ご当地餃子が絶品! 長崎ちゃんぽんの名店『來來來』で味わう一口餃子がウマすぎて箸が止まらない

餃子で巡る世界の旅in東京 #14

2017年02月07日
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ご当地餃子が絶品! 長崎ちゃんぽんの名店『來來來』で味わう一口餃子がウマすぎて箸が止まらない
Summary
1.コロッとかわいい長崎のご当地餃子が、三軒茶屋『來來來』で食べられる!
2.「長崎ちゃんぽん」は、食材にこだわり栄養価も高い! おしゃれスムージーより優秀?
3.ウスターソースをかけるのが本場・長崎流! ボリューム満点の皿うどん(細めん)も絶品

どうも、料理芸人のクック井上。です!

女性でも食べやすい小さいサイズの「一口餃子」といえば大阪や博多が有名ですが、実は長崎にも、なんとも愛らしいコロっとしたフォルムの一口餃子があるんでございます。そんなわけで、長崎へ! と言いたいところだが、旅費がかかりすぎる…。大丈夫、都内に長崎の一口餃子を食べられるお店がありますよ。いざ、名店へGO!

■長崎の絶品ご当地餃子が味わえる 三軒茶屋『來來來』

今回やってきたのは、東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩3分、東京で本場の長崎ちゃんぽんが食べられるお店『來來來(らいらいらい)』です。店主の原田義行さんは、本場の長崎県のご出身。地元の名店『宝来軒』で修業されたのちに、1984年に『來來來』を創業されたそうです。30年以上の歴史を誇る店内は、なんともノスタルジック。落ち着くね! 

厨房からはもうすでにいい香り。まずは看板メニューの長崎ちゃんぽん…、と言いたいところですが、当コラムは餃子推し。というわけで餃子とビール、お願いしまーす! 実はここの餃子が、めちゃ可愛いのです。それがコレ!

キャー、かわいい~~!

見てくださいよ、このころっとしたフォルム。かわいい! 長崎の一口餃子といえばこの形なんだってさ。小籠包をおままごとサイズ感、あかん、たまら~ん(目がハート)えっ、どんなサイズかわからないですって?

ビールグラスと比べれば、サイズ感が伝わりますかね? ね、可愛いでしょ? ではでは、熱々のうちにその名の通り、ひと口でパクっと、そしてビールをぐびぐびっといっちゃいましょー!

う~~ん、最高!!

焼き面カリッ、そして少し厚めの皮を噛むと、うまみたっぷりの餡のお出ましです! こりゃビールと合うなぁー。餡の材料は、タマネギとニラと豚肉。タマネギの持つ甘みと豚肉のうまみが、小さな宇宙(餃子)にギュッと詰まっています。店主の原田さんいわく「この味を出すにはね、挽き肉をよーく捏ねること!」なんだそう。餡がきめ細やかになり、甘みが増すとのことです! 素材が同じでも捏ね方ひとつで味が変わる。やはり、料理は科学です。

それにしても、長崎ちゃんぽんのお店なのに、餃子のレベルがあまりにも高い! 思わず「原田さん、餃子専門店を出して欲しいほどのウマさですよっ!」と伝えたら、「いや、考えたことあるんだけどね、あんまり商売っ気出したらいけないかなって(笑)」と、お茶目なノリで返答! それほど餃子がおいしいのに、あくまで看板の長崎ちゃんぽんにこだわる地道さが本場・長崎の味を守ることができている秘訣と見た! この餃子を上回る自信、そして看板メニュー、長崎ちゃんぽん。いよいよ真打の入場です!

■栄養満点の看板メニュー・ちゃんぽんを早速…!

うぉー、立ち上がる湯気から、とんでもなく良い香りが! そして見るからに色んな種類の食材。自然に笑顔になっちゃう(笑)。もう我慢できないっす! 

