寿司なのにドーナツ? カリフォルニア生まれの「スシドーナツ」がジワジワ来そうな予感

【連載】NYスタイル、進行形  世界最新の食トレンドを生み出し続ける、ニューヨーク。日々新しいスタイルが提案されるこの街で、生き残るのは至難の技。そんなニューヨークのトレンドに敏感な街の「賢人」の琴線に触れた店とは?

2017年07月09日
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寿司なのにドーナツ? カリフォルニア生まれの「スシドーナツ」がジワジワ来そうな予感
Summary
1.いまやニューヨーカーには大人気となった「ポキ」専門店の新たな提案
2.カリフォルニアで生まれ、ドーナツ型に入れて作る、その名もスシドーナツ
3.インスタ映えすることから最近は日本でもジワジワ人気が出てきている

丼に入れたご飯の上に刺身やさまざまな野菜をのせたハワイ生まれのポキ(ポケ)が昨年、ニューヨークで一気にトレンディーフードとして広まった。今もポキの人気は続いているが、今年3月から新製品「スシドーナツ」を春夏限定で出しているレストランがある。
シークレットメニューで知る人ぞ知るメニューなのだが、ユニークで可愛くフォトジェニックであることから、インスタグラムやメディアを通じて認知度が広がっている。

そのレストランの名は『POKEE』。昨年10月、ニューヨーク大学のすぐそばにオープンした。スシドーナツは元々カリフォルニア生まれたが、ニューヨークでスシドーナツを出しているレストランはまだ極めて少ない。

ホントにドーナツ型にご飯を詰めて作っていた!

スシドーナツのつくり方を見せてもらった。ドーナツ型にご飯を詰めてベースをつくる。ドーナツ型に整えたご飯を型から取り出し、胡麻をつけたり、薄切りにしたマグロやサーモン、ブリ、キュウリなどをずらしながらのせていく。

シークレットメニューにしている理由は、ポキよりもつくるのに時間がかかるので、忙しい時間帯にオーダーが増えてポキを頼む人たちまで余計に待たせたくないから。加えて、何か楽しい仕掛けがあったほうがいいという考えから、メニューでは表示していない。値段は1つ7ドル50セント。

本命のポキも学生街ならではのボリューム

ポキの方はスナック、小、大の3サイズあるが、10ドル75セントの小でもかなり食べごたえがある。学生街であることから、学生に喜ばれる値段と量にしているのだ。『POKEE』では、冷凍物の魚を使っていないこともウリの1つにしている。

気分はハワイのビーチ?

インテリアも他店にないこだわりがある。『POKEE』のオーナーは、ニューヨークでポキが「ファストフード」として広がったことに不満を抱いているとか。もっとハワイのビーチをイメージしたリラックスした雰囲気でポキを食べてほしいという思いで、白とブルーを基調に古びた質感やサボテンも加えている。お酒も飲めるポキレストランも、ニューヨークではかなり珍しい。

近々2店舗目をバージニア州にオープンし、ニューヨークでも店舗を増やす予定。今後はココナツやパイナップルに入れたポキも出していく計画だ。

POKEE

住所
121 W 3rd St, New York, NY 10012
電話番号
212-387-1888
営業時間
11:00~22:00、木・金・土11:00~翌1:00
定休日
無休
公式サイト
https://www.facebook.com/pokeenyc/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。