一度食べたら忘れない! 昭和の名優も愛した元祖カツカレーの店『河金三代目』が大阪・心斎橋にオープン

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一度食べたら忘れない! 昭和の名優も愛した元祖カツカレーの店『河金三代目』が大阪・心斎橋にオープン
Summary
1.カツカレー発祥の店『河金』の味が堪能できる洋食店がオープン
2.サクサクとんかつ、カレー、白米が三位一体となったカツカレー丼
3.フレンチやイタリアンのノウハウを取り入れた一品料理も豊富

1918年(大正7年)、東京・浅草で創業した洋食店『河金』をご存じだろうか。日本におけるカツカレー発祥の店として、多数の書籍などで紹介されてきた伝説の店だ。その『河金』の名物が食べられる『大衆洋食 河金三代目』が、2016年11月24日、大阪・心斎橋にオープンした。

日本のカツカレー第1号が誕生するまで

『河金三代目』を語る前に、まずは歴史をさかのぼろう。初代の河野金太郎氏より苗字の「河」と名前の「金」を屋号にした『河金』は、創業当初店舗を構えておらず、‟屋台洋食“のスタイルで、丼やカレー、とんかつなどを販売していた。ある日お客から、「カレーととんかつを一緒にしてみては?」という要望があったことから、「カツカレー丼」が生まれ、それが日本のカツカレーの第1号となったそうだ(諸説あり)。ただし名前はカツカレーではなく、屋号より「河金丼」と名付けられた。

やがて屋台は店舗を構えるようになり、『洋食河金』としてスタート、その後を継いだのが2代目・河野清光氏だった。進駐軍に大きな肉をおさめていたことから、同店でも顔の大きさほどあるジャンボサイズのとんかつを考案。グラム表記ではなく、日本古来の尺貫法でカウントして100匁(375グラム)もあったことから「匁(もんめ)とんかつ」という愛称で親しまれた。

インパクト抜群のビジュアルはもちろん、今はなき浅草国際劇場の隣にあったという場所柄、有名な歌手や俳優、著名人が数多く通っていたこと、さらには映画『男はつらいよ』のロケにも使われ、テレビ番組で取材されたことも相まって、行列が絶えることがなかったという。

さて、話を現在に戻そう。浅草で発祥したカツカレーがなぜ大阪の地に誕生したのか。それは、3代目・信成氏が若い頃、大阪市内にあるフレンチ『ビストロ・ダ・アンジュ』で修業しており、その姉妹店として『河金三代目』のオープンが実現したのだ。のれん分けという形ではないが、店名に「三代目」を屋号に付けられることになり、ここにカツカレーをはじめとする『洋食河金』の代表メニューが復活したのである。「当時のレシピは形として残っていなかったため、素材選びや調理法、ちょっとした工夫などを直接3代目に指導してもらい、当時の味わいを再現することができました」と原宏二さんは明かしてくれる。

三元豚を純製ラードで揚げるカレーに合うとんかつ

例えば看板メニューの「河金三代目かつカレー丼」や「匁とんかつ」の主役となるとんかつもその一つだ。豚肉は赤身と脂身のバランス、歯切れのいい弾力が身上の三元豚を丁寧に処理した後、きめ細やかなパン粉をまぶす。細やかなパン粉を使用すると余分な油を吸わないため、食べ終わるまでに時間が経過してもサクサクした食感を持続させることができるのだ。

揚げ油は「サラダ油ではなく、純製ラードじゃないとダメなんです」という原さん。「植物油脂にはない動物油脂特有のコクがあるのはもちろん、ベタつかずカラリと揚がるんです」。とんかつは約8分間揚げた後、引きあげて2分間放置することで、しっかり芯まで火が通っていながらも、口に入れた時に、ジューシーな肉汁があふれるように仕上げている。

ちなみに、カツカレーのカレールウもこの純製ラードを使っている。豚肉の甘みやうまみが染み込んだラードで小麦粉を炒めてカレールウを作り、タマネギや豚肉と一緒に煮込むことで、とんかつと相性がよく奥行きのある味わいを表現できるという。

『洋食河金』では、白米だけを買いに来る人もいたほどおいしいと評判だったのがお米だ。『河金三代目』でも米へのこだわりを踏襲したいとの思いから、お米マイスターと特Aランクの米のみをセレクトして、カツカレー丼に使っている。月替わりでその時におすすめの米が登場するというのもユニークだ。なお、青地に白で屋号が書かれた丼鉢は、昔のものは残っていなかったため、同じデザインのものを再現した。日本人好みのカレー、とんかつ、キャベツ、ご飯が一体となった丼。親しみやすさを感じる、古き良き時代の洋食店の味わいである。

「カットするとふわっと心地よい香りと、湯気が出てくるんですが、作り手ながらいつもおいしそうだなぁと思っています」と笑う原さん。「匁とんかつ」(写真・上)は35匁(130g)~200匁(750g)まで、6サイズをラインアップしているのでお好みをどうぞ。練りマスタードやオリジナルソースのほか、カルダモンやクミンなど数種類の香辛料を配合したオリジナルスパイスをかけて、味の表現を変えて楽しむのもおすすめだ。

フレンチレシピでつくる洋食も楽しめる

他にも、伝統的な洋食を中心に、『ビストロ・ダ・アンジュ』が持つフレンチレシピを取り入れた様々なメニューもそろえる。「クレソンと温泉玉子 熟成ベーコンのサラダ」(写真・上)は、良質な京野菜の生産農家として有名な「ふじおファーム」でとれたクレソンを主役にした一皿。添え物として使われがちなクレソンだが、このクレソンは柔らかい茎、シャキシャキとした食感、苦すぎないマイルドな味わい、かつ栄養価が高いことが特徴。半熟の卵と絡めて食べることで、よりマイルドな味わいとなる。

もうひとつのおすすめが「河金オムライス」(写真・上)。シンプルなケチャップライスの上に、Lサイズの卵を3個も使用した、半熟仕上げのふわふわの卵が乗った一品。好みでデミグラスソースやカレーソース、もしくはそれらのWソースをかけることも可能だ。

洋食店と言えばついついランチタイムに利用してしまいがちだが、このメニューのラインアップなら、ディナータイムの利用もおすすめ。「カップルやグループで足を運んでいただいたお客様には、サラダや一品料理のほか、メインに『匁とんかつ』をシェアしてワインと一緒に楽しんでいただきたいですね」と原さん。歴史ある『河金』の味わいはそのままに、新しさを盛り込んだ洋食店が誕生した。

(文/茶野真智子・撮影/前田博史)

【メニュー】
河金三代目かつカレー丼 800円
河金オムライス 700円
河金ソースかつ丼 700円
特製匁とんかつ(100匁) 2,200円
クレソンと温泉玉子 熟成ベーコンのサラダ 880円
三代目のかつカレーサンド 800円
懐かしのナポリタン 900円
※価格は税込

大衆洋食 河金三代目

住所
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-6-14
電話番号
06-6121-5081
営業時間
ランチ11:30~17:00、ディナー17:00~22:00
定休日
公式サイト
https://www.anjou.co.jp/shop/kawakin/index.html

上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。

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