京都・西本願寺境内で本格フレンチが楽しめる?! 野菜フレンチが絶品の期間限定「おてらかふぇ」

2017年01月01日
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京都・西本願寺境内で本格フレンチが楽しめる?! 野菜フレンチが絶品の期間限定「おてらかふぇ」
Summary
1.世界遺産・西本願寺に期間限定カフェがオープン
2.名レストラン『リュミエール』のシェフが監修
3.新鮮な京野菜の旨味や食感を引き出した料理の数々

西本願寺境内にオープンした期間限定カフェ

京都・下京区にある世界遺産「西本願寺」に、2017年5月31日までの期間限定でカフェが誕生した。こちらのカフェは、浄土真宗本願寺派第25代門主の就任を披露する行事「伝灯奉告法要」に合わせて境内に初めてオープンしたもの。期間中の法要日(80日)に限り国宝の飛雲閣や書院が特別公開されることもあり、約20万人もの参拝客が予想されている。今回、JTB西日本が企画運営を担い、西本願寺を訪れる国内外の観光客や地元の方々に、「ほっとひと息ついていただきたい」との思いで開設したのが、この『本願寺 おてらかふぇ&まるしぇAKARI』だ。

名レストラン『リュミエール』シェフ監修

カフェのメニューを監修するのは、大阪・心斎橋のフレンチレストラン『リュミエール』のオーナーシェフ・唐渡泰(からとやすし)さん。唐渡シェフは、「野菜の美食」をテーマにした新スタイルのフレンチを提案していることでも広く知られている。野菜を主役に、それぞれの素材の持ち味を活かす調理法を個々に施し、甘みや食感を見事に引き出した繊細かつ華やかなスペシャリテは、これまでたくさんの美食家の舌を唸らせてきた。

今回は、カフェということから観光客が気軽に食べられるハンバーグやカレー、ワンプレートといった親しみやすいメニューを用意。なかでも唐渡シェフと太いパイプを持つ京都の農家の野菜を使用して、どの料理にもシェフの料理哲学やテクニックが随所に活かされた内容となっている。

例えば、「ゴロゴロ野菜サラダ」(写真・上)は、リュミエール大阪KARATOのスペシャリテ「野菜の遊園地」を彷彿させる一皿。オレンジのカリフラワーやエビイモ、黄色いカブなど、普段は目にすることのない珍しい野菜や旬の野菜を様々な調理法でサラダにしたものだ。カブやレンコン、ゴボウなどは丸ごとロースト。蒸すようにじんわりと火を入れてから最後にカットするため、うまみが野菜にしっかりと凝縮されている。確かに食べてみると、ほどよい香ばしさの後で、甘みやうまみがたっぷり詰まったジューシーな味わいが口いっぱいに広がる。

お皿に鮮やかなアクセントを添え、目も楽しませてくれるピンク色をしたドレッシングにも注目してほしい。生のタマネギをベースに、チーズや丸ごとローストしたビーツのピューレで仕上げた、美容と健康にうれしい酵素ドレッシングなのだ。印象的なのは、葉物野菜ならシャキシャキ、レンコンならコリコリ、エンドウならサクサク、カブならジュワー・ホクホクといった、素材それぞれの食感の心地よさ! 食べるたびに食感が異なるので、噛みしめる楽しみがあり、最後まで飽きさせない。サラダであるが、パンと一緒に食べればそれだけで満腹感も得られる。

20種類もの野菜が食べられるプレートは大満足!