まずはスープから…、これは、す、凄い!! 口の中で、モヤシ・キャベツ・タマネギ・エビ・イカ・豚肉、そして“はんぺん”(長崎では、かまぼこのことを、“はんぺん”と呼びます)が持つ、それぞれの具材から染み出たうまみが合わさって、複雑かつ完璧な形で、味のハーモニーを奏でてる! 具材を強火でサッと炒め、そこにスープを加えることで、うまみが引き出されるそうです。そしてそのスープをくぐった具材と麺を頂いてみましょう。

モッチモチの麺と程良くシャキシャキ感を残した野菜との食感のギャップ、そこにうまみたっぷりのスープと魚介が合わさって…、これぞ本場の長崎ちゃんぽん! 都内で味わえるなんて幸せだ。

半分ほど食べたら、おだやかなスパイシーさのホワイトペッパーをひと振りふた振り。優しい白濁スープにぴったりです。スープの味付けは、醤油と鶏ガラのみとシンプル、余計なうまみを加えるような調味料は一切使用していません。「自然なうまみで栄養満点」ってのも、『來來來』のちゃんぽんの魅力です。モチモチ麺・醤油・はんぺんという名のカマボコは、わざわざ地元の長崎から取り寄せているんですって! 本場の味を守るにはその土地の食材が不可欠だということですね。長崎出身の原田さん×長崎産の材料=本場長崎の味、恐れ入りました。

諸説ありますが、ちゃんぽんのルーツは、今から120年ほど前の、明治30年頃。陳平順(ちんへいじゅん)という料理人が、貧しい中国人留学生に、安くて栄養のある物を食べさせようと、野菜と肉の切れ端を炒めて中華麺と合わせたのが始まりと言われています。栄養の為の食べ物がこんなにおいしいだなんて、感動。余計な調味料が入っていない本場のちゃんぽん、そしてコロッとかわいい餃子を食べて、野菜もたっぷり摂れるなら、お洒落な野菜ジュースやスムージーはいらないね!

■お腹いっぱい食べるなら皿うどん(細めん)も頼むべし!

まだお腹に余裕がある!皿うどん(細めん)を食べたい! ボリューム満点なので、シェアして食べるのがいいかも。

作ってくれるのは、店主の息子さんであり2代目の芳雄さん。まずは麺を油で揚げて…

ちゃんぽんと同じ具材に、砂糖を加えた少し甘めの餡かけを作り…

乗せるだけ。そそるなー。おいしそ~!

ふわっ&サクっと揚げられた麺と甘い餡かけの相性は抜群! 皿うどんの麺って、たまに口の中で刺さることがあるけれど、『來來來』の麺は、ふわっと揚げられているから、刺さることなく食べられます。

ちなみに、皿うどんというと、練りからしや酢醤油をかける方が多いですが、本場はみんな「ウスターソース」をかけて食べるのだ! 醤油ベースの餡にウスターの酸味とスパイシーさが加わって、より香りが立ちます。和風×洋風×中華、これぞ異国情緒漂う長崎の味!

あー、満腹。長崎のご当地餃子「一口餃子」を紹介しに来たつもりが、“ひと口”で終わるわけがなく、名物のちゃんぽんと皿うどんまで食べちゃった(笑)。東京は三軒茶屋の路地裏で、30年以上も本場の味を守り続ける長崎ちゃんぽんの名店『來來來』。店名は台湾で「いらっしゃい」という意味だそうです。これ見たそこのあなた、かわいい餃子と絶品ちゃんぽんがお待ちですよ! 來なきゃソンソン、いらっしゃ~い!

<メニュー>
一口餃子 450円
ちゃんぽん 900円
皿うどん(細めん) 900円
ビール(中) 550円
※価格はすべて税込

編集協力:名久井梨香
撮影:神出暁

來來來

住所
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-27-10
電話番号
03-3412-2918
営業時間
月・火・木・金・土:11:30~15:00、17:00~22:00 日・祝:11:30~21:00 定休日 水曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/ec9e5f2y0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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