【NYリポート】駅ナカにできたプレミアムなレストラン。このスタイルの新鮮さは日本にも上陸の兆しアリ

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2017年02月02日
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【NYリポート】駅ナカにできたプレミアムなレストラン。このスタイルの新鮮さは日本にも上陸の兆しアリ
Summary
1.ホリデーシーズンには1日100万人の乗降客で混雑するグランドセントラル駅の構内
2.オイスターバーやステーキハウスが有名なこの駅に本格的なプレミアムレストランがオープン
3.アイスランド出身のシェフが編み出す北欧料理にNYタイムズもベストレストランに選出

グランドセントラルターミナルは通常1日75万人、ホリデーシーズンには1日100万人以上が行き交うニューヨーク屈指のターミナル駅だ。現在の様式になったのは1913年で、歴史を感じさせる美しい建築は長年高い人気を誇っている

そのグランドセントラルターミナルに昨年4月末にオープンしたエイジャーン。入り口は地味な看板が出ているだけ。通路から中の様子も伺い知ることはまったくできないので、行き交う人たちの多くは、それがレストランであることさえ気付かないのではないだろうか。


でもこのエイジャーン、ニューヨークタイムズの昨年のベストレストランランキングで5位にランクインした。今までは、グランドセントラルターミナル内で落ち着いてゆったり美味しい食事をとれるところといえば、マイケル・ジョーダンのステーキハウスくらい。しかし、いつもステーキという気分ではないし、美味しい野菜料理のバリエーションが欲しいところだった。エイジャーンは、駅で待ち合わせてすぐビジネスランチやディナーをしたい多忙なニューヨーカーにうってつけの「高級駅中レストラン」といえる。

スペースは1913年につくられた当時の面影を残す。元々は男性用待合室だった。その後ヘアサロンに変わり、やがて何年も使われないまま空き家になっていたという。

料理は、ローカルの素材と美しい盛り付けにこだわった北欧料理。メニューはシーズンによって変わるが、野菜料理の人気が高い。ディナーには、「フィールド&フォーレスト」という充実コースがある。勿論、ベジタリアンでなくても楽しめる内容だ。ちなみに、値段にはすべてチップが含まれている。

↑塩と灰でベイクしだけのシンプルなビーツ。多くの人から「絶品だった!」との声があがっている

↑パンは毎日、ベーカリー担当者が新鮮なパンを焼き上げる。可愛いプレゼンテーションに、気分もほっこり

エグゼクティブシェフは、アイスランド生まれのGunnar Gíslason。2009年にアイスランドのレイキャヴィクに自身のレストラン「ディル」をオープンして以来、毎年アイスランドの「レストラン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。

AGERN(エイジャーン)

住所
Grand Central Terminal 89 East 42nd Street, New York, NY 10017
電話番号
646-568-4018
営業時間
7:00~10:00、11:30~14:30、17:30~22:00、土曜17:30~22:00、日曜17:30pm~21:00
公式サイト
http://agernrestaurant.com/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。