京都の野菜が練り込まれたパンのほか、冷製と温製の野菜、メインディッシュが食べられる「週替わりのワンプレートランチ」(写真・上)は、一皿に約20種もの野菜が使用されている。この日のメイン料理は牛肉のテリーヌ仕立てだが、こちらに添えられているソースも野菜に肉の旨味をつけて作られている。「ニンジンやキャベツ、タマネギを煮込んでピューレにしました。クラシックなフランス料理のソース作りはバターやクリーム、お酒、小麦粉を使いますが、私の料理はそのクラッシック要素を使わず、塩以外の調味料にも頼らず、様々な加熱技法を駆使し野菜の水分を上手にぬいたり、旨味を引き出すことで奥行きのある味わいに仕上げています」と唐渡シェフ。シェフの感性が冴えわたる料理で、どれをとっても食べ手に驚きと感動を与えてくれる。

食事メニューだけでなく、『リュミエール』でも扱われているフランスを代表する「ダマンフレール」の紅茶を使ったスイーツを楽しめるのも見逃せない。「モンブラン・リュミエール風」(写真・上)は、スポンジ生地の間に「ダマンフレール」のアールグレイ茶葉をサンド。クリームにも煮立てた紅茶が使われているため、やさしい紅茶の風味がふわりと広がる。

もう一つのおすすめは、「“美肌パフェ”ダマンフレール紅茶風味」(写真・上)。その名の通り、美肌をテーマにしたパフェで、スーパーフードとして今注目されているチアシードをはじめ、抗酸化成分やデトックス効果が期待できるルイボスや、ニキビや肌荒れに効果が期待できるポリフェノールなどで構成されており、トップには北海道の牛乳を使った濃厚なアイスクリームが添えられている。

もちろん、ダマンフレールの紅茶もオーダー可能。アールグレイ、ダージリン、セイロン、ブレックファストの4つのフレーバーからお好みを選んで、心くつろぐ時間を過ごしてみてはどうだろうか。この「ダマンフレール」の紅茶はリーフティバッグ(540円・8ケ入り)をはじめ、和紙使用茶缶と紅茶をセットした「本願寺限定セット」(1,620円)などもあり、お土産に購入することができる。

30店舗がそろうマルシェで京ならではのお土産も!

施設内には京都名店会(京都物産出品協会)の協力のもと、京の味と工芸の老舗店や有名料亭など約30店舗が集結し、京ブランドを発信するマルシェが設けられている。

例えば、京都のお土産の定番である八ツ橋をはじめとした和菓子、『マールブランシュ』の洋菓子などの京銘菓、『西利』の京漬物をはじめ、佃煮、湯葉などの京の伝統的食品や宇治茶、抹茶、今日の地酒、丹波ワインなどの酒類もある。西本願寺を訪れた方々が購入できるスペースとなっているので、ぜひのぞいてみてほしい。

「京都は、昼夜の温度差が大きい気候、良質で豊富な地下水、生育に適した肥沃な土に加え、料亭の発展により、古くから生産農家の創意工夫のもと、良質な野菜作りが受け継がれてきました。このカフェで、ぜひ京都野菜のおいしさを味わっていただければと思います」と唐渡シェフ(写真・下)。

初詣で立ち寄るのもいいが、春にはキャベツや菜の花、アスパラ、新緑の季節は筍やトウガラシなどが旬を迎え、訪れるたびに新しい野菜料理との出会いがあるはず! 営業は5月末まで、お見逃しなく。

(文/茶野真智子、撮影/前田博史)

【メニュー】
週替わりワンプレートランチ【1日限定60食】 1,620 円
※11時より40食、14時より20食を販売
京野菜のカレーライス 900円
厳選牛肉と豚肉のハンバーグ リュミエール風(ライス付) 1,620円
京野菜を使ったゴロゴロ野菜サラダ酵素ドレッシング 680円
モンブラン・リュミエール風 900円
“美肌パフェ”ダマンフレール紅茶風味 900円
フランス・ダマンフレール紅茶 540円
※価格は税込

本願寺おてらかふぇ&まるしぇAKARI

住所
〒600-8501 京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル 西本願寺白洲境内
電話番号
075-278-0164
営業時間
9:00~17:00(※11月26日~3月6日は10:00~16:00)予約は20名以上から可
定休日
12月29日~12月31日
公式サイト
http://www.hongwanjicafe.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。