休暇中にアメリカに行くならチェックしておきたい!いまNYでナンバー1のフレンチが気になる

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2017年01月02日
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休暇中にアメリカに行くならチェックしておきたい!いまNYでナンバー1のフレンチが気になる
Summary
1.NYタイムズによる「2016年のトップニューヨークレストラン」第1位
2.料理スタイルはクラシックだが洗練されたもの
3.シェフ、ダニエル・ローズはパリの『スプリング』で活躍した注目の人

『ル・ククー』は、昨年6月にオープンした高級フレンチレストランだ。場所はセレクトショップ『オープニングセレモニー』本店のすぐ近く、つまりチャイナタウンに近いソーホーの南端に位置する。このレストラン、ニューヨークタイムズによるランキング「2016年のトップニューヨークレストラン」で、堂々の1位に輝いたのである。

コンセプトは、「クラシックで洗練されたフレンチ」。そのコンセプトを象徴し、最も人気のあるメニューは、Toute le Lapinというウサギのいろいろな部位を使った3種類の料理だ。オーブンでローストしてマスタードソースでマリネしたウサギの脚、ウサギの肉にウサギのレバーを詰めた料理、ウサギの前脚、胸肉、おなかの肉からとっただしを使ったスープがセットになっている。

他にも仔牛のテリーヌ、川かますのクネル、アルザススタイルのチキン、鴨の料理など、確かにフレンチらしい料理が多い。シーフードもお勧めで、私は生のホタテをいただいたが、刻んだセロリとカリっと揚げた栗と共にジェル状のオレンジソースがかかっていて、繊細で美味しく、洗練された1品だった。

シェフはダニエル・ローズ。シカゴ生まれのアメリカ人だが、パリの大学に進学した。その後、リヨンでレストラン業界に入っていく。ブリュッセル、パリ、グァテマラでも経験を積み、2004年にパリに戻って、シェフ兼オーナーとしてオープンした『スプリング』で一躍有名になった。『ル・ククー』は、そんなダニエル・ローズがアメリカで初めてオープンしたレストランなのである。

『ル・ククー』の人気が高いのは、内装の雰囲気のよさもあるだろう。中に入ると、まず目に入るのがお洒落なバーカウンターのあるラウンジエリア。こじんまりしているけれど、とてもフォトジェニックなのだ。

メインダイニングは、天井から吊り下げられた丸い大きなシャンデリアがゴージャス。白く塗られたレンガの壁や柱など、ソーホーのロフトっぽい雰囲気を残しながらエレガントに仕上げられている。夜は予約が取れないこともあるが、朝食とランチもやっていて、そちらは今のところ予約が取りやすい。

ル・ククーは、フィラデルフィア、ニューヨーク、ニュージャージー、ワシントンDC、フロリダで『ブッダカン』『モリモト』など32軒のレストランを展開しているアメリカの大手レストランチェーン「スターレストラン」の傘下にある。従って、先行きチェーン展開もあり得るかもしれない。

Le Coucou(ル・ククー)

住所
138 Lafayette St.NY 10013
電話番号
212 271 4252
営業時間
BREAKFAST:月~金 7:00~10:30、土・日 7:00~10:00、BRUNCH:土・日 10:00~14:00、LUNCH:月~金 11:30~14:00、DINNER:月・日17:00~22:00、火~土17:00~23:00
定休日
無休
公式サイト
http://www.lecoucou.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。