのは至極当然のことだ。どこか懐かしさを感じリラックスできる空間。友人の家でもてなされているかのような、寛いだ楽しい時間が過ごせる店の誕生を嬉しく思う。

(メニュー)
ランチ/3,800円(7皿)、4,800円(8皿)、おまかせ
ディナー/10,000円(9皿)、12,000円(10皿)おまかせ
彩り野菜の蒸篭蒸し カーサ・クチーナスタイル(1P)/1,200円
和牛のロールキャベツ/2,400円
黒七味カルボナーラ/2,200円
フルーツトマトのソルベとプチトマトのコンポート/800円
アラカルト/1,200円〜
グラスワイン/1,000円〜
※価格すべて税別

アンテプリマ カーサ・クチーナ

住所
〒104-0061 東京都中央区銀座5-5-12 B1F
電話番号
03-3572-8151
営業時間
月〜土11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜23:00(L.O.21:30)
定休日
日曜 ※月曜が祝日の場合は日曜営業、月曜休み
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/jb3fcscg0000/
公式サイト
http://casacucina.anteprima.com

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